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大きな桜の木の下で「小説」

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2022年4月の記事一覧

小説「大きな桜の木の下で」4

小説「大きな桜の木の下で」4

第5話    種夢を見ていた
それはそれは辛い夢を
まどろみの中を彷徨うようなそんな感覚だった
いつものように僕は曲がり角を曲がる
そこには大きな桜の木があって
その下の小さな古ぼけたベンチには
いつものように彼女がいた。
僕は彼女に近づこうと一歩を踏み出そうとする
その瞬間、彼女は僕の方を振り返り言った
「ダメ!こないで!優一君!」
その瞬間僕の体は固まった
指一本動かすことはできなかった
「ど

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