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選挙結果振り返り(2023 8.27投票)


 今週は、なんといっても「後藤」がアツい!
 千葉県の八街市議選に “ゴマキの弟” 後藤祐樹候補が、静岡県の秦野市議選に “キング・オブ・インディー候補” 後藤輝樹候補が立候補しています。

 が、そちらは別の選挙ウォッチャーさんが取材に行かれていますので、私はそちらを外し、残り29選挙(無投票含む)の中からセレクトした10選挙を紹介していきます。




◎宮城県・塩竈市議会議員選挙(定数18/23)

 現職12人、元職1人、新人10人が立候補し、政党別では自民が3人、公明が3人、共産が4人、維新が1人立てた選挙は元職1人と新人4人が落選し、現職や政党公認候補は全員当選しました。

 共産は1人入れ替わりで現有議席と同じ4候補立てての挑戦でしたが、 7位、9位、11位、14位で全員当選となりました。 現職候補は前回から約200~500票減らしてはいますが、投票率も前回から12.62ポイント減っていて、且つ立候補者が前回より3人多いというコトを鑑みれば、そこまで悪くないのではないでしょうか。

 そして、維新。「30歳 男性」という “いかにも” な候補を1人だけ擁立し、複数の国会議員や県内の維新議員やスタッフが投入する「本気」の戦いをした結果、トップ当選というインパクト大を残すコトが出来ました。 この票数なら2人立てても当選しそうな中、数よりも衝撃を優先した結果がコレです。 狙い通りでしょう。
 ・・・にしても、トップ当選するというのは驚きで、仙台市議選以降、宮城県における維新の勢いは止まらないようです。

 そして、維新が躍進したせいでしょうか、自民推薦候補が1人落ちています。 まぁ公認候補は全員当選しているので特に影響は無いのでしょうが。


◎宮城県・多賀城市議会議員選挙(定数18/20人)

 現職12人、新人8人が立候補し、政党別では自民が6人、公明が3人、立憲が1人、共産が4人立てた選挙は、現職新人1人ずつ落選し、政党別では共産の現職が落選しました。

 共産は現有議席通りの4候補(うち1人新人)で選挙に挑んでいます。 女性候補が4人のうち2人が共産候補(残りは公明と無所属)と少ないので全員当選のカギを握るのは男性候補だろうと見ていた結果「69歳 現職」が落選しました。 2人しか落選しない選挙なのですが、コチラでは厳しい結果となりました。

 そして、 民主党 → 国民民主 →立憲 と歩まれた御年80歳という超ベテランの立憲候補は、若い候補が多数出る中でも14位で当選し、13期目に入るコトが出来ました。 お、おめでとうございます・・・


◎宮城県・利府町議会議員選挙(定数16/22人)

 現職12人、元職1人、新人9人が立候補し、政党別では公明共産が2人ずつ立てた選挙は、現職4人、新人2人が落選し、政党公認候補は全員当選しました。

 公明共産両党は現職+新人の2人構成です。 共産は前回選挙で3人当選しましたが、理由は不明ですが3人バラバラで会派を作っています。 そこから1人引退し、別の1人は今回無所属で立候補。 それに対し共産は2人当選を目指すという結構ドロドロした戦いでしたが、結果は共産が全員当選する一方、共産を離れ今回無所属で出た候補は次点で落選と、明暗が分かれました。 共産にとっては100点満点の結果なのかもしれませんね。


◎福島県・鮫川村長選挙

 市議5期を経て町長を1期務めた現職に、市議5期経て初の村長選に挑む前村議会議長が挑む一騎打ちは、新人が現職を破り初当選しました。
 基本的に「現職の2期目」というものは有利に働くものであり、また新人は4月の村議選に当選してから僅か4か月後に辞職しての村長選出馬というのは批判を浴びたりするものですが、そんな構図をブチ破って当選した新人は一世一代の大勝負に勝ったといえるでしょう。

 そして何といっても、投票率が87.99%! 人口約3,000人の小さな自治体とはいえ、これほど選挙に関心が高いというのは羨ましいですね。


◎新潟県・聖籠町議会議員選挙(定数14/16人)

 現職12人、新人4人が立候補し、政党別では共産が1人、参政が1人立てた選挙は現職新人が1人ずつ落選。 そして最下位で落選した新人は、参政党でした。

  またしても落選数が少なく他の政党があまり候補を立てていない選挙を狙う「エクセルヒューマン式選挙戦略」をとった参政党。

 コチラで書いたところの、「パターン③ “無風選挙区” で議席を勝ち取れ!」に該当しますが、統一地方選以降初めてこの方式が通じませんでした。
 党中央からは3週間前の8/5に新潟県内の参政党議員と合わせて新潟駅前に集合し神谷宗幣参院議員が街頭演説したのみで、選挙期間中に党の有名どころが現地入りするコトは無かったようで、やはりこの戦略でも応援ナシでは厳しいのでしょう。

 ただ最大の落選理由は女性候補が7人もいて、同じく女性候補を立てたら埋没してしまったコトでしょう。 それでも最下位落選になってしまったのは党や支持者にとっても意外だったコトでしょう。 候補者本人も「鍵アカ」だったものを選挙戦中盤以降に開放したようですが、遅いですよね。
 ちなみに鍵アカの頃、プロフィール欄に書いてあった「すぐ聴く!」という言葉も含め、選挙や参政党絡みのコトを書いてたプロフィール丸ごと削除されていました。 選挙が終われば知らんぷりなのでしょうか。 8/28 11:30現在、結果を受けたコメントすら有りません。

 あと、共産候補は女性で前回12位でしたが今回も12位。 得票数も10票減に抑えられたので現状維持だと言えるでしょう。

 それと、かつて自民党の衆院議員として3回当選した実績のある人が10年ぶりに立候補してきましたが、何とか最下位当選で滑り込みました。
 ただこの方、2012年の衆院選、2013年の参院選に「日本維新の会」から立候補した過去が有り、その時の維新と現在の維新は別モノだとはいえ、今後の動きが気になります。


◎岐阜県・八百津町議会議員選挙(定数10/11人)

 現職8人、新人3人が立候補し、政党別では共産が1人立てた選挙は新人1人が落選し、14期目を目指す御年81歳の共産候補は2位当選しました。 これだけの強さを持っているうちに世代交代すべきなのでしょうが、きっと後継がいないのでしょうね・・・

 それと個人的に気になっていた「アディエみえ」候補は3位で当選。 当選者の過半数が還暦越えの中で29歳の新人(しかも移住者)議員がどこまで出来るか、、、 というより、こういう志ある若手を全体で守ってほしいものです。


◎愛知県・長久手市長選挙

 3期務めた現職が退任し、介護医療系のNPO法人元事務局長の女性と、合併前の町議1期を含む4期12年務めた元市議(4月の市議選に当選し、市長選出馬のため辞職)の女性と、同じく合併前の町議2期を含む4期12年務めた5期12年務めた(2019年の市議選当選後、市長選に出て落選。 今年の市議選で返り咲くも再び辞職)元市議の男性の、無所属3人が立候補した選挙は、投票率が僅かながら上がる中、女性の元市議が競り勝ち初当選を手にしました。

 「住みここちランキング」で2年連続全国1位となり、子育てへのサポートも厚いコトで市も有名で平均年齢が40.8歳で「日本一若い街」としても知られる市の選挙において、より子育て政策にチカラを入れている(ように見える)候補が選ばれたのでしょう。 とはいえ最近の選挙は猫も杓子も「給食費無償化」「医療費無償化」などと公約に書いているので、市民の皆様はそれがちゃんと実行されるのかチェックしていただきたいです。

 正直、引退する現職と大村知事が応援する別の女性新人候補が何だかんだで勝つのだろうと思っていましたが、政治経験が全く無いコトと男性新人候補と保守票が割れる形となり、結果として佐藤候補が抜き出た形のようです。
 佐藤候補は政党色を一切排除し選挙事務所に為書きを貼っている様子も写真や映像を見る限り見当たりませんでしたが、今日Twitter-Xで調べてみると立憲の議員が祝福コメントを書いていたので、そちら側なのでしょう。
 そうなれば、この勢いを来たるべき衆院選に! としたいトコロですが、

 立憲から立候補を予定していた人が7月に公認を辞退し、以降空白となっている状態。 ・・・そういうトコやぞ、立憲。


◎岡山県・勝央町長選挙

 4期目を目指す現職に雑貨販売会社を経営する新人が挑む、12年ぶりの町長選は現職が新人を振り切り、4度目の当選を果たしました。
 
 新人は各種SNSを駆使して発信をしており、民間会社での実績も豊富でしたが、立候補表明が6月と遅く、町民に浸透できなかったのが痛かったと思われます。 地元出身とはいえ仕事で長い間、町を離れていたら “よそ者” 扱いされちゃうので、じっくり準備期間を置くコトが必要なのでしょう。


◎島根県・益田市議会議員選挙(定数20/23人)

 現職16人、元職1人、新人6人が立候補し、政党別では自民、公明、共産、維新がそれぞれ1人ずつ立てた選挙は元職1人、新人2人が落選。 そして維新候補が落選しました。 

 仙台市多賀城市とは全く違う結果になっていますが、候補者は御年71歳。 しかも今回の出馬にあたり維新の肩書きを付けたような方なので、そりゃ通らないかと。 維新はその党のキャラクター故、それに似合った候補じゃないと落ちてしまうというのが現状における弱点と言えるでしょう。

 また、今回から定数が2減る中でしたが共産候補は7位で5選を果たしています。


◎愛媛県・松前町議会議員選挙(定数14/15人)

 まずお伝えしなければならないのは、愛媛県の松前町は「まさきちょう」と読むそうです。 「まつまえちょう」と読むのは北海道の松前町を指します。 勉強になります。

 さて、現職10人、元職1人、新人4人が立候補した “定数プラス1” の選挙で、政党別では公明が1人出した選挙は新人1人が落選。 公明候補は当選しました。

 この選挙、4月に参政党公認で県議選に出た候補が「無所属」で立候補しており「ステルスじゃねーの!?」と思っていましたが、選挙戦終盤にInstagramで「離党」を宣言していました。 「参政党が嫌いになったわけではない」と書かれており今後に何か有るのでは? と疑いたくなるキモチは有りますが、本人がそう言っている以上、チェック対象から外しました。 御了承下さい。



以上となります。
当選された方々の御活躍をお祈り申し上げます。


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