温泉シャーク!!♨️🦈
サメ映画、温泉、チープ感、最高!!
⚠️この先、「温泉シャーク」のネタバレが含まれるよ🦈
温泉シャーク概要
居住地の駅からはるばる1時間、アート系映画や若手監督の映画などが上映される映画館まで足を運んできた。
お目当ては、映画「温泉シャーク」。
静岡県熱海市を舞台に撮影が行われたサメ映画だ。映画制作に携わる人物、クラファン、サメ映画評論家(?)の反応などにより、公開前から注目を集めていた。
私は、これまでサメ映画を見たことがなかった。果たして楽しめるだろうか…?
楽しめた。
温泉×シャークってなんだ
ここまで淡々と書いてきたが、まず前提として大事な疑問を置いてきていると思う。
「題名は何なんだよ」
「温泉」「シャーク」。人生で、後にも先にも見ることがない単語の羅列である。
話は簡単だ。温泉からサメが出るのだ。これが物語の前提なため、ここに関してもうこれ以上ツッコむことはできない。
事実、映画内で語られる「温泉からサメが出る理由」は、めちゃくちゃ理論的だ。単に「サメが温泉好きでした」っていう次元じゃないぞ。これなら、暑海市(…物語の舞台)の温泉にサメが出る理由も納得できる…できるか…??
びよびよびよーん、なCG
B級映画のCGのチープ感!というのは何となく聞いたことがあったが…。
いい意味で。チープだ…!
ネタバレになるけど、暑海市の警察署長がサメとの戦いの末に(?)サメにがっちりホールドされてしまうシーン。
まって、こんな中盤で、主人公っぽい署長が退場するの!?流石に焦りながら見ていたのだが…。
サメにがっちりホールドされたまま、直立姿勢で同じ表情のまま、びよびよびよーんと不自然に横揺れする署長。まさにギャグ漫画。あれ、これシリアスなシーンだよね…?
他にも人がサメに喰われるシーンは沢山出てくるが、どれも上記のようなチープさが満載。
しかしこのチープさが何というか、「創意工夫」?「手作り感」?そんな感じがして非常に好き…!
感情移入…できるか?
これまたネタバレになるけれど。
温泉シャークを追い詰めたサメ研究員が、やはり研究者の1人として、ひとつの種を自分の手で終わらせることはできない、と葛藤するシーン。
そうだよな、辛いよな…。温泉シャークは確かに悪いやつだけど、彼ら(?)には彼らなりの正義があるもんなあ…。
映画館では、ここでギリギリ我に帰った。
なんだ温泉シャークの正義って。なんだ温泉シャークを絶やす葛藤って。
マッチョーーーーー!!!
冒頭にちらっと登場し、中盤から物語を大きく動かす謎の人物・マッチョ。
彼の、いい意味で小学生が考えたような身体能力のおかげで、終盤温泉シャークは次々と撃破されていく。しかし、そんな彼にも強敵が迫る…。
マッチョは死闘の末、どうなったのか?その答えが、エンディングで明かされるのだ。
マッチョの姿と共に鳴るのは、主題歌「灼熱の戦歌」。これがまたいい歌なんだ、ストリングスと打楽器が重厚で、一度聴いたら頭から離れないもんな…!
重厚なサウンドと共に姿が見えるマッチョに、思わず感激。何だか、ドキュメンタリー映画を見た後の気分になる。実際は、ラストシーンまで客席でゲラゲラ笑いながら見ていたのだけど。
え…そこ…!?
そもそもなぜ「温泉シャーク」の存在を知ったか?
それは私の最推し、テクノ界の大御所、サブカル界の教科書、の平沢進が、「特殊音響効果」でこの映画に参加するとの報が入ったからである。
とはいえ映画に詳しくない私は、特殊音響効果とはなんぞや?状態。いや、でもこれまで散々聴いてきたヒラサワの音だし、聞けば分かるのでは?
エンドロールで、ヒラサワの名前と共に、ヒラサワ担当の特殊音響を知ることができた。
え…そこ…!?
正直言って、言われないと分からなかった。
これは…。また見にいきたくなる。ヒラサワの担当箇所を完全に頭に入れたうえで、また該当箇所を見たくなる。
(まだ温泉シャークを見ていない方。ヒラサワは、とある一場面の特殊音響効果を担当しています。是非探してみてね)
温泉シャーク、最高!♨️🦈
まだまだ感想はあるけれど、一旦こんな感じ。
本当に面白かった。何せ、10秒に1つはツッコみどころがあるんだもの。鑑賞中、脳内が1人ツッコミで忙しい映画だった。
ヒラサワの影響で「温泉シャーク」プロジェクトが始まることをそれとなく知った頃は、もっと小さなプロジェクトだった印象がある。それが、あれよあれよと大注目サメ映画に!ここまで評判が高まっているのは、「チープ」であって「手抜き」ではない、制作陣の愛と創意工夫が詰まっているからだと感じた。
この映画を、もっともっと色んな人に知ってほしい。色んな人と、鑑賞後に面白かったところを共有したい。
そんな思いを胸に、しばしお風呂へ…♨️
シャーーーーーーーク!!!!!🦈🦈🦈
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