新九郎、奔る【諸君！ワレワレ漫画感想ハ！（をついに語り始めた漫画感想）】（著：ゆうきまさみ：現在連載中）
時代劇です。
大河の世界は必ず時代劇になるみたいですが、
中でも戦国時代は毎回のごとく取り上げられます。
中国みたいに何回も戦国時代が来たらネタも豊富なのですが。
日本では大体、
源平の合戦、南北朝時代、織豊時代、幕末明治。
に限られます。
壬申の乱とか絶対に取り上げられないですね。
しかし同じ戦国時代といっても、
戦国初期についてはあんまり語られず、
（要するに地味だからですが）
知らないことが非常に多いです。
扇谷上杉なんて誰も知らないですよね？
（おうぎがやつうえすぎ、と読みます）
今回はその穴を埋めるべく、
「北条早雲」の若き日の物語、満を持して登場。
ちなみに北条早雲は、
遅くデビューした老人説と、
実は思ってたより若い若者説の、
二つがありますが、
今作は若者説を採用しています。
今川家に嫁入りした一族の女性が、
老人説では娘に、
若者説では姉妹になってますが、
ずばり今回はお姉さんになってますね。
（どんなおねーさんなのか想像してみよう！）
あ。
まず幼少期に経験したはずの応仁の乱から始まり、
北条早雲の人生の話すべてを語りつくすと思われます。
戦国時代初期を機内から関東付近だけなんでしょうが、
ざらっと舐め回していくはずです。
すでに太田道灌は登場済みですね。
ゆうきまさみ先生と言えば「パトレイバー」のウンチクまき散らしながらのコメディと思わせてシリアスも混ぜてくるマンガ家さんですが、
本作でもそのノリは変わらず。
ゆうきまさみ節を見せつけてきます。
このひとつ前の作品が、
ヴァンパイア的な不死者を扱ったミステリ。
「薄暮のクロニクル」も全巻読みましたけど、
（これも良かった）
そういえば時代劇的なものを紹介してないなと。
そう思ってこちらの方を優先してみました。
この時代の話が淡々とゆうきまさみ節で続いていく。
それだけと言わばそれだけなのですが。
まあ、この時代を知らない人たちにとっては、
知らない戦国時代の話で楽しいのです。
ただどちらかというと、
合戦よりも調略や外交が中心の話になっています。
まあ若き日の北条早雲、伊勢新九郎の話なので。
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