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選挙結果振り返り(2023 7.9投票)

 昨日はカロリー高めの選挙が10件行われました。 振り返るのも骨が折れるコトが書く前から容易に予想できますが、頑張ってやって行きましょう。

 まずは、私の懺悔から始まる選挙結果からお送りしなければなりません。 詳しくは、目次のアトで・・・



◎【取材中止】岐阜県・瑞浪市長選挙

 取材予定だったのですが、“保守王国” の自民で自公推薦の現職に対するのが2019年の県議選で落選してから4年間議員活動をしたいなかった、60代後半の現職と1歳違いの新人の一騎打ちでは「もう結果が見えた」と思い、取材を止め溜まっているレポート執筆を優先したのですが、結果を見るとまさかの得票率4%差の大接戦! やはり5期目を目指す現職に対し多選批判が起きていたのでしょうか。 取材すればよかった・・・


◎福島県・福島市議会議員選挙(定数35/46人)

 現職33人、新人13人が立候補し、政党別では公明から3人、立憲から3人、共産から4人、れいわ・社民・参政から1人ずつ出馬した選挙は、立憲と共産の現職が落選。 れいわ参政は及ばず、という結果になりました。 共産党が1名落選して党勢の衰えがまた露わになってしまった形になりましたが、候補者全員が現職である以上この結果はある程度織り込み済みだったのかもしれません。 また、それは立憲も同様なのですが、立憲と共産では立場が違うので出すからには全員当選が必須なのですがね・・・
 社民は前回公認した現職が今回連合推薦の無所属で立候補したため代わりの公認候補を立てて争った結果、今回公認した候補が最下位ながら当選。 一方で前回公認した候補が落選となり明暗が分かれました。「裏切者には復讐を」といったところでしょうか。
 一方、れいわと参政の両候補が「食の安全」を訴えた “オーガニック右翼 vs オーガニック左翼” の争いは両候補落選となりました。 この両党については福島県の他の選挙結果を見たあとで改めて触れます。


◎福島県・白河市長選挙

 4年前と同じ一騎打ちは前回同様現職が大差をつけて勝利。
 新人は供託金没収は免れる。
 これ以上書くべきコトは有りません。

 ・・・あっ、そういえば新人の選対本部長を務めていたのは先月猪苗代町長選で落選したばかりの髙橋翔プロ(戦績:0勝10敗)でした。 勝ったコトが無い人が選対本部長を務めている時点で、お察しです。

◎福島県・白河市議会議員選挙(定数24/30人)

 現職22人、元職2人、新人6人立候補し、政党別では公明と共産が1人ずつ出した選挙は現職2人、元職1人、新人3人が落選し公明共産候補は当選しました。
 そして「オレンジ」が霞む勢いで「アレ」な、ハナリン候補は最下位落選。 順当な結果と民意に安心しましたが当の本人はTwitterで「5万人中400人近くの目覚めた市民がいたことに気づいた」と捉えているようで、物は言いよう捉えようというか、何というか・・・(呆) ちなみに本人は「ネサラゲサラ後の解散総選挙で2度目に挑戦する予定」だそうです。 「ネサラゲサラ」については説明も面倒なので気になる方は各自調べてもらえればですが、どうやらそれが起きる時には「世界緊急放送」が有るらしいので、それならば二度と選挙には出られないでしょう。 良かったです。


◎福島県・本宮市議会議員選挙(定数20/23人)

 現職16人、元職1人、新人5人立候補した8年ぶりの市議選。 政党別では公明・共産、そしてれいわが1人ずつ立てた選挙は現職元職新人が1人ずつ落選。 そしてその新人は、れいわ公認候補です(最下位落選)。
 統一地方選後の先月から福島県で選挙が行われるコトが多く、今後も8月に郡山市議選が行われるほか、東北地方は仙台市議選や盛岡市議選に岩手県議選が行われる中で(震災の影響で2011年の統一地方選が延期された影響ららしい)、この最下位落選は何を表すのか。  現在東北のれいわ所属議員は山形県大石田町に1人いるだけで、れいわは東北で苦戦中です。 山本期日前さんは「震災の際の「ベクレてる」発言が影響して山本太郎代表は福島で嫌われているのではないか?」と見立てており、それが合っているか否かは今後の郡山市議選を含む福島の結果と盛岡市議選や仙台市議選の結果を比べるコトで見えてくるかもしれません。
 そしてここで福島市議選の参政党に触れますが、参政党は東北で県議2人誕生するなど勢力はれいわをリードしています。 そんな中で35人当選の市議選を落としたというのは少なからずショックかもしれません。 ただ、先日の刈谷市議選に上位当選した参政党候補には選挙期間に神谷参院議員に松田代表、武田邦彦氏が応援に入っていたのに対し福島市議選には告示前に神谷参院議員、選挙期間に赤尾由美氏(昨年の参院選比例で5人中5位)が入ったのみで、全力で当選を目指したようには見えない部分も有ります。 また、落選後のSNSを見ると、あれだけ陰謀論めいた主張を支持している人たちが「1548人の目覚めた人たちが」と前向きに捉えているところが、侮れないトコロというか、「アレ」なトコロというか・・・


◎山形県・尾花沢市議会議員選挙(定数14/16人)

 現職11人、新人5人立候補し、政党別では自民が3人、公明・共産から1人ずつ立てた選挙は現新1人ずつ落選し公明共産候補は当選しました。
 共産候補は前回の11位から更に1つ順位を落としましたが当選。 票も1割チョイ減なら現状を鑑みれば「勢力維持」と言ってもイイのかもしれません。 ただ、投票率は0.21ポイントですが上がっているコトも付け加えておきます。


◎埼玉県・越生町議会議員選挙(定数11/12人)

 “定数プラス1” の選挙で現職9人、元職1人、新人2人立候補し、政党別では公明・共産が1人立てた選挙は新人1人が落選。 その新人が断トツで票を獲れていないので現場ではある程度結果が見えていたのかもしれません。
 前回5位当選の共産候補は8位当選。 投票率が13ポイントも下がる中、得票数は3割以上下がりました・・・


◎神奈川県・厚木市議会議員選挙(定数28/36人)

 現職22人、元職2人、新人12人立候補し、政党別では自民が4人、公明が5人、維新が1人、立憲が2人、共産が2人、国民民主が1人、諸派が1人立てた選挙は、現職3人、新人5が落選し、共産と国民民主が1人ずつ含まれています。 共産は20年ぶりの1議席に追い込まれました。 その時は次の選挙で2議席に回復させましたが次回以降はどうなるでしょうか。
 国民民主は前回公認した(女性)候補が立憲に移籍したため代わりの候補を立てましたが及ばず。 玉木代表も応援に入ったようですが党の票は持っていないコトが証明されてしまいました。
 そして最大のトピックは「厚木新党」なるN国系団体の候補が当選。 しかも得票で維新候補をも上回る大波乱が起きたコト。「ゴミ袋有料化反対」のワンイシューがウケたようですが、前回N国候補を落選させた市民が何故今回当選させてしまったのか、理由が分かりません。 選挙はトライ&エラーの繰り返しだと思っているのでどのような結果が出ようとも民意は尊重するべきで投票した人を批判するつもりは有りませんが、これだけN国系の愚劣っぷりが明らかになった2023年にわざわざエラーを犯す必要は無いと思いますが・・・
 また、予想外に票が伸びなかった維新に目を向けるならば、衆院選で全選挙区に候補者を立てると宣言し厚木市を含む神奈川16区の候補者も決まっている中でこの票数は如何なものかと。 同区は(10増10減前だと)立憲候補が当選している区なので、つけ入る隙は多そうですが期待薄かもしれません。
 ちなみに松沢成文参院議員(元神奈川県知事)が全面的に応援に入って、コレです。 

 かつて私は参院議員を辞職し横浜市長選に立候補した同氏を「存在の耐えられない軽さ」と表現しましたが、

 その軽さは健在のようですし、もう “賞味期限” は切れているように思うのですが・・・


◎徳島県・美馬市議会議員補欠選挙(定数4/8人)

 県知事選挙をめぐる買収事件で議員3人が辞職、プラス参院選をめぐる公選法違反で市長が辞職して行われた市長選で市議2人が立候補し、定数5というとんでもない規模となった補選。 投票率は40.28%と通常60%はある中でやはり激下がりしましたが、2013年に行われた補選は35.66%だったので幾分良くなったのかも・・・ いや、そーいう問題じゃないわな。 今度こそ市政が落ち着いてほしいものです。


◎大分県・日田市長選挙

 4期目を目指す現職に前回659票差で敗れた元厚労省課長と元市議が挑む選挙。 大接戦になるかと思われましたが前回落選した元厚労省課長が現職にダブルスコアの大差をつけて初当選を果たしました。 前回は “よそ者感” を払拭出来なかったコトが落選した原因と思われますが、4年間日田に在住し市民と対話を重ねた成果が出たのでしょう。
 一方、僅か1期で落選した現職。 落ち込んで夜が明けたと思ったら、

 線状降水帯が発生し市に「大雨特別警報」が発表されたので、きっと朝から災害対応に追われているコトでしょう。 大変ですね、市長になるってのも。 どうか被害が少なく済みますように・・・


以上となります。
当選された方々の御活躍をお祈り申し上げます。


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