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宇宙太陽光発電

チャーリーとチョコレート工場という映画にもなった本には、実は続きがあってその中ではなぜかチャーリー達がみんなでガラスのエレベーターに乗って宇宙に行く。当時小学生だった僕も流石にエレベーターで宇宙はちょっと馬鹿げているなぁと思いながら読んでいた。(話自体は割と面白い)

だから高校生ぐらいのときに実際に宇宙エレベーター構想が世の中に存在していると知ったときには流石に驚いた。漫画ワンピースの空島編の始まりは「人が想像しうることは、全て実現するのだ」的な格言とともにガレオン船が空から降ってくるシーンで、この宇宙エレベーター構想を知った時にこのシーンがフラッシュバックして一人で妙な悦に入っていた記憶がある。

ここ最近は世界で毎年想像を超える何かが起こっているから、感覚が麻痺しているというか、このワンピースのシーンを思い出すこともなくなっていたのだけれど、Wiredの宇宙太陽光発電の記事を読んで久しぶりに思い出して、そしてまた一人妙な悦に入った。幾つになっても人間はそう変わらない。

ちょっと前にホリエモンがロケットを飛ばして日本でも少しづつ宇宙熱が高まってきているし、さらに世界をみればイーロンマスクが本気で火星に移住しようとしていたり、中国が国力をフル発揮して宇宙開発を行っていたりと宇宙開発がかなり盛んだ。

人間にとって地球はすでに広大でもなんでもなくなってしまって、だから宇宙というのは単純だけれど当たり前なのかもしれない。考えてみれば何千年も前に人類がベーリング海峡を超えてアラスカに到達した時だって、彼らからすれば今の僕らの宇宙開発と同じぐらい厳しい戦いだったんじゃないかと思う。

アメリカの西部開拓があったように、やっぱり人は未開の地に憧れるし、それはもう人間がこの世界に生まれた時からDNAに刻まれているのかもしれない。かくいう自分も、もうしばらく働いて満足したら今度は宇宙開発のロマンに飛び込んでみたいとも少しだけ思っている。

これは余談だけれど、宇宙を描いた漫画にプラネテスという作品があってかなりおすすめ。デブリ、要するに宇宙ゴミを回収する仕事をする主人公のお話なのだけれどかなり良い。ラブコメ的でもあるし、ヒューマンドラマだし、夢を追いかける熱い展開もあるし、もうすごい。

さらに余談ついでに、実はこの宇宙ゴミ、デブリを回収するというのは実際に日本の「アストロスケール」という企業が行おうとしていたりする。(日本人綺麗好きは宇宙にまで及ぶ...)地球の周りは制御不能になった衛星やその部品がものすごい速度でゴミとして地球の周りを飛んでいる。そして、たまにゴミ同士が衝突してまたさらにゴミを生み出すという悪循環が起きている。

ある学者が言うには、これ以上デブリが増えるとある時点でこの衝突によるデブリがデブリをうむ状態を永遠に繰り返すようになり、誰も制御ができなくなる可能性もあるらしい。そうなると誰も宇宙に出ることができなくなり、人類は地球に閉じ込められることになる。

フロンティアに憧れる自分としてはそんなことは起きては欲しくないのだけれど、宇宙のことを考えると人類は地球で大人しくしている方が良いかもしれないとも思ってしまって、なんだか悲しくなったのでここで終わることにしよう。

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