ふじたももえ

からふるりんり

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  • イラストまとめ

    これまで投稿したイラストをまとめてみました。やっぱりペン画が好き!

  • 美術館めぐり

    美術館レポをまとめています。展覧会を見て私が想像したことや、イラストもあります。

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    これまで訪れた和菓子店レポ、デパ地下の和菓子レポなどのまとめです。 せわしない日常のさなか、すっと心を和菓子にうずめて。

最近の記事

雑誌が好きだ!!!!!

 タイトルの通り、私は雑誌が好きだ!!  ご飯中に雑誌、隙間時間に雑誌、寝る前のリラックスタイムに雑誌。私の生活は、雑誌に囲まれている。  といっても、好きになったのはつい最近のこと。ふと楽天マガジンを登録してみたのだ。パラパラといろんな雑誌をめくってみる。  いいじゃん、雑誌。面白いじゃん。  しかし、自分でもよく分からない。  何で雑誌が好きなんだ?  雑誌に載ってる情報、ググったら1発で出てきますが?  ーはい、その通り。  ファッション雑誌の役目も、グルメ雑誌の

    • 酩酊列車・しゅーかつ号 序章

       今、乗らねばならない列車がある。しかし、レールはない。  運転手は私。何としてでも列車を行き先へ運ばなければ。例え列車がいたずらに、生き物のようにうごめきだしても…。  数ヶ月前、noteで若干触れたことがあるが、私は大学3年生、就活生だ。  ゆくゆくは社会人になるなんて微塵も思っていなかった大学1年時、いきなりキャリア教育なるものを突きつけられたその時から、「しゅーかつ」は恐怖でしかなかった。社会出たくない。ニートになりたい。玉の輿がいい。  しかし、いざ「しゅーかつ」

      • 緑の日々、午前5時の夢

         80年代の邦楽に、「朝もや」を感じる時がある。アイドルというよりは、バンドの曲に。  見えそうで、ぼんやりとしか見えない景色のような。確実にこの世界に足をつけているけれど、何となく浮いているような。不気味といえば不気味だけれど、なんだか心地よいような。  YouTubeで見かけた、P-MODEL「フ・ル・ヘッ・ヘッ・ヘッ」のPV(非公式)のコメント欄で、いい言葉を見つけた。  「5時半くらいの夢」  これはあくまで映像に関してのコメントだけれど、「朝もや」みたいな曲、の言

        • 温泉シャーク!!♨️🦈

          サメ映画、温泉、チープ感、最高!!  ⚠️この先、「温泉シャーク」のネタバレが含まれるよ🦈 温泉シャーク概要  居住地の駅からはるばる1時間、アート系映画や若手監督の映画などが上映される映画館まで足を運んできた。  お目当ては、映画「温泉シャーク」。  静岡県熱海市を舞台に撮影が行われたサメ映画だ。映画制作に携わる人物、クラファン、サメ映画評論家(?)の反応などにより、公開前から注目を集めていた。   私は、これまでサメ映画を見たことがなかった。果たして楽しめるだろうか…

        雑誌が好きだ!!!!!

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        記事

          日常の一部になるカフェ

           前回福山を訪れた際、しばらく行く用事はないだろうと思っていた。  まさか、その1ヶ月後に行くことになるなんて…。  お目当ての映画が、近場では福山でしか見られなかったのだ。  折角だから、どこか福山駅周辺のカフェに寄ろうと思った。それならばあそこに、と思ったのが、今回訪れた「純喫茶 ルナ」だ。  noteには書かなかったけれど、前回ふくやま美術館に行った際にも、このルナに寄っている。けれど色々と下調べ不足で、2回目の来訪ならばもっと楽しめるんじゃないか、と思っていたのだ

          日常の一部になるカフェ

          憧れのモデルと、運命の「再会」

           運命の再会って、あるもんだ。  いや、こちらが勝手に再会した気分になってるだけで、向こうはずっとそこにいたのだけれど…。  中学生の時、私はティーン向けファッション雑誌、popteenを愛読していた。  すっごくイケてるけれど、実家のあるド田舎では、確実に浮く素敵なコーデ。しかし、眺めているだけでも楽しい、ファッションと誌面づくりだった。  そして当時のpopteenモデルといえば、現在絶賛活躍中のにこるん、みちょぱ、めるるとか。その他にも個性豊かなモデルが沢山いた。

          憧れのモデルと、運命の「再会」

          Drums散歩

           マグリットの絵画の中のような風景を、私はしばらく歩いている。  のっぺりとしたエメラルドグリーンの空が、どこまでも続く。焦茶色の大地は、旱魃のためにひび割れている。しかし、旱魃には似合わない立派なバオバブの木が、ところどころに立っている。それが私の気をぞわぞわとさせるのだ。  私は列の後ろにいた。前の方にいるのは、派手な衣服、玉のりお嬢、ガネーシャきどりの半人半象。サーカス団だ。先頭の団長が叩く大太鼓の音と、副団長が叩く小太鼓の音が、ここまで聴こえてくる。   なぜみんな、

          一歩踏み出し姫になるカフェ

           カフェ巡りnoteをやっている割には、一度カフェに入るのに、ひどく決心がいるタイプの人間だ。  なにせ貧乏性。日々「これ買おうかな?」からの「やっぱりいらないわ」となる。節約はいいことだけれど、度が過ぎると何も冒険しなくなる。  その上、カフェにはまっさらな心で入りたい、という希望があるのだ。気がかりな予定や、課題のあるもやもやの心で入りたくない。ところが、「就活」という少なくともここ1年はずっと気を病まねばならない行事があるので、まっさらな心など到底作れない。  そんなわ

          一歩踏み出し姫になるカフェ

          病院とセコイヤ

           ベトベトのセコイヤでも、ご褒美になり得るんだ。  私の地元は、まさにド田舎だ。耳鼻科や皮膚科、それに小児科なんて、近くにはない。  だから小学校低学年の頃、具合が悪くなった時には、母が仕事を早く切り上げて、車で片道30分かかる、街の病院に行っていた。妹(私より体が弱く、小児科の常連)の具合が悪くなった時も、私は病院についていっていた。  今なら分かる、母のしんどさが。けれど当時の私は、「普段学童にいる時間に、街に出られるんだ!」とウキウキな気分だった。  診療自体は、楽し

          病院とセコイヤ

          IS:SUEというグループのRINちゃんを描いてみました! デビュー曲「CONNECT」は、かっこいい女性戦士的なコンセプトながら、間に挟まるRINちゃんのキュートな歌声がクセになります!

          IS:SUEというグループのRINちゃんを描いてみました! デビュー曲「CONNECT」は、かっこいい女性戦士的なコンセプトながら、間に挟まるRINちゃんのキュートな歌声がクセになります!

          ゲリラライブとイメチェンの夢

           ゲリラライブだ、という誰かの声を聞いて、私は外に飛び出した。  日暮れ、午後6時の街角。彼はいた。運動会で校長先生が話しているような台の上に、あぐらをかいて座っている。  彼は、もう歌い出していた。しかしみんな歌を聴くどころではなく、阿鼻叫喚。ライブで2度と取ることができないような、最前列に陣取った私も例外ではない。それでも彼の歌は、太く、力強く、まっすぐこちらに向かって届く。  うざったい黒髪がたなびいていた。群青色でペラペラの着物が、逆に彼の高級感を際立たせる。琵琶を持

          ゲリラライブとイメチェンの夢

          残骸から掬う火

          注:『華氏451度』の軽いネタバレを含むよ  ディストピア小説家は凄い。往々にして、社会構造をよく観察して執筆を行なっているから。どの時代の人でも、「これは今の世界に違いない」という心持ちになる。  今回読んだ本『華氏451度』もそうだ。「赤狩り」の時代に書かれた、というこの本に登場する「テレスクリーン」の機能は、スマホにそっくり。頭を使わなくても、私たちを色々楽しませてくれる。けれど、コンピュータや携帯電話が誕生した時代にも、同じようなことが言われて嘆かれていたのだろうな

          残骸から掬う火

          鉄の因果、死にきれぬキミ

           平沢進の企画アルバム「突弦変異」を初めて聴いた。2010年に発売されたアルバムである。彼がP-MODELというバンドをやっていた頃の曲が、10曲ほどアレンジされて収録されている。  初聴…といいつつ、このアルバムに入っている曲は、一度はどこかしらで聴いたことがある曲ばかり。というのも、最近の平沢のライブでは、この「突弦変異」からの選曲がとても多いのだ。  だから、ある曲を聞けばライブの戦闘シーン(平沢は物語仕立てのライブもやっているのだ)が浮かび上がり、またある曲はついこ

          鉄の因果、死にきれぬキミ

          柴田ケイコさん日和

           少し足を伸ばして普段行かない図書館へ、その目的は絵本コーナー、柴田ケイコさんの本を読むこと。  柴田ケイコさんといえば、大流行中の「パンどろぼう」!   私も、私の周りの人々もパンどろぼうが大好きで、しばしば会話に登場している。  では、柴田さんのパンどろぼうシリーズ、それから他の絵本にはどんな魅力があるのか?今回5冊を読んで、いろいろ考えてきた。 パンどろぼうvsにせパンどろぼう 柴田ケイコ『パンどろぼうvsにせパンどろぼう』KADOKAWA、2021年 ・パン屋さ

          柴田ケイコさん日和

          海底機械は知っている(作文)

          海底機械は知っている。 くらい海の底は、世界のぜんぶが溶ける場所だもの。 海底機械は、なんでも知っている。 きみは、火のかなしさを知っている? 火はね、すごいんだよ。 ぼうっと燃えれば、ぜんぶが更地。 煌々として、誰もが見とれる。 ひとは火が、好きなんだね。 でもね、世界には、火をだまして使うやつらがいるよ。 少し昔には、 魔女を燃やす、魔女がりの火。 泣く女の子の下で、火も泣いていた。 今は? 今日もどこかで、火が泣いている。 今も昔もたいして区別のない海底

          海底機械は知っている(作文)

          いざ幕切り期待のイタリアへ

          「ただ始まりの幕を切るキミが居た」 https://m.youtube.com/watch?v=wHZmpB3egGE    平沢進という音楽家の曲「現象の花の秘密」の一節だ。曲調とも相まって、この歌詞を反芻するとなんとも開放的な気持ちになる。平沢のライブでは実際にチェーンソーで「幕」を切りながら演奏されたという面白いエピソードもあるが、今回するのはその話じゃない。  この歌詞を読むと、思い出す芸術家がいるのだ。  その名も、ルーチョ・フォンタナ。大原美術館で始めて彼の作

          いざ幕切り期待のイタリアへ