【ルーツ旅🌺高知編・夏祭り🎐③】もののけ姫の世界と延命寺の鐘
Z村の延命寺は、春日神社から対岸の山にあるとのこと。私たちは、若村さんの車で山を下り、向こうに続く橋を渡りました。
▼道なき道を進んでいく
橋を渡ってからしばらくすると、若村さんは車を停めました。外には、民家が数軒並んでいます。
「この上です」
若村さんが、民家の横にある斜面を指し示しました。
若村さんがスタスタと斜面を上り始めたので、私と娘もあわてて後ろを追いかけます。
斜面の先は、一面の草原でした。木は伐採されているものの、道はなく、ひざまである雑草をかきわけながら進むしかありません。
少し不安に思いながらも、私は必死で、若村さんの後をついていきました。
▼無数にある緑色のものたち
夏草に足を取られそうになりながら2,3分ほど進むと、いつしか景色が変わり、ゴツゴツとした岩場になりました。上のほうに、石仏のようなものが見えます。
山の中で、あまり光が当たらないせいか、何もかもが苔むして緑色をしています。
さらに歩いていくと、下の方にも石仏が並んでいました。いつの時代のものかわかりませんが、相当古そうです。
さらに歩を進めると、石仏の数がどんどん増えていきました。
こ、これは……!!!
まるで、「もののけ姫」のこだまが出てきそうな雰囲気です。
この場所、いかにもインスタ映えしそうではないでしょうか👀
写真を拡大するとよくわかりますが、上のほうにいくつか箱があります。若村さんによると、これは養蜂用の巣箱だそう。
この巣箱は、Z村のあちこちで見かけました。一体、どんな花の蜜を集めているのか、蜂蜜の味が気になるところです(道の駅で売っていないかな?)。
▼ついにたどり着いた延命寺
そのうち草むらが途切れ、ようやく道らしい道に出ました。ホッとして顔をあげると、すぐ目の前にお堂が建っています。
おぉ。
予想していたよりも小さいですが、ずっと探していたお寺がついに目の前に……!!
私は前回、3時間もかけて延命寺を探したことを思い出しながら、しばらくお堂を見つめていました。
「普段は誰もいないんですが、ちゃんと管理されているようですね」
と、若村さん。
確かに、お堂にはホウキが立てかけられ、お堂の前の雑草はきれいに抜かれています。
▼梵鐘はやっぱり行方不明
ここで、私はあることに気が付きます。
こんな小さなお堂に、大きな梵鐘が入るはずがありません。
若村さんに尋ねると、残念な答えが返ってきました。
「梵鐘は、ここにはないんですよ。村の人に聞いたら、かつて村内で仏像や鐘の盗難が相次いだらしくて、教育委員会に管理をお願いしたそうです。でも、いま梵鐘がどこにあるのか、誰に聞いてもわからないんですよ」
1693年に、筒井氏が寄進したという延命寺の梵鐘。なぜだかわかりませんが、私はどうしてもこの梵鐘を見て、この手でさわってみたかったのです。
「次に椿さんが来るときまでに、調べておきますよ」
と、若村さん。
と言いたいところですが、実は私、このお祭りで再会した筒井K太郎さんからとても興味をそそる話を聞いて、「またここに来なくては!」と決意したばかりだったのです。
その話とは……。
(続く)
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