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A First Chord of “MOM OF A GEEK”

友達に宛てて、将来の友達に宛てて、あるいは友達じゃない人に宛てて

はじめまして。Takeshit Aと申します。元々友だちに向けてメルマガでもやろうかなと考えていたのですが、昨日Web飲みの最中にふと思いつき、noteを初めてみることにしました。日常のニュースや流行の映画、流行っていない音楽や本などについて私なりの視点でコメントを付け加えていく形式にしていこうと思っています。巷ではネットのニュースに公開で知らない有識者がコメントを加えていく形式の媒体が流行っていますが(News Picks)、流行とは真逆のスタイルに退行することで、見えてくるものがあるのではないかと考えています。

ドメインにしている”mom of a geek”というのは私が作った意味のない造語です。sonの反対はmom, bitchの反対はgeek。ここに公開する一連の文章の束が書かれたノートとして現実に存在するなら、シミだらけの表紙に”mom of a geek”と太めのペンで殴り書きされているでしょう。

かつて、ある有名な歌手が音楽を続ける事に悩んでいたと思われる時期にライブのMCでこんなことを言っていました。

「久しぶりに会った友達とさ、川原のベンチとかに座って、缶コーヒーとか飲みながら、『最近どう?』とか言って、『俺は最近こんな歌つくっててさ』とか言って聴かせるような感じでライブしたいんだよね。ほんとは。」

人類の進歩というスパンで見れば、私信なんて無意味な言葉の羅列で要領のムダ使いです。しかし、時に私信だけが意味のある言葉に感じられることがあります。また、そうした私信を覗き見するのは楽しい。私信にまつわることだけが、富める者にも貧しい者にも許された共通の喜びではないかとすら思われます。

noteという単語には音符や音という意味があります。音が重なるとコードになります。コードに言葉をのせると簡単に歌ができます。ここの文章もanonymousな友だちに宛てた私信にしたいと思っています。それは「夜のランチ」という言葉に代表される、矛盾した、あるいは禁則的な響きへの志向でもあります。

Webで公開するので、簡単に自己紹介をつけておきます。

中高はミッションスクールで陶芸と音楽に明け暮れていました。(クリスチャンではありません。)中学の時にジャックデリダ死去のニュースをリアルタイムで見て、漠然と哲学者になりたいと思い、中2病を引きずったまま文学部に入学します。しかし、日本の人文系研究職の金回りの悪さにも愕然とし進路を再考。(先日、私の中高の同級生が90年生まれの社会科学の研究者としては最短の部類で博士号を取りました。しかし、まだ期間雇用の職にしかありつけていません。O君コロナで会えなかったけど、おめでとう。尊敬してるし、応援してます。)その後は社会思想史という分野を勉強をしながらホッブズを題材に神学と集団の意思決定プロセスに関するテーマで出来の良くない卒論を書きました。(今思えばヒュームにすればよかったかなという気もします。) 卒業後はとりあえずサラリーマンにと海運、物流系の企業で入社、ミャンマーに住んだりしていました。海外子会社への設立・投資・撤退などで現場から経営企画レベルまでの仕事を担当し、会社経営やビジネスのいろはが見えてきた7年目に退職、2020年4月に医学部に学士編入で入学しました。今は老年医療に興味があります。世界各地で給料が自分よ40分の1の人とも、10倍の人とも対等な立場で仕事をした経験が強みだと思っています。

何事も大成できていない中途半端な29歳です。

各々の詳しい話はまた記事に書く機会があるかもしれません。

次の更新はいつになるか分かりません。永遠に更新されないかもしれません。二日酔いの通勤電車の中で、仕事をサボってトイレの個室で休憩している時に、配偶者や恋人と喧嘩した夜に、機材トラブルで飛行機がなかなか飛ばない旅行の初日に、ふと開くと、誰かが誰かに当てた私信を覗き見できる。そんな空間を目指していきたいと思います。


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