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サイキック青年団の芸能界の裏話の元ネタについて

5月17日に『丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー』に投稿された動画にて、竹内義和が『誠のサイキック青年団』打ち切りの裏側を語っていた。

曰く、深夜ラジオだし分からないだろうと、芸能界の裏話を好き勝手喋っていたら、然るべき人間の耳にも届くようになったのが原因だそうだが、私が気になったのはネタの出処についてである。

竹内は、ラジオで喋った芸能裏ネタは学生時代に読んだ、昔のエロ本のコラム(『写真時代』のなぎら健壱の連載とか)を元にしたと語っているが、飯沢耕太郎『『写真時代』の時代!』記載の総目次で確認したところ、同誌に彼の連載はなかった。

そもそもの話、なぎら健壱はビニール本の書き手のイメージの方が強い。ビニ本に書いていたのはもちろん、ビニ本ブームの記念碑的書籍『ビニール本の少女たち』にも寄稿していたし。

ポルノを盾に好き勝やっていたという意味では、ビニ本も『写真時代』も隣接するところにあったので、竹内はごっちゃになって話したのかもしれない。

また竹内は、裏話の例として、石野真子と長渕剛の結婚を挙げていたが、この話は『写真時代』の創刊と同時期で、8年間在籍したという彼の学生時代と照らし合わせても最後か中退した辺りになる。時期としては微妙なところだ。

学生時代、つまり70年代後半に読んだエロ本のコラムで芸能ネタとなれば、真っ先に思い浮かぶのは自販機本『Jam』の「芸能人ゴミあさりシリーズ」だが、これは文字通り芸能人が出したゴミを漁るもので、当時としても過激企画ではあるが裏話の類ではない。

結論としては、学生時代とサブカル系エロ本のコラムというところから、70~80年代前半のエロ本カルチャーがごっちゃになって、「特に『写真時代』とか。なぎら健壱さんの連載とかで、裏話よく書いてたんですよ」という話になったのだと思われる。

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