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9年で価格が5倍以上に高騰してる本:『語りえぬものを語る』/野矢茂樹 Popcorn in a Strip Club vol.4
大学生の頃、東大に通っている友人が基礎教養科目で受けている座禅の授業についての文句を言っていました。授業中に座禅の足の左右を組み替えると、先生から棒切れで叩かれるというのです。彼は合気道部の主将をしていて、関節に関しては一家言ある男でした。関節に対しては均等に負荷をかけていきたい、一時間右足が上で座禅を組んでしまったら、もう一時間左足上で座禅を組まなければならない、時間を節約するためには授業の中盤で一回組み替えるのがいい、それくらい許してほしい、というような内容だったと思い
読書記録/『新型インフルエンザパンデミックに日本はいかに立ち向かってきたか』 Popcorn in a Strip Club Vol.3
通っている学校の教授がおすすめしていたので、反射反応音速光速でポチりました。保育園から現在まで、学校の先生がおすすめする本をほぼ全て拒否して生きてきたのですが、今後はそういう態度も悔い改めようと思っており、自己破産するまでは学校でおすすめされた医学系の本全部読む、池の水全部抜く、的なスタンスで行こうと思います。 ✳︎ 本書は2009年の豚インフルエンザの流行を題材に、当時を振り返りながら現在行政がどのような対応策を講じているのかというポイントが端的にまとめられた本です
中世ヨーロッパではネズミも弁護士を雇えた⁈/『動物裁判』 ★★★★ Popcorn in a Strip Club vol.1
一発目に紹介するのは『動物裁判』/池上俊一、30年前に書かれた、アナール学派系統の文化史の名著です。それを今回ぶらっと入った書店で目についたのをなんとなくジャケ買いしました。環境問題や動物倫理に興味がある方、グレタ=トゥンベリと急に街中で鉢合わせても喋ることないな、どうしよう、などと悩んでる方などにおすすめです。 中世のヨーロッパは色々とトチ狂っていたことで名高いですが、殺人などの罪を起こした動物を人間と同じように裁判にかける風習がありました。弁護人もついてしっかり裁判記録