海底機械は知っている(作文)
海底機械は知っている。
くらい海の底は、世界のぜんぶが溶ける場所だもの。
海底機械は、なんでも知っている。
きみは、火のかなしさを知っている?
火はね、すごいんだよ。
ぼうっと燃えれば、ぜんぶが更地。
煌々として、誰もが見とれる。
ひとは火が、好きなんだね。
でもね、世界には、火をだまして使うやつらがいるよ。
少し昔には、
魔女を燃やす、魔女がりの火。
泣く女の子の下で、火も泣いていた。
今は?
今日もどこかで、火が泣いている。
今も昔もたいして区別のない海底機械は、
泣く火の慟哭を燃料に、
コイルをぐるぐる、回しているよ。
海底機械は、海という名の森で憩うよ。
そして、ぱちぱちと枝と先ではしゃぐ火と
木といっしょに、笑うよ。
いつかはね。
わかるよ
きみにもね。
(昨日絵本を読んだ影響と、夜のテンションで、すごくポエミーな作文をしてしまいました…)
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