もとおみ數史

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周縁文化発掘人。ビデオ、雑誌、テレビ、ロリコンなど。ブログの方もよろしくお願いします→https://burial-culture-press.com/

最近の記事

フワちゃんの炎上について思ったこと

事の発端はやす子の「やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので 皆優勝でーす😄😄😄😄👏👏👏👏✨✨✨」というポスト。これにフワちゃんが「おまえは偉くないので、死んでくださーい😅😅😅😅😅予選敗退でーす👏👏」と引用で返信。この投稿自体はすぐに削除されたものの、スクリーンショットを晒されて炎上。ほどなくしてやす子も認知し、「とっても悲しい」と反応。これを受けフワちゃんは自身の投稿を認めて即座に謝罪。しかし火は収まらず、ラジオが休止になるほどの騒ぎに発展している。 この件に関して、X

    • 『何か“オモシロいコト”ないの?』の何かオモシロいその内容

      『何か“オモシロいコト”ないの?』(フジテレビ系)もあと一クールで放送開始から一年が経とうとしている。挑発的なタイトルとエッジの効いたOPから、攻めたバラエティを予感させる割には、無難な内容だと開始当初こそ思っていたが、観続けているうちに、演者の魅力を引き出す企画の奥深さにハマってきた。今回はそんな『何かオモ』の魅力について、掘り下げてみたい。 シンプルだけど奥深い「ワンバンライス」『何か“オモシロいコト”ないの?』のMCは菊池風磨と長谷川忍の二人。『芸能人が本気で考えた!

      • サイキック青年団の芸能界の裏話の元ネタについて

        5月17日に『丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー』に投稿された動画にて、竹内義和が『誠のサイキック青年団』打ち切りの裏側を語っていた。 曰く、深夜ラジオだし分からないだろうと、芸能界の裏話を好き勝手喋っていたら、然るべき人間の耳にも届くようになったのが原因だそうだが、私が気になったのはネタの出処についてである。 竹内は、ラジオで喋った芸能裏ネタは学生時代に読んだ、昔のエロ本のコラム(『写真時代』のなぎら健壱の連載とか)を元にしたと語っているが、飯沢耕太郎『『写真時代』の時代

        • 「逆蓮舫やん」というツッコミの秀逸さ

          7月23日放送の関西テレビ『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』でのこと。20代・30代女性が選ぶ「付き合ったら疲れそうなのは誰?」ランキングをスタジオメンバーの中から当てるという企画の予想で、一位にされたかまいたちの山内がいつもの亭主関白キャラでボケ、それに対し、千鳥のノブが「逆蓮舫やん」とツッコんだ。 蓮舫イジりに関しては、直近だとデーブ・スペクターがXに投稿した「蓮舫がテレビ司会者に転身→ヒステリーチャンネル」というポストがあった。これはAXNの「ミステリーチャンネル」と

        フワちゃんの炎上について思ったこと

          デイヴィッド・ハミルトンの少女論

          デイヴィッド・ハミルトン、ソフトフォーカスの魔術師と呼ばれた、言わずと知れた少女写真の巨匠である。イノセントとエロティシズムの淡いを詩的に切り取るその作風は、日本でもよく知られたところだろう。 彼が日本で初めに有名になったのは、『GORO』創刊号(小学館/1974年6月13日)に掲載されたデヴィ夫人のヌードで、60~70年代初頭までは、基本的にはいくつかの写真雑誌で紹介される程度だった。 少女写真家として広く名が知られるようになったのは、映画『ビリティス』(日本での封切り

          デイヴィッド・ハミルトンの少女論

          「ガチ中華」に抱く違和感

          2022年頃からメディアに登場した「ガチ中華」という言葉。ガチというのは、町中華の町にかけてのことなのだろうが(2022年5月10日放送の『マツコの知らない世界』では「マジ中華」と呼んでいた)、こうした言葉に違和感を覚える。 「ガチ中華」登場以前、だいたい2019~21年頃。田野大輔氏など、一部の中国料理好きの間では、在日中国人が同胞をターゲットにした中国料理のことを「現地系中華」と呼んでいた。現在検索しても確認できなかったが、一部webメディアでも大阪の島之内は鑫福を例に

          「ガチ中華」に抱く違和感

          投稿雑誌からブルセラへ

          70年代に篠山紀信が火をつけた「激写ブーム」が大量の「カメラ小僧」を生んだ影響で、80年代にはカメラや写真をテーマにした雑誌がいくつか創刊された。 まず筆頭として挙げられるのが、80年4月創刊の『写楽』(小学館)と81年9月創刊の『写真時代』(白夜書房)。前者は篠山を中心に芸能人のヌードを多数掲載、後者は荒木経惟を中心になんでもありの面白主義を展開した。 そんな中、ちょっとしたブームとなったのが投稿雑誌だ。以下、代表的なものを挙げてみよう。 81年9月創刊の『セクシーア

          投稿雑誌からブルセラへ

          アニメと実写の合成がブーム?

          最近、アニメと実写を合成した演出が増えている気がする。例えば、今期のアニメでいえば、『小市民シリーズ』と『負けヒロインが多すぎる!』のED。 前者は『さらざんまい』のEDを担当していた田島太雄が手がけたもので、実写の風景をベースに、アニメキャラがそこに存在しているかのように演出されている。 一時期ロシアで流行っていたアニメキャラを現実世界に馴染ませるコラージュを思わせる手法だ。 後者は、8mmフィルムやセル画の質感と実写コマ撮りを組み合わせており、懐メロのカバーというこ

          アニメと実写の合成がブーム?

          オールナイトフジコの石丸伸二ゲスト回を観た

          石丸伸二が『オールナイトフジコ』に出ると聞いたので、興味本位で観てみた。バラエティ番組だし仕方ないとはいえ、キャスト総出で石丸をヨイショしているのには薄ら寒さを覚えたが、ゲストを活かせるように企画も練られていたし、番組としては悪くなかった。いかにもフジテレビ的な悪ふざけだなぁとは思ったけど。 「普段何時に寝るんですか?」「(女子大生16人の中に)タイプの娘とかいますか?」といったくだらない質問に、「質問のレベルがサンジャポと並びました」「そういう質問を投げかけてくれる勇気が

          オールナイトフジコの石丸伸二ゲスト回を観た

          ぶりっ子と化した"いい女"田中みな実のあざとさ

          いまの世の中、どこもかしこも懐古主義である。それは飲料業界も例に漏れず、サントリー生ビールに続きタコハイも復活した。そこで思い出すのが、着物姿の田中裕子が「タコなのよ、タコ。タコが言うの」とアンニュイな表情でグラスを傾けるあのCMである。 田中裕子が語るタコの正体を徳丸壮也はこう分析しているが、「タコハイってなに味なの?って思うよね」とカメラ目線で問いかける田中みな実に対し、梅沢富美男が「なに味?なに味?」とぶりっ子する令和のタコハイのCMも、強い女と嬉々として肴にされるタ

          ぶりっ子と化した"いい女"田中みな実のあざとさ

          謎のアニメVHS『ぷにゅ』の正体とは

          ヤフオクのアダルトカテゴリで偶然見かけた謎のアニメVHS『ぷにゅ』。パッケージには内容の説明も何もなく、ただ見たことのない80年代風のアニメ美少女のイラストが描かれているのみ。 私の手元には文庫含む『ギャルズアニメ』全巻や『ADULT ANIME GRAFFITE』、『ロリータアニメ ワンダーキッズ特集号』、『ザ・美少女アニメ』など、80年代アダルトアニメに関する資料は大方揃っているが、『ぷにゅ』なんて作品はどこにも載っていない。これは一体何なのか。 知らない名前だが、ち

          謎のアニメVHS『ぷにゅ』の正体とは

          ガーシーの一軒家が公開された記事を探したけど…

          ガーシーの『死なばもろとも』には、1990年代後半、テレビ東京で放送されていた深夜番組『BiKiNi』に出演していたグラビアアイドルやモデルたちがお笑い芸人らと王様ゲームに興じていたエピソードが出てくる。 その中で彼は、写真週刊誌や男性誌に自身の一軒家で乱交パーティが行われていたと書かれた話をしているのだが、この記事がどうにも見つからない。 まず代表的な雑誌として挙げている『GORO』だが、こちらは1992年1月1日号をもって廃刊となっている。『BiKiNi』が放送される

          ガーシーの一軒家が公開された記事を探したけど…

          漫画版『仮面ライダー』はマイナンバーを予言したか

          石ノ森章太郎の漫画版『仮面ライダー』の終盤では、日本政府が計画していた番号制度「コード制」をショッカーが悪用し、国民を洗脳しようとしていたことが明らかになる。この計画は10月計画と呼ばれ、マイナンバーの通知カードの初発送が2015年の10月だったこともあってか、予言ではないかと度々話題となっている。 このように漫画が未来を予言したのではないか?と語られることはよくある。有名なのが大友克洋の『AKIRA』だ。第二巻に登場する「東京オリンピック 開催迄あと147日」と書かれた看

          漫画版『仮面ライダー』はマイナンバーを予言したか

          幻のロリコン小説家・筆坂友一郎

          筆坂友一郎というロリコン小説家がいる。『CANDY POT』(さーくる社)や『Sweet Lowteen』(黒田興文社)、『Alice Club Sister』(白夜書房)、『小説アリス』(綜合図書)などのロリコン誌をメインに活動していた官能小説家で、戦後の焼け跡を舞台に少女の性の目覚めを描くなど、独特のリリシズムを湛えた作品を書いていた。 以前、『サテュロスの祭典』というブログで読んだ覚えがあるのだが(当該記事は現在見当たらず)、彼は日本共産党の元党員であったらしい。サテ

          幻のロリコン小説家・筆坂友一郎