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切った貼ったの、場末っ子ダイヤモンドダンサー。

インドでは、女性が泣くとすかさず男性が、「綺麗な瞳からダイヤモンド落っことして、勿体ないよ。」と言うそうだ。一種の口説き文句だそうだが、彼らのいうように涙がダイヤモンドだったらいいのに、と思うことがある。そうすれば今ごろわたしは、大金持ちだ。鼻持ちならない成金にでもなって、マレーシアかマカオかそのへんのドコゾヤカに豪邸でも建てて、ロマネ・コンティでも飲んでベロベロになってプールで溺れておっ死んでもいいかと思うような人生を送っていることだろう。だがしかしながら、そんな人生は果たして楽しいのだろうか。否、楽しくなんかない。それ相応の楽しさはあるかもしれないが、おそらくたかが知れている。人間が思い付く楽しみなど、大したことはない。本当の楽しさやおもしろさは、それを越えたところにある。頭では想像つかないこと、もの、ところ、ひと、そういう存在と繋がったり結ばれたり、そうして飛んで跳ねてふざけて、どこまでも一緒に走っていくこと。それが一番、楽しいのだと思う。そんなとき、心や魂は沸々と、踊り狂う。それが身体や細胞には本当に必要なのだ。命の尊さは総て、そこにある。そんなことをツトツトと考えながら、この文を書く。涙が枯れ果てるまでに泣いたと思ったのに、これでもかというほど涙が出た。なぜだかはわからない。ただただ、気づけば涙で大海原が出きる程に、わたしはひたすらに泣いていた。人間は水分でできているというのはホントウだ。人間そのものが海であり、海洋生物であり、そして宇宙なのだ。男のひとはよく、女を海に例えるが、わたしは逆も然りだといつも思っている。男の涙は美しい。普段流さないからなのか、本当に本当に、これこそダイヤモンドなんじゃないのかと思うくらいに、美しいと見惚れてしまう。そして、わたしに見せてくれてありがとう、とも思う。きっと、女が思う以上に、そこには勇気や淋しさや、そして想像を絶する何もかもがあるはずだ。それを理解する心があればいいなァといつも思っている。閑話休題。昨日、ベリーダンスのレストランショーを観る機会に恵まれた。ダンサーさんは、業界では知る人ぞ知る、大御所ダンサーさん。彼女はわたしが駆け出しの頃から第一線で活躍されており、また、踊りだけでなくタロットなども嗜まれる方である。何度か昔はイベントなどで拝見したことはあるが、実際にお話をするのは初めてだった。最近、ずっとこうだ。突然、大御所ダンサー様方にお会いし、そしてたくさんお話をする。ダンスももちろん拝見させていただく。とてもありがたく、そして嬉しいことだ。長年この業界にいると、実に実にいろんなことがある。それこそ、コロナ禍でいくつものスタジオやそして衣装屋さんまでもが、長いその歴史に幕を下ろしていった。わたしの古巣であるスタジオも、同じようにして長い物語に終止符を打つことになった。レストランショーの位置付けは難しいと、いつも思う。1ヶ月のうちに、毎週踊っているタフなダンサーさんもいれば、そこまでせずとも、月に何度か踊られるダンサーさんもいる。わたしはさすがに毎週は無理だが、それでも1ヶ月に一度は踊らせていただきたいなァと思うのが現状である。駆け出しの頃は、目標のひとつとしてレストランショーがあった。こういうと語弊があるかもしれないが、いまは、「やる意味があるのだろうか」と、自分自身に問いかけながら、踊る意味と向き合うような場所である気がしている。集客やいろんな要素を鑑みて言えば、所謂"武者修行"のような場所であることに違いはない。それでももちろん、楽しみの方が大きい。そして、これをきっかけに初めてベリーダンスに触れる方に出逢えるのも、レストランショーの醍醐味のひとつである。だからこそある意味で、とても責任重大である。わたしは現在、フュージョンスタイルを主に踊っている。フュージョンとは、直訳すれば、2つ以上のものを1つにすることを指す。ベリーダンスの世界にそれを置き換えると、トルコやエジプトなどの中東音楽ではなく、日本の音楽やポップス、洋楽などに合わせて踊るということになる。衣装も諸君がよく知っているようなキラキラなものではなく、カッコいい系統のものや、ヒッピー調のもの、自由度の高いものを着ることになっている。もちろんわたしは、フュージョンが好きだ。そもそも、わたしが主宰しているスクールは「ベリーダンスを、利用して、自分の好きな音楽で踊る」ということをモットーにしている。こんなことを教室の主軸として掲げたら、ひと昔前は相当叩かれたと思うが、いまは少し理解も進みそこまでではなくなった。別に周りがどう思おうがやりたいことをやるのがわたしなので関係ないのだが、それでも、ベリーダンスという文化そのものをリスペクトしている気持ちはけして失くさないように、ということはいつも心に留めている。だからこそ、これからは積極的に、オリエンタルスタイルも踊ろうと思っている。わたしがオリエンタルを踊ってみんな面白いのだろうか、という気持ちが無きにしもあらずだが、それでもこれは非常に大切なことだ。さて、話を戻すと。そんなことを最近ツトツトとよく考えて感じていたものだから、ただひたすらに粛々とレストランショーで踊っている、しかも大御所ダンサーさんを拝見することで背筋がピンとし、またひとつ、ゼロ地点に立てたような気がした。玄人ダンサーさんともなれば、もはやレストランショーなど出なくても充分にやっていけるだろうし、イベントに少し出たり、後進の育成に心血を注ぐひとも多い。わたしも実際に去年末のPANDORAを上演したとき、「わたしはもう踊らなくてもいい。」と心のなかでヒッソリと思ったものである。だが、こうやって自分自身でしっかりと向き合いながら、ずっとずっと踊り続けているダンサーさんを観ると、本当に素晴らしく、そして見習いたいと思った。例え仮に、どんなに大きな舞台や、イベントなどで踊るようになったとしても、場末のバーやレストランショーで踊れなくなったら終わりだと思っている。というよりも、そもそも大きな舞台も小さな酒場もない。総てが大きく、そして小さい、それこそが踊り子の真実であり、踊るという本当の意味でもある。わたしは死ぬまで踊り続けたい、ずっと、たったひとりのために踊っていたい。それだけがわたしの真実であり、そしてわたしもまた、しがない踊り子の一人なのである。

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と、いうわけで!レストランショーやります。

ご予約は、わたしに直接か、お店にお電話ください!よろしくお願いいたします💃❣️
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