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「全国最中図鑑」31 軍艦島もなか(長崎県)

中が空洞になった不思議なおまんじゅう『一○香いっこっこう』で知られる茂木一まる香本家には、『軍艦島もなか』というユニークな最中がある。
軍艦島は小さな海底炭鉱の島で、2015(平成27)年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」で世界遺産に登録された。正式名は「端島」。岩壁が島全体を囲い、鉄筋コンクリートの高層建築が建ち並ぶ外観が軍艦「土佐」によく似ていたところから、「軍艦島」と呼ばれるようになった。
その軍艦島をかたどったこの最中、見かけはちょっとハードな感じだが、外はサクサク、中の粒あんはしっとりとしていてとても美味しい。黒光りする餡は、黒いダイヤ、つまり石炭をイメージしているんだとか。
日本各地に最中はあるが、世界遺産をモチーフにしたものはなかなか珍しいのでは? 世界遺産を丸ごとかじる感覚は、ちょっと爽快なものである。

茂木一まる香本家
長崎市茂木町1805

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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。

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