お正月という沈黙のうちに
明けましておめでとうございます。
院生ライターの*もね*です。
2021年、何か新しいことを…と思いnoteを始めてみました。
自己紹介はまたの機会に。
何もない、お正月。 何も聞こえてこない。
その沈黙の中で考えたこと、置いておきます。
とある郊外の住宅街に、私は家族と住んでいる。
家は二階建て。壁は黄色。
新年が明けて今日は3日目。
一階では、「さすがに飽きてきた」と言いながらそれでもテレビを観る父。
その横で、炬燵にあたる母。
「なんか喉が痛い」と言ってマスクをする妹。
忙しくないその空間がなんとなく居づらくて、今、私は自室にいる。
二階の奥の、南側に大きな窓があるのが私の部屋だ。
下からは何も聞こえない。
外からも。
ときどき車の音が遠くから聞こえるくらい。
沈黙。
自分の部屋で青空を背後にボーっとしていると、
色々なことを考えてしまう。
今週末の学会発表の資料作らなきゃ。
返信してないメールは、なかったっけ?
2月と3月、アルバイトを増やしてもいいかもしれない。
…そして、考えなくてもいいことまで、考えてしまう。
いつまでこの生活を続けていくのだろうか。
将来が不安。同期も後輩も就職していくのに。
私は、本当に研究をしていきたいの?
この前終わってしまったLINE、どうしたら続いたんだろう。
なんだかやる気がでない。
そもそも、何のために生きてるの…?
2020年、何人もの芸能人の方が自ら命を絶った。
その背景には、コロナ禍による自粛期間、自分と向き合う時間ができたことがある、という記事を以前目にした。
自分も今、彼らと一緒かもしれない。
研究計画、学会、論文の締切、ゼミの予習……色々なタスクが後から後から迫ってきた4月以降。
思えば、ゆっくり自分と向き合う時間なんてなかったな。
実を言えば、忙しすぎて余裕がないくらいの方が良かったのだ。
余裕がないほど、余計なことを考えなくて済むから。
今、久しぶりに時間ができてしまって、
そしてその時間があまりにもあまりにも静かで、
自分と向き合わずにはいられない。
正直、けっこう苦しい。
お正月という沈黙。
その沈黙のうちに、引きずり込まれてしまうような気さえする。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?