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【第11回】小学校の自由研究が、プチ小説家のデビュー作になったおはなし📚


人々の心が悲鳴をあげています。

地球も悲鳴をあげています。

私たちの住むこの地球を、治して救うには、一体どうすれば良いのでしょうか。

「地球」

「治救」

こんばんは🌕文月ノベルです。

 今晩は、『小学校の自由研究が、プチ小説家のデビュー作になったおはなし📚』連載の11回目。

 小学5年生で執筆した文章を綴ります。

 十何年前のあの日、イラク戦争や9.11を目にした幼い心は何を考え、何を思っていたのでしょうか。

 小学4年生までの、ふわふわとしたあたたかい詩や童話からは離れ、ここでは、心の奥底に眠る社会への希望を、綴っているように思います。

 社会の歯車のなかで、さまざまな願望や欲望を感じてしまう大人になった今だからこそ、私が小学5年生で綴ったこの言葉が胸に沁みました。

 それでは、どうぞ。

◇治救 ーちきゅうー

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今の地球をどう思いますか?

私は毎日楽しく小学校に通っています。
父も母も兄も元気で、家では笑顔があふれ、朝目が覚めると「今日はどんな一日かな?」と楽しみに登校します。
大好きな友達も沢山いて、笑顔がいっぱい、楽しいこといっぱい。

平和を疑ったことなどありませんでした。

そんな私が「あれっ?おかしいな」と感じ始めたのは、イラク戦争のニュースを見てからです。
9月11日のアメリカへのテロ、そしてイラク戦争・・・。

こんなことが、今この地球で行われているということが信じられませんでした。

なぜなら、戦争とは「遠い昔」の出来事だと思っていたからです。

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8月15日。
私は今までこの日を特別に意識して過ごしたことはありませんでした。
でも、2004年今年は違います。

「遠い昔」と思っていたけれど、
終戦後たったの59年と知ったからです。

ということは、私の祖母は戦争を経験しているのかと思い、祖母に聞いてみることにしたのです。
59年前の終戦日、祖母はちょうど私の年齢だったそうです。

この10歳という年齢にちょっぴり運命のようなものを感じた私は、図書館で調べたり新聞やニュースを見るようになりました。

あるテレビ番組で、長崎に落とされた原爆の記憶を、耳が聞こえないために話すことができない「山﨑栄子さん」という方が、体いっぱいを使って、静かに、それでいて激しく、手話で語る姿を見ました。

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原爆の恐ろしさや、当時の悲惨さが原爆や戦争を知らない私にも伝わってきて、言葉で言い表せない感情が込み上げてきました。

なぜ、人間は戦争をしたのでしょうか?

なぜ、日本は原爆を落とされなければいけなかったのでしょうか?

戦争は、どちらかが一方的に悪いのでしょうか?

命が一番大切ということを知っていたのでしょうか。

戦争に勝った国は、本当に心から嬉しかったのでしょうか。

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最近では、原爆で命を落とした人々のために折られた千羽鶴に放火した人がいました。

戦争で傷ついたイラクに、ボランティアでいった人が拉致されたとき、自業自得と言った人もいました。

そして、ついに中学生、小学生までも人を殺めてしまった事件も起こりました。

人々の心が悲鳴をあげています。

地球も悲鳴をあげています。


私たちの住むこの地球を、治して救うには、一体どうすれば良いのでしょうか。

「地球」

「治救」

とても大きな問題で、簡単に答えが見つかりません。本当の答えを探し出すのに1年、2年、もしかすると何年もかかるかもしれません。

でも諦めないで、他人事にしないできちんと自分のこととして考えることが大切なのだと思います。

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私の考えは、戦争は2度と繰り返してはいけない。

敵は相手にあるのではなく、
自分の中にあるということ。


スポーツをする時、私は相手に勝つということより、自分に勝つことで勝利があると考え、もし負けたなら、それは自分自身に勝てなかったということ。

だから相手を拍手で称えたい。

オリンピックでも、勝負後の選手同士の握手は、とても気持ちの良いものです。
ピアノを弾く時も、誰かに勝ちたいと思って弾くと、良い音はでません。

もし、悪いことを考えてしまう人がいたら、その時こそ自分との戦いだと思うのです。。


テレビで、無人島に1週間たった2人だげで生活するという番組がありました。

お金も住む家もなく、全て自分たちで考え行動して、生活してみるというものです。

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食べるため海に潜り魚を獲り、雨風を避け寝るために草木を利用する。

海の魚たちのおかげで食べることができて、大地のおかげで人間は生きていける。 

最後に2人はこう言いました。

「僕たちは自然に生かされている。
 地球に生かされているんだ。」

今の地球をどう思いますか?

私は、私たちを生かしてくれているこの地球を守りたいと思っています。

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 小学5年生の文章を最後までお読みくださり、ありがとうございました(*´-`)。。

ーーー敵は相手ではなく、自分の中にあるということ。

 社会の歯車のなかで、さまざまな願望や欲望を感じてしまう大人になった今だからこそ、私が小学5年生で綴った純粋な言葉が胸に沁みます。

 巨大な風船のように際限なく膨らむ人間の欲望は、果てしなく大きくなり続けています。大昔から人々は、「〜をしたい」という欲望や願望を原動力としてきました。

「お金が欲しい、一番になりたい、偉くなりたい」  

 一見すると世の中がより良い方向に向かう、人類の果てしない願望です。しかし、実際はそうではありません。

 膨らみ続けた風船が、かならず破裂するのと同じように、欲望にのみ翻弄された行く末は、破滅をも招くと思うのです。

 みなさまは、タンパク質クライシス、という言葉をご存知でしょうか?

 このまま環境汚染が進み、気候が変動すると、畜産は限界に達し食肉によるタンパク質摂取が難しくなる未来のこと。食肉の生産に必要な大量の穀物とそれを育てるための水が、無くなってしまうこと。

 「僕たちは自然に生かされている。
  地球に生かされているんだ。」



 私が小学5年生の時に観ていたテレビ番組とは、「無人島0円生活」です。そしてこの言葉は、芸人さんである「よゐこ」のお2人のもの。

 地球に生かされているということ、
 海の魚たちのおかげで食べることができて、
 大地のおかげで人は生きていける、ということ。

 私自身がもう一度、強く、胸に、刻みたいと思っています

 ーーー治救。

 今を生きる一人一人がかけがえのない存在だからこそ、そのかけがえのない私たちを生かしている地球のことをまず、愛していきたいなあと、そう思います。

 (余談ですが、このままだとみんなが大好きなマグロもノドグロももう、海で獲れなくなるといいます。本気で地球のことを考え抜いた答えであるSDGsの開発目標をもっと、自分ごととして考えていきたいです。。。)

 本日もありがとうございました(*´-`)。

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