もじゃ彦

札幌で舞台活動をしています。 俳優としての活動が主です。 演劇のチカラで世界を平和にす…

もじゃ彦

札幌で舞台活動をしています。 俳優としての活動が主です。 演劇のチカラで世界を平和にすべく、舞台出演の他、演技講師もやっています。 【過去所属】 北海道大学演劇サークル「しろちゃん」 劇団ひまわり札幌養成所

最近の記事

「型にはまった演技から脱するには」~実践編~

前々回の記事(「型にはまった演技から脱するには」)では、まずは自分を知ること、そしてそれをコントロールすることの重要性をお話ししました。 そして前回の記事(演技の本質は主観性と客観性の両立)では、演技がいかに矛盾に満ちた難しいものであるかをお話ししました。 今回は、それら二つを合わせて、実際に演じる際にどのように考えればよいのかをお話いたします。 「寒い場所」を演じるいきなりですが、質問です。 皆さんの前に、二つの演技課題が出されました。 あなたはどのように演じますか?

    • 演技の本質は主観性と客観性の両立

      さて、今回は、演技がいかに難しいものであるかという事を考えてみます。 突然ですが、余談です。 僕は漫画「NARUTO」が好きで全巻持っているのですが、その中で主人公のナルトが必殺技「螺旋丸」の修行をするシーン 確か、螺旋丸は、なんかチャクラという気のチカラみたいなものをめちゃくちゃに暴れさせつつ、それを丸の形に綺麗な形にしなければいけない、みたいな感じで、とにかくすごい難しい技なんです。 それを知ったナルトが、「こんなの無理。右を見ながら、左を見ろって言われてるようなもん

      • 「型にはまった演技」から脱するには

        前回は、演技が魅力的でなくなる原因は無意識に「正解の型」ができてしまっているからだ、というお話をしました。 では、この「正解の型」から脱するためにはどうすればよいのでしょうか。 ①自分を知る演技において、『自分を知る』という事は非常に大事なことです。 考えてみてください、ピアノの演奏をする人は、絶対にピアノについて知らないといけませんよね。 それはつまり、「どこを押すとどの音が出るのか」みたいなことからです。 同様に、トランペットを吹く人は、トランペットの事を知らないと

        • 魅力的な演技とは何か

          さて、俳優の魅力とは何でしょうか? これにはまず、「魅力的ではない」とはどういうことかを考える必要があります。 魅力的ではない俳優とは… 技術が未熟な俳優でしょうか? それとも、すごい不細工な俳優でしょうか? いいえ、違います。 僕の基準では、下手な演技も、不細工な見た目も、きちんと扱えばそれは俳優としては「魅力」になります。 では、魅力のない俳優とは? それはずばり、「普通」なことです。 魅力=個性僕たち表現者は、見てくれる人、つまり舞台であればお客さん、テレビ

        「型にはまった演技から脱するには」~実践編~

          『良い演技』とは何か

          今日は、『良い演技とは何か』という事を考えてみたいと思います。 これは極めて難しい問題です。 何故難しいかというと、定量化ができないからです。 演技は数字で測れない僕はプロ野球を観るのが大好きなのですが、例えば野球選手というものを考えた時に「野球選手の能力」というのは必ず数値化されます。 バッターなら打率やホームラン、ピッチャーなら防御率や勝敗数、あるいはどれだけ早い球を投げるかという「球速」で測られることもあります。 最近は、よりチームへの貢献度を図る指標としてバッタ

          『良い演技』とは何か

          このnoteを通じてやりたいこと

          僕は役者です始めまして、もじゃ彦です。 本名は田中春彦と言います。 34歳。 東京出身なんですが、どうも人混みが苦手で、大学から北海道に来てそのまま定住しています。 多分、このまま北海道に骨を埋めると思います。 札幌で、演劇の活動を行っています。 というか、僕の中では、研究しています、演劇を。 その中でも、主に「演技」を。 いったい、演技とは何なのか… これは、極めて難しい問題です。 一つ、「これだ!」という事が言えればいいのですが、そんなことはほとんど不可能なことの

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