マガジンのカバー画像

本のこと

69
運営しているクリエイター

#ノンフィクション

「オイシイ言葉にもうメモ、メモ!!」  "インタビュー田原町13 "『潜入取材、全手法』の横田増生さんにききました(後編)

「オイシイ言葉にもうメモ、メモ!!」 "インタビュー田原町13 "『潜入取材、全手法』の横田増生さんにききました(後編)

9/15㈰・Readin’Writin’ BOOK STOREにて行った、横田増生さんのインタビュー記録(後編)です。
14000字(有料イベントの記録のため本記事も有料ですが面白いのでぜひ。参加者の方には、お手数ですがメールをいただけましたら前後編合わせて全文記事プレゼントさせていただきます。休憩中のやりとりも書き起こしています)

前編を読む👇

客席からのリポート。ヘエー、そういうふうに見

もっとみる
めざすは、ワンショット・サーベイの帝王!?

めざすは、ワンショット・サーベイの帝王!?

8/11㈰、Readin’Writin’ BOOK STOREにて行った、「インタビュー田原町12 金井真紀さんにきく」の記録(前編)です。10000字

ノンフィクションの書き手に「取材と書くこと」についてきく「インタビュー田原町」12人めのゲストは、『テヘランのすてきな女』(晶文社)を出されたばかりの金井真紀さんでした。

開演5分前。会場は中二階の畳桟敷も含め満席(ありがとうごさいました!)

もっとみる
インタビュー田原町12『テヘランのすてきな女』を書いた金井真紀さんに「取材し、書くこと」についてききます

インタビュー田原町12『テヘランのすてきな女』を書いた金井真紀さんに「取材し、書くこと」についてききます

昨春から始めた、ノンフィクションの書き手に“取材の仕方、書き方”について話をきく「インタビュー田原町」も12回目。

次回
8/11(日)19:00~21:00
会場はいつもの、中二階に畳の空間のある本屋さん、Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京都台東区寿2-4-7/東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分)

ゲストは、スタッズ・ターケル著『仕事!』がバイブルという、イラストレー

もっとみる
【インタビュー田原町11】のゲストは『地震と虐殺 1923-2024』(中央公論新社)を書かれた安田浩一さん

【インタビュー田原町11】のゲストは『地震と虐殺 1923-2024』(中央公論新社)を書かれた安田浩一さん

6/30(日)インタビュー田原町11は、『地震と虐殺 1923-2024』(中央公論新社)を書かれたノンフィクションライターの安田浩一さんをゲストに、“取材し、書くということ”についてお聞きします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━昨春から始めた、ノンフィクションの書き手に話をきく「インタビュー田原町」も次回で11回目。
今回のゲストは、『ネットと愛国』『「右翼」の戦後史』『団

もっとみる
樹木希林の最期の一年、その後の連合赤軍兵士、『正義の行方』を撮った木寺一孝さんをインタビューしました

樹木希林の最期の一年、その後の連合赤軍兵士、『正義の行方』を撮った木寺一孝さんをインタビューしました

「おまえはインタビューだけ。シーンが撮れないんだな」と蔑まれ、逆にインタビューをシーンにすることを考えた映像ディレクターのはなし

“インタビュー田原町10”のゲストは木寺一孝さん

5/11㈯、浅草のReadin’Writin’ BOOK STOREにて行った「インタビュー田原町10」。ゲストは、渋谷ユーロスペースほか全国劇場公開中のドキュメンタリー映画『正義の行方』の木寺一孝監督。
同名タイト

もっとみる
『死なれちゃったあとで』の前田隆弘さんのインタビュー田原町を終えて

『死なれちゃったあとで』の前田隆弘さんのインタビュー田原町を終えて

4/27、ノンフィクションの書き手にきく“インタビュー田原町09”では『死なれちゃったあとで』(中央公論新社)を書かれた前田隆弘さんを2時間インタビューしました。

インタビュー中に、ドタン!!と音がした。
2階にいた人たちは、突然の大きな音にびっくりした人もいたとか。
前田さんは、インタビューの中でわたしが昔、長渕剛が主演したテレビドラマ『とんぼ』の脚本集の編集をした(著者は昨年なくなられた黒土

もっとみる
インタビュー田原町07『触法精神障害者』を書かれた里中高志さんにきく

インタビュー田原町07『触法精神障害者』を書かれた里中高志さんにきく


【インタビュー田原町07】
作家・栗本薫の評伝本を書いたジャーナリストが、心神喪失を理由に無罪や不起訴となった加害者のその後を調べたノンフィクションを刊行した。ふたつの本をつなぐ線について聞いた。

浅草のReadin’Writin’ BOOK STOREにて、
『触法精神障害者 医療観察法をめぐって』(中央公論新社)を書かれたノンフィクションライターの里中高志さんをゲストに、取材の様子などをお

もっとみる
インタビュー田原町08 ゲストは大川総裁

インタビュー田原町08 ゲストは大川総裁

2/10㈯19:00~21:00
浅草・Readin’Writin’ BOOK STORE (東京都台東区寿2丁目4−7  地下鉄銀座線「田原町」駅下車3分)にて。

「インタビュー田原町08」
『大川総裁の福祉論! 知的障がい者と“食う寝るところ、住むところ”』(旬報社)を書かれた、大川豊さん(大川興業総裁)をゲストに、福祉の現場についてお聞きします。

2/10㈯の「インタビュー田原町08」の

もっとみる
ノンフィクションライターの井上理津子さんにききました【インタビュー田原町06】記録

ノンフィクションライターの井上理津子さんにききました【インタビュー田原町06】記録

「ここはまっすぐ褒めようか。いや、ほめすぎるとアザといと思われるかな。逆に変化球を投げてみようか……。そうやって探っていくのが好きで。だからこの仕事をずっと続けているような気がします」

12/16浅草のReadin’Writin’ BOOK STOREにて、
『師弟百景』(辰巳出版)、『葬送のお仕事』(解放出版社)を書かれたノンフィクションライター・井上理津子さんをゲストに、2時間公開インタビュ

もっとみる
今年も「インタビュー田原町」します。

今年も「インタビュー田原町」します。


1月27日(土)
【インタビュー田原町07】
浅草の本屋さん、Readin' Writin BOOK STOREにて。
『触法精神障害者 医療観察法をめぐって』を書かれたノンフィクションライターの里中高志さんをゲストに取材現場のことなどをおききします。

https://readinwritin240127.peatix.com

昨年実施できたのは、
『芝浦屠場千夜一夜』の山脇史子さん(01)

もっとみる
12/16(土)、ノンフィクションライターの井上理津子さんをゲストに「インタビュー田原町06」を行います

12/16(土)、ノンフィクションライターの井上理津子さんをゲストに「インタビュー田原町06」を行います

「いちばん繁盛したのは、十二月三十日と三十一日でね。二日間で、一か月分を売り上げましたよ」
 
インタビューをするので、井上理津子さんの『絶滅危惧個人商店』(筑摩書房)を読み直している。
冒頭、話しているのは台東区・山谷にある「金星堂洋品店」の店主の大澤さんだ。労働者の街として活気があったころ「七万五千円の革ジャン」が売れたという。買っていったのは、正月に帰郷するのに服を新調する労働者たちだ。

もっとみる
インタビュー田原町03は『ルポ 日本の土葬』を書かれた鈴木貫太郎さんです。

インタビュー田原町03は『ルポ 日本の土葬』を書かれた鈴木貫太郎さんです。

意欲作を書かれたノンフィクションの書き手に「取材の仕方」からライターになった経緯などを、インタビューする。それもお客さんのいる公開の場所で聞こうという試みをはじめました。めっちゃあがり症なんですけど。

牛や豚を食肉にする現場で見習いとした就労し『芝浦屠場千夜一夜』(青月社)を書いた山脇史子さんからスタートした、浅草の本屋さん"Readin’Writin’ BOOK STORE"での「インタビュー

もっとみる
【保存版】インタビュー田原町02『ジュリーがいた』の島﨑今日子さんに聞きました

【保存版】インタビュー田原町02『ジュリーがいた』の島﨑今日子さんに聞きました

【ちょっと前置き・インタビュー田原町について】

※ここから【はじめます】までしばらく飛ばし読みしてもらっても大丈夫です。

「インタビュー田原町」は、週刊朝日の「週刊図書館」で30年間、著者インタビューを務めてきたフリーライターの朝山実が、雑誌休刊で「毎日が日曜日」とぼやいていたおり、出先の本屋さんで面白そうな本を見つけはしたけどアウトプットできそうもない。ふと以前、安田浩一&金井真紀『戦争とバ

もっとみる
「これは私の狭山闘争なんです」

「これは私の狭山闘争なんです」

『被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件』(岩波書店)の著者、黒川みどりさんに聞きました【後編】話すひと/黒川みどりさん
聞き手・構成🌖朝山実

(前編からつづく)

「狭山事件」とは、1963年5月、埼玉県狭山市で女子高生が下校途中に誘拐された。身代金要求があり、受け渡し場所に現れた犯人を警察が捕り逃した後、被害者は遺体となって発見。「吉展ちゃん事件」に続く失態に、当時の国家公安委員長が

もっとみる