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[詩]光さす


透明な声が聞こえる
水面に落ちる雫
落ちていたのは僕の心だった

若草が雨梅雨に撃たれ
空を閉ざした30分後のこと

雨上がりの景色に君がいた
覗く日が乱反射して
僕の目にレジストしていく
心が落ちる音が響いた

水溜りが君を移す
紫陽花を進む蝸牛
秒速7メートルが時速に感じた

足早に雨をかわす群衆
夏の香りのする君は輝いて

雨上がりの景色に君を探し
夏みかんの芳香を
僕の心がインシストしていく
湿った心照らされて

透明な君は夜空に染まる
黄昏時は杏子色に
眉唾でもいいから
ここから2人の物語が始まって欲しい

雨上がりの景色に君は何を
爽やかな幻想曲を
僕の心がアクセプトしていく
君の香りに包まれて

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