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今を変えたかったアラサー女が、キャリコン資格の勉強を通じて「自分の価値」に気づいた話。
昨年7月からはじまり、約9カ月。
私はキャリアコンサルタントの資格をとるべく
仕事のかたわら、学校に通い、講座を受講し
そこで得たツテで勉強会に参加していた。
――受講動機は単純。
「今を変えたかった」からだ。
――――――
★仕事
二十歳で夢を見て出版業界へ飛び込むが、
布団で眠ることすら許されない過酷な現実から逃亡。
その後、夢を捨てきれずライターになるも、
後輩の驚異的な才能に心折れ、後
藤原基央は、星でも神でもない。
わかっている。
彼は、1億以上の人が生きるこの日本で
唄を生業にしてきたというだけの
ちいさな個人であることを。
まあ街頭アンケートで
「この人知ってます?」投票をしたら
10代~30代くらいの音楽大好き人間には
「藤原基央!」「藤くん!」と叫ばれる
知名度をお持ちだとは思うけれど
全国民の誰もが知っている有名人ではない。
うまく喋れないことを音に込めようとするし、
仲間と音を鳴らすことを楽し
藤原基央を神と崇めた女の話。
15歳の私にとって、藤原基央は神だった。
藤原基央はBUMP OF CHICKENというバンドのボーカルだ。いつも基本的に彼の眼は前髪でかくれていて、表情はよく見えない。ちょっと心配になるくらいに細くて、黒いスキニーがよく似あう。一時期はバンドマンといえば藤原基央の量産型といえるくらい、彼は多くのバンドマンのあこがれの的だったし、こぞって彼の真似をした。
私も彼にあこがれていた多くのうちの一
さようなら、を告げる練習。
お世話になった山内さん(仮名)が、退職する。しかも、会社都合による左遷を断った、という理由だ。山内さんとの思い出を振り返っていたら、なんだかとても心が苦しくなってきたので、本人にさようならを告げる前に、その練習をしようと思う。
私が入社したのは、およそ3年前。期待と不安を胸にいっぱい詰め込みながら、会社のドアを開けた日のことを今でも覚えている。「今日からお世話になります」と挨拶をして、鞄から真新