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#121 ジャズ・ボーカルの見本 アニタ・オディ・アット・ミスター・ケリーズ

シンプルでいいジャケットですよね。

ミスター・ケリーズのライブ盤というと、同じジャズ・ボーカリストの #サラ・ヴォーン のが一番有名ですし、それももちろん好きですが、 #アニタ・オディ のものは、多彩さという面から言えば、それ以上の名盤だと思います。

でも、アニタの諸作品の中では、あまり評価されていないらしく(ほかの名盤が多すぎるのかもしれませんが)、これを先駆けてCD化したのは日本らしいです。

日本って、本当にジャズが好きですよね。本国アメリカ人も眉を顰めるレベルだと思います。レコードのデータベースのDisgosでも、日本盤の品番ってよく見かけますし、鎖国の反動でしょうか。

アニタ・オディは、のどを若いころ痛めてしまったらしく、声ががさついてますし、声量も音域もあまりないですが、持ち前のジャズセンスとリズム感、自分の持っている素材をフルに使いきって、見事に「ジャズ」しています。この「持ってるものだけで勝負」みたいなスピリッツ、ジャズにはとっても大事だと思います。

そして、この自信満々の歌唱態度。はぁ、かっこいいなと。映画「真夜中のジャズ」でも、周りの空気を読みながらじわじわと聴衆を引き込んでゆく姿が映されていますが、その求心力はこの盤でも健在で、あっというまに、「ミスター・ケリーズ」に私たちを引き込んでいってしまいます。

ジャズボーカルかくあるべしといった大名盤です。

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