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「全国最中図鑑」 23 急須もなか(静岡県島田市)

静岡県は全国の茶園面積の約40パーセントを占める日本一の茶どころ。その静岡県にあって、わずか数千人が暮らす小さな山里・川根町が生み出す川根茶は、日本茶初の天皇杯を受賞するなど、各種品評会で幾多の栄誉に輝き、全国のお茶屋さんで高級茶として別格の扱いを受けている名品である。
その川根町で和菓子店を営む三浦製菓が、川根茶とともに味わってもらおうと考案したのが、この「急須もなか」。ぽってりとした可愛らしい急須の形をした皮は、店主が形にこだわったというオリジナルデザイン。あんは「お茶あん」「小倉あん」「川根の塩あん」の三種類で、いずれも甘すぎずさっぱりとした味。
急須の柄の部分をつまんでパクリと口に入れる感覚が、なんだか楽しい。ちょっと濃い目の日本茶のお茶請けにぴったりのもなかである。

三浦製菓
静岡県島田市川根町家山717-5


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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。



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