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[詩]北斗七星になれたら


放課後の星空を
双眼鏡がなくても
ひとりで入相を覗いた星の声

初めから持っていないのに
失ってしまったかのような喪失感
ひとりぼっちの六等星
春の夜にはまだ冷たすぎたみたいだね

何億光年離れた世界なのに
線と線を繋いで光の虹を描ける
眩しい糸いつか紡げたら
短六度で響かせる事ですらできず
君には届かない夢はいつ叶うのだろう
北斗七星になれたらいいのに

突破口は不明で
好感度も不明だ
雨を降らせた夜空は僕等を隠す

問題はいつもシンプルで
複雑なのは僕の心の方みたいだ
木偶の坊に立ち尽くしては
アステリズムになれるように精一杯光る

カンデラが足りずシグナルが届かない
点と点を繋いで笑顔を作ろうよ
満月がいない星夜の下
サレンダーなんて浮べないと誓うから
君と星雲の上で『月が綺麗』と歌う
北斗七星になれたらいいのに

遥か彼方アルマゲストに記された
ラスタカラー夜の深海を泳ぐ僕は
君の残した光だったとしても星座になりたい

何億光年離れた宇宙の隅に
面と面を繋いで銀河を創れたなら
宇宙の主役になれるのかな?
観測所が困るくらいの星躔をさ
夜終考えてる彗星と共に消える
北斗七星になれたらいいのに

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