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63(ロクサン)女史のソロ生活 目が・・・

中学生の頃から近眼になった。

今までの人生、眼鏡生活がほとんどだったけれど、老眼になり、不思議なことに近眼が良くなって眼鏡を掛けなくても裸眼で1.0まで見えるようになった。

遠くの家が干している洗濯物が一つひとつよく見えたり、満月がくっきり見え、

「今まで花火のように見えていたのになぁ」

と、思って夜空を見上げるようになった。

老眼も老眼鏡を掛けなくても何とか見えるので、ここ数年、眼鏡なしの生活を送ってきた。

マスクをして眼鏡を掛けるのは耳に負担が掛かるので楽ちん。


ところが、最近になって急激に目の調子が悪くなってきた。

眼科に行くと、視力検査の輪の切れ目が輪がいくつもダブって見えてさっぱりわからない。結局、

「近眼、乱視、老眼 & 白内障 + ドライアイ」

とのこと。

そして、近々、白内障の手術をすることになった。

手術自体はすぐに終わるらしいが、片目ずつ1週間間隔を開けてするらしく、その都度、洗顔と洗髪が3日間できないらしい。

「もう少し涼しくなってから」

とは思うけれど、

「テレビを見るのも携帯を見るのももう限界」

で秋を待たずに手術することにした。

目のことだけに自分で車を運転しての通院は不可能で公共の乗り物で行くとえらく遠回りになり、徒歩か贅沢してタクシーになる。

「こんな時、車で送迎してくれる人がいたらなぁ」

車で親や家族の送り迎えは一杯やってきたのに、私を車で運んでくれる人がいない。

手術後、眼帯をつけるらしいが、

「マスクと眼帯でほぼ顔が・・・」

「家事を代わってやってくれる人がいたらなぁ」


手術経験者は

「スッキリした」

「よく見えるようになった」

と、言っているが、そんなふうに言えるまで私の前には幾つもの壁がある。

まず、暑い中、いや、ひょっとして雨や雷の中、徒歩で通院できるか、3日も髪を洗わないとどうなるか、それも左右2回、そして、半月はあちこち出歩くこともできない⁉︎

「あぁ、息がつまりそう」

60歳過ぎてのソロ生活はメンタルが相当強くなければ・・・


テレビや本で「孤独」について語っている人がいるが、あの人達は私が判断する限り、全く孤独ではなく、周りに保護されている。

「本当の孤独と言うのはな、だぁれも頼れる人がいないんだよ」

こう言ってる私もまだ甘ったれているのかなぁ。








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