mog | Kenta Ogura

Emprony代表 | 6つのスキルを学び直したリスキリング戦士 | かけた費用は30…

mog | Kenta Ogura

Emprony代表 | 6つのスキルを学び直したリスキリング戦士 | かけた費用は300万円以上 | データ分析講師 & スタートアップPM | Podcastとオウンドメディアもやってます | ex LINE AI Company...etc

マガジン

  • IT系のお兄さんと書き物

    読んだ小説、観た映画などについて、ふと考えたこと、あとたまに創作をまとめています。ここだけは特にテーマを設けずに自由に書いています。書いている本人が実は一番楽しいのかもしれません。

  • IT系のお兄さんとデザイン

    見ているだけで嬉しくなってしまうような、使っているだけで気分が良くなるような、そんなデザインを自分でも作ってみたいと学んだことの一部を文章にしてnoteにまとめています。

  • IT系のお兄さんとお仕事

    ベンチャー企業の押しが強い社長のもとで苦労したり、MBAの授業を受けて自分の未熟さにちょっとへこんだり、独学でプログラミングを勉強して転職したり、そんな経験をもとにお仕事に少し役立つかもしれない知識をまとめています。

最近の記事

今年育て始めた”2人”の赤ちゃん

最後にnoteを更新して気がつけば2年以上の月日が経ちました。 2年前の僕は独身で普通の会社員。 2年後の僕は既婚で、息子が生まれていて、そしてスタートアップの起業中。 何がどうしてそうなったのか、今も少し驚いています。 久しぶりの更新のきっかけをくれたのは、僕がお世話になったコーチ養成講座を開講している”ZaPASS”のnote企画。同じように養成講座に通った25人一人一人が、違う”問い”を受け取ってアンサーを投稿するというもの。 こうしたきっかけでもなければ、note

    • 誰のためのデザイン D.ノーマン

      バンコクの安宿でどう蛇口を回してもシャワーからお湯が出なくて、つたない英語でロビーに聞きに行ったら「お湯?出ないよそんなん」とけんもほろろに追い返されて、イスタンブールの値段の割に妙に内装が綺麗なホテルで無邪気に蛇口を回してシャワーを浴びたらほぼ熱湯が出てきて声にならない叫びをあげる。 ヒューストンのトランジットで泊まったシェラトンホテルのシャワーの温度調節にやや苦労したかと思えば、ハワイのシェラトンワイキキのシャワーはなんの苦労もなく適温になってやっぱりハワイかと思い、ブ

      • 言葉は全然完璧じゃない

        僕らは普段、言葉を使うことで自由にコミュニケーションができると思っている。でも言葉自体はとても不確かな存在で、自由に伝えたいことを伝えたいように伝えることが実は結構難しい。 例えば「悲しい」という単語。悲しいシチュエーションは星の数ほどあるのに、その全てを「悲しい」とたった一言で表せてしまう。 それはつまり朝目覚めたら愛犬のペムが亡くなっていた時も、ポケモンのガチャガチャでルージュラが3連続で出た時も、好きだった女の子が友達と付き合い始めた時も、その全てが「悲しい」で表現

        • プログラマーにはなれなかったけれど

          IT業界にいるんだからプログラミングの1つや2つ打てなくてはならないという脅迫観念のようなものが自分の中にしばらくの間あった。関西弁が喋れないのに大阪生まれ、みたいな割とどうでもよい、しかし本人にとっては意外と根深いコンプレックスのようなものだと思ってもらえれば大体それで合っている。 もちろんITに携わる人全てがプログラマーではないし、プログラミングができる必要もないんだけど、一回こうと思い込むと居ても立ってもいられなくなってしまう自分の性格が災いして、プログラマーになろう

        今年育て始めた”2人”の赤ちゃん

        マガジン

        • IT系のお兄さんと書き物
          11本
        • IT系のお兄さんとデザイン
          4本
        • IT系のお兄さんとお仕事
          11本

        記事

          無責任でいられること

          随分と昔から鈴木敏夫のジブリ汗まみれというラジオのpodcast版を聞いている。もうだいたい全部聞いてしまって、ラジオ音源なのになぜかDVDになっているやつも購入し、今は昔聞いた話を適当に選んでたまに聞く。 面白いのはいつ自分が聞いたかで同じ話なのに印象が違うこと。そういう時に、話を聞くと言うのは、だから多分に自分の状態を反映するものなのだと実感したりする。 鈴木さんはスタジオジブリのプロデューサーで宮崎駿と高畑勲の2人とずっと昔から映画を作っている。でもだからといってこ

          無責任でいられること

          海と毒薬 遠藤周作

          ボランティアとして、途上国の小学校でパソコンの先生をしばらくやっていたことがある。海に面した灼熱の特に何もない街で、のんびりと現地の子ども達と遊んだり笑ったり、たまに怒ったりもしながらパソコンを教えていた。 こういう話を人にすると大体「良いことをしたね」というような反応が返ってくることになる。それはもちろん嬉しい。 でも僕自身は僕の心の中に根ざしているものが何か知っている。だから自分の中では「良いことをした」という実感をあまり持つことができないでいる。正直に話せば、ボラン

          海と毒薬 遠藤周作

          サービス化する社会

          サービスと言われるとディズニーランドみたいなサービス業がまず思い浮かんでしまうから、SaaS(Software as a Service)という言葉の意味が初めのうちはよく分からなかった。ソフトウェアとサービスが僕の中ではどうしても交わってくれない。だからとりあえずクラウド上で動くものは全てas a Serviceと乱暴に自分の中で整理してそれ以上考えないことにしていた。 でもそれからしばらくしてMaaS(Mobility as a Service)という言葉が存在し、しか

          サービス化する社会

          意味が宿るとき

          ホルンという金管楽器を学生の時にずっと吹いていた。プロになりたいと真剣に練習していた時期もあった。結局音楽家への道は選ばなかったし選べなかったけれど、大学を卒業するまではずっとホルンを吹いていた。中学生のときに始めたからその期間は10年ほどになる。 でも大学を卒業するときにすっぱりとやめた。不思議とあまり未練のようなものはなかった。ただ少しだけ寂しくて、ぷかぷかと浮かぶ寄る辺のない木片になってしまったようなそんな不安が残った。 自分の楽器を手放したときに、それは同じ楽団の

          意味が宿るとき

          デザインの輪郭 深澤直人

          読みたいと思ってパッと買ってしまう本と「とりあえず今はいいや。読みたいけれど。」みたいな感じでほうっておく本がある。その線引きは自分でもよくわからない。ただそうやってすぐに買わなかった本を何かのタイミングでふと思い出して手にとると、まさに読みたい内容だったりする。不思議だけど、なんだかちょっと嬉しい。 だから僕は「読みたいけれど今じゃない」という感覚をけっこう大事にしている。冬眠前のリスがたくさんのどんぐりを土の中に埋めるように、僕はたくさんの本を頭の隅にそっと置いておく。

          デザインの輪郭 深澤直人

          卒業式や入学式が無くなることについて思うこと

          僕は2011年3月に高校を卒業した。卒業間際は高校生活に思いを馳せたり、新しく始まる大学生活にわくわくしたり、いろんな感情が入り混じってはいたけれど、それは概ねとてもポジティブで色鮮やかなものだったと思う。そう、3月11日までは。 その日を境に世の中は一変し、心の中のあの鮮やかな感情達は徐々に色あせて、そして最後にはみな同じグレーになった。卒業式はあったけれど、それは卒業する3年生とその両親だけが参加する寂しいものだったし、大学の入学式はなくなり、さらに授業開始が1ヶ月伸び

          卒業式や入学式が無くなることについて思うこと

          インターネットと良き隣人に

          物理的に人に会いづらい今、インターネットがいろんな意味でこれまで以上に社会を支えてくれている。テレワークでのweb会議、SNSでの注意歓喜、さらには退屈せずに休日を家で過ごすためのYoutubeまで、インターネットは僕らの生命線となりつつある。 でも、みんながインターネットを今まで以上に利用することになったが故に、インターネットに大きな負荷がかかり始めている。欧州ではすでにNetflixやYoutubeなどが動画の質を落として配信することでこの負荷を軽減する取り組みを始めた

          インターネットと良き隣人に

          彼女はいつも暖かい

          こんな時だからなんでもない話(創作)をショートショート風に。少しでも不安を忘れられるような時間を作ることができれば幸いです。 朝目覚めるといつも彼女は僕に巻き付くように寝ている。完全に抱き枕状態だ。最近少しだけ太ってしまった彼女の少しむくんだ、でもとても幸せそうな寝顔を見つめていると不思議と微笑んでしまう。 今年の冬はいつもよりは暖かかったけれど、それでも気温がマイナス近くになることもあったし、なんだかんだ言っても寒い。そういえば、少し前に出会った友人は寒い寒いと言いなが

          彼女はいつも暖かい

          ファイナンスをめぐる冒険①

          5年後の100万円と今の100万円だったら今の受け取れる方がどちらかといえば嬉しい。でも5年後の100万円と今の80万円だったらどうだろう。明日の生活にすら困っているとか、今どうしても欲しいものがあるとかそういうことじゃなければ、5年後の100万円も悪くはない。だって20万円も増えたらそれだけでMacBookProが買えるんだから。(今僕はMacBookProが欲しくて仕方がない) なんでこんな話を始めたかといえば、それは今回はこの5年後の100万円と今の80万円が同じ価値

          ファイナンスをめぐる冒険①

          宇宙太陽光発電

          チャーリーとチョコレート工場という映画にもなった本には、実は続きがあってその中ではなぜかチャーリー達がみんなでガラスのエレベーターに乗って宇宙に行く。当時小学生だった僕も流石にエレベーターで宇宙はちょっと馬鹿げているなぁと思いながら読んでいた。(話自体は割と面白い) だから高校生ぐらいのときに実際に宇宙エレベーター構想が世の中に存在していると知ったときには流石に驚いた。漫画ワンピースの空島編の始まりは「人が想像しうることは、全て実現するのだ」的な格言とともにガレオン船が空か

          宇宙太陽光発電

          抱擁、あるいはライスには塩を 江國香織

          細雪が好きでその話をしていたら、ある友人が「江國香織が細雪を書いたらこうなる」というコメント付きでこの本を勧めてくれた。高校生の頃に江國さんの本を読んでそれからずっと自分の中では不倫小説の人という失礼極まりない(本当にごめんなさい...)認識をしていたから、むしろ興味が湧いて手に取った。 結局誰かは不倫はしているんだけれども、というか不倫のスケールはむしろ上がっているんだけれども、それが物語の中心にはなっていないところが昔読んだ江國さんの本たちとは違っていて、個人的にはとて

          抱擁、あるいはライスには塩を 江國香織

          解決策は課題設定から生まれる

          ある日小学生の男の子が一人で勉強できる場所が欲しいと両親に告げた。そう告げられた二人は少しの間顔を見合わせて、それじゃあと言っていそいそと着替え始める。あっけとに取られる男の子を置いて二人はそのまま出かけてしまった。これで一人で勉強できるでしょと言い残して。 男の子の気持ちを代弁すると「一人部屋が欲しいという僕の気持ちを察して欲しい」といったところかもしれない。でもこれはきっとお父さんもお母さんも察した上であえてやっている。微笑ましい話である。 では、ここで人から察すると

          解決策は課題設定から生まれる