マガジンのカバー画像

陰謀論・神真都Q・反ワクチン

24
コロナ禍の混乱を象徴する陰謀論、陰謀論集団、反ワクチン論についての整理と分析
運営しているクリエイター

#家族

論破と嘲笑のあとに何が残されたのか──陰謀論者対応の実態

論破と嘲笑のあとに何が残されたのか──陰謀論者対応の実態

記事執筆中に能登半島地震が発生しました。人工地震などの陰謀論が、あの人たちによって盛大に語られました。このできごとと重ね合わせて読んでもらえたら幸いです。

はじめに 深みにはまった陰謀論者の家庭は、まるで荒れはてた花壇みたいだった。そこここに残る平穏だった日々の痕跡が、荒廃した家族関係との間に残酷なコントラストを描いている。

 陰謀論者と家族に聞き取りを行い、ネットメディアや論壇誌に記事を寄稿

もっとみる
共助とはなにか幻想すら思い描けないまま 現代人はカルトの誘惑に飲み込まれて行く

共助とはなにか幻想すら思い描けないまま 現代人はカルトの誘惑に飲み込まれて行く

『男はつらいよ』の寅さんには、何はともあれ迎え入れてくれる葛飾柴又というファンタジー世界がある。だが私たちは世知辛さからの緩衝装置として働いていた幻想上の共同体すら捨てさってしまった。

加藤文 (Kヒロ)

素っ裸で世間に放り出されている我々 安倍晋三氏暗殺事件で逮捕された山上徹也容疑者が旧統一教会・世界平和統一家庭連合信者の二世だったことで、彼の生い立ちが同情を集めている。いっぽう容疑者の母親

もっとみる
コロナ禍を騒がせた彼らはさっそく忘れられてなにも解決されないままひとつの時代が終わるのか

コロナ禍を騒がせた彼らはさっそく忘れられてなにも解決されないままひとつの時代が終わるのか

コロナ禍が“原因”で反ワクチンや陰謀論の騒動が“結果”なら、この結果が原因になって新たな問題が登場しても不思議ではない。あの奇妙な人々の騒動が賞味期限切れの話題になっても、彼らは消えていなくなったわけではないのだ。

彼らは消えていなくなったわけではない2020年1月に国内で新型コロナ肺炎の感染者が見つかってから、私たちは今まで経験したことのないできごとに翻弄され続けてきた。こうしたできごとには変

もっとみる