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インターステラー(2014年:監督:クリストファー・ノーラン)【映画紹介か。俺も有名になったもんだ「いや、お嬢さんの方です」そ、それもそうか】

ここ最近でいちばん話題になった作品ではないだろうか。
(ここ最近は5年くらいのスパンを指します)

まだ紹介してなかったですか。
意外でした。
紹介するまでもなく誰もが知っている作品なのかもしれませんが。

近未来。
地球は資源が無くなり生態系も崩壊して人類滅亡の危機。
色んな情報が漏れてくる限りでは、このままでは食料も無くなり、じり貧だという。
それでも父と娘はふたりでなんとか生きていたが、
風の噂にまだロケット開発をしているという話を聞く。
人類復興の最後の希望として、移住先の惑星を探しているのだという。
昔取った杵柄で父はそれに参加。
とある異星人が作ったワープゲートを使って、移住可能な3つの惑星を探索するたびに出る。
娘を地球に残して旅立つ父。
ウラシマ効果のため、地球での月日は何十倍の速度にもなる。
やがては歳の差も逆転して・・・

ここで紹介すると、成長した娘さん、かなりの天才です。

そんな感じで始まる本作は、重厚なサーガをなるだけコンパクトに展開していき、科学的な見地に基づいた、どちらかというとこれまでの宇宙SF映画とは一線を画したリアル志向で宇宙探検を描いている。
そのための凡百のSF映画とは違い、科学者たちはみんな注目したという。

そして宇宙マップで変な天体があるな、
と思ったら案の定、これがブラックホールだった。

最新科学によるブラックホール実はこう見えるが映像化されたのである。
円盤状の光に包まれたブラックホールは、
巨大な重力により、ブラックホールの真後ろにある光も正面から見えるため、全体として光に包まれている。(タイトル絵がそう)

そんな科学設定をてんこ盛りで作ったあげく、
複線もぜんぶ回収していく詰めの細かさ。
科学考証だけでなく脚本も極めてハイレベル。

なんちゃって設定だと思っていたのが、
実はぜんぶこういう理由でした伏線回収できれいに合理化していく。
最初から見ると、あ。あれはこういう理由だったのか。
というのがすべて分かるように出来ている。
細かい。
もはやミステリとしての完成度すら持つ。

殺人事件や名探偵がなくても、ミステリは成立するのだ。

俳優にアドリブを許さない徹底した計画演出にこだわる、
ノーラン監督の真骨頂である。
細部はすべて計算され尽くしている。

あまりにも有名なので映画スキは知らぬ者がいないが、
もし「面白い映画ないかな?」と思っているなら、
ここ10年でトップ3に入る名作ではあると思う。

最近は追いかけたい映画監督って、
この人くらいしか見当たらない。
昔は「この人の作品は観なきゃ」的な人がたくさんいたけど、
今はいない。

**

ノーラン監督の作品はこちらでも紹介しました。よければ。

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