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「全国最中図鑑」 22 貝合わせ最中(京都府京都市)
京都三大祭りのひとつ「葵祭り」が行われる下鴨神社と上賀茂神社の中間あたりに本店を構える京橘総本店の名物最中、宮中古来の雅な遊び「貝合わせ」をモチーフにした優雅なお菓子である。
本来、貝合わせは、貝殻の色合いや形の美しさ、珍しさを競ったり、その貝を題材にした歌を詠んでその優劣を競いあったりする貴族の遊びだった。
また貝合わせは、夫婦和合の象徴として、また結婚や夫婦円満などの良縁を表すものともされている。
ハマグリ型の小さな二枚貝を型どった外観は、つい手に取ってみたくなる可愛らしさで、縁起の良さも相まってお土産にはぴったり。
こんがりと香ばしく焼き上げた貝型の皮の中に、じっくりと炊き上げた風味抜群のあんをこぼれるほどたっぷりとはさみ、中に柔らかな餅を入れたもの。コクがあるが上品な甘さで、一口か二口で食べられるので、思わず二つ、三つと手が出てしまう美味しさだ。
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京橘総本店
京都府京都市左京区下鴨南芝町49-1
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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。