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読書日記・過干渉になりすぎる私へ

9月11日(月)

夫が草取りをしてくれた。それはとても助かったのだけど、そこかしこに草が残っているので、これはどういうことだろうな??と思って夫に聞いてみたら、見えている草だけを一気にバッサバッサと抜いていった、根っこが残っていることは気にしない、小さくて取りにくい草はそのまま、目立たないであろう草などは取らなかった、と教えてくれた。根っこからキレイにしたところで、雑草はまた生えてくるんだからやり過ごそうよ、というのが夫の言い分だった。私は夫が見逃したそういうすべてが気になるもんだから、草取りをやり直そうかとも一瞬考えたものの、めちゃくちゃ暑いので見てみぬふりをすることにした。暑さの前で人は無力なのだ。

読んでいたのは、もののはずみさんの『71歳、74歳夫と97歳義母と大人だけで楽しく暮らす』

「老後」について考えることが、グッと増えたので手に取ってみた本。こちらの本でフムフムと思ったのは、髪のハリについて。もののはずみさんは、リンスをやめてシャンプーだけにしたら、髪の毛のハリが戻ったと本に書かれていた。髪の毛がとても細い私にとって、とても気になる情報だった。メモに残した。


9月12日(火)

マリオの映画が先週DVDになったのでレンタルしてみることにした。映画館に3回も足を運び、できるなら毎日でもこの映画を観たい!!と興奮していた息子。DVDで久しぶりに映画の世界を堪能するかと思いきや、「今の僕はマリオよりもマイクラなんだよね~」と言い出し、DVDは流し見して終わった。移り変わりの激しい子どもの心。翻弄されまくる親たち。今日もお疲れさん!

読んでいたのは、よしながふみさんの『大奥』

時代物に興味がない私は、よしながふみさんのファンなのに『大奥』は今まで手に取ることがなかった。しかし読んでみたら、とんでもなく壮大なストーリーで圧倒されまくった。何で今まで読まずにいられたんだろう、私。


9月13日(水)

またもや歯科。いつになったら歯科通いが終わるのだろうかと遠い目をしながら、今日も今日とて口内掃除。掃除と言われても何をどうキレイにしているのか、私からはさっぱりわからないのだけど、あのキーンとか、ガリガリとか、そういった歯科特有の音が、私の口内から響き渡るもんだから心がやられかけた。あの音、本当に怖い。なんとか耐えて「今日で終わりですよ~」と言われ、心からの笑顔がこぼれた。た、たすかった・・。

読んでいたのは、『お金本』

忌野清志郎さんの養母・久子さんが、高校生だった清志郎さんの行く末を案じて新聞に投書し、身の上相談をしてもらっていたらしく、その記事が本にそのまま載っていた。

高校生の清志郎さんは遅刻ばかりで、ギターのプロになるんだと進学する気持ちもないらしく、母である久子さんは心配のあまり口をすっぱくして清志郎さんに注意をしていたらしい。そんな久子さんに対して、回答者の答えが心に残った。

 お母さんの心配するお気持ちはもっとものようですが、よく考えてみると、十八歳というお子さんのことを、こうまでいちいち立ちいって心配されるのは、かえって甘やかしていることにならないでしょうか。十八にもなれば、だれでも自分の将来のことを考えるでしょうし、ギターなど才能を要し、しかも職業としては人気を要するものを一生の仕事としてえらぶには、お子さん自身不安があるにちがいありません。それをお母さんが、先に立って口うるさく言いすぎては、それに反発するのが主となり、お子さんが自分を見失ってしまうおそれがあります。

『お金本』より引用

親が子どもの人生に対しアレコレと口を出してしまうのは、子どもに間違いのない人生を歩んでほしいという願いがあるからだと思う。しかし子どもの人生は、親のものではない。本人だけのもの。それに間違いのない人生って何だよ、そんなのどこにもないだろうよ。親が心配しすぎて子ども自身が自分を見失ってしまうほうが、よっぽど辛い未来を歩んでしまうことになるんじゃないか?

過干渉になりすぎる自分への戒めとして、この相談内容と答えは、心にいつまでも残しておきたいと思った。

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