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「型にはまった演技から脱するには」~実践編~
前々回の記事(「型にはまった演技から脱するには」)では、まずは自分を知ること、そしてそれをコントロールすることの重要性をお話ししました。
そして前回の記事(演技の本質は主観性と客観性の両立)では、演技がいかに矛盾に満ちた難しいものであるかをお話ししました。
今回は、それら二つを合わせて、実際に演じる際にどのように考えればよいのかをお話いたします。
「寒い場所」を演じるいきなりですが、質問です
「型にはまった演技」から脱するには
前回は、演技が魅力的でなくなる原因は無意識に「正解の型」ができてしまっているからだ、というお話をしました。
では、この「正解の型」から脱するためにはどうすればよいのでしょうか。
①自分を知る演技において、『自分を知る』という事は非常に大事なことです。
考えてみてください、ピアノの演奏をする人は、絶対にピアノについて知らないといけませんよね。
それはつまり、「どこを押すとどの音が出るのか」みた
魅力的な演技とは何か
さて、俳優の魅力とは何でしょうか?
これにはまず、「魅力的ではない」とはどういうことかを考える必要があります。
魅力的ではない俳優とは…
技術が未熟な俳優でしょうか?
それとも、すごい不細工な俳優でしょうか?
いいえ、違います。
僕の基準では、下手な演技も、不細工な見た目も、きちんと扱えばそれは俳優としては「魅力」になります。
では、魅力のない俳優とは?
それはずばり、「普通」なことです
『良い演技』とは何か
今日は、『良い演技とは何か』という事を考えてみたいと思います。
これは極めて難しい問題です。
何故難しいかというと、定量化ができないからです。
演技は数字で測れない僕はプロ野球を観るのが大好きなのですが、例えば野球選手というものを考えた時に「野球選手の能力」というのは必ず数値化されます。
バッターなら打率やホームラン、ピッチャーなら防御率や勝敗数、あるいはどれだけ早い球を投げるかという「球速
このnoteを通じてやりたいこと
僕は役者です始めまして、もじゃ彦です。
本名は田中春彦と言います。
34歳。
東京出身なんですが、どうも人混みが苦手で、大学から北海道に来てそのまま定住しています。
多分、このまま北海道に骨を埋めると思います。
札幌で、演劇の活動を行っています。
というか、僕の中では、研究しています、演劇を。
その中でも、主に「演技」を。
いったい、演技とは何なのか…
これは、極めて難しい問題です。
一つ