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#創作大賞2024
[創作]ささいな言い合い
「そこんところの努力が足りないんじゃないか?」
「申し訳ないですが、努力はしましたよ。おそらく努力は日本で相対量的にトップだと思います。私は自分の他に心象風景が言葉になって3千文字を超えることもあるメモを700日書いて、それを誰にも知られてない人間を他に知りませんよ。」
「う、うむ・・・。」
「巨大なエンジンなんですよ。巨大なエンジンが搭載された飛行機がここにある。だけどそれを走らせる滑走路
[創作]誰もあなたを責めないわよ
「いいえ、もう、あなたのことを誰も責めないわ。あなたが誰よりも人のことを考え、あなたが誰よりもあなたを克己したから。」
「そうかい。。?」
「ええ、それにもう私たちには残されたことはないわ。もう、私たちの教え子の彼ら彼女らが、世界を創っているのよ。彼らは強いエネルギーを持ちながら、それでいて克己を知ってるわ。あなたの成果よ。」
「そうか、ではもうわしらはいつ死んでもいいな。」
「ええ、そう
[創作]才能のある子たちを戒める現代社会たちよ
「やっぱり、僕にはダメだったみたいです。僕は機能不全の出身だから、愛というものを知らない。愛というものを知らないで、みんなから愛される作品を作ろうだなんて、もとから叶わぬ夢だったのかもしれません。」
「いや、君はよくその機能不全でここまでやったよ。いいかい、愛がないということは、それだけ最も愛に近いということだ。愛が自分にはないと自覚することは、それが最も愛を持つ者の思考だ。君はできる。今は体調
[創作]生まれ直し、春
春の新芽が萌えている。
日の光を浴びて桜が咲いている。
脚を覆う雑草、半年ぶりのコンクリート。
長い長い冬だった。永い永い闇だった。
生まれ直しの春が来た。生きる喜び、春が来た。
白鳥は一つの矢印になって、飛行していく。
過去を生き抜いた春が来たのだ。
新しく町の中にできたカフェの看板が、反射している。
愉快な人々の往来に祝われて。
[創作]ゲラゲラ相対化
笑おう!ゲラゲラゲラゲラと!
若者ほど笑えないんだよ。若者ほど笑う時間が少ないんだ。
足りてないからだよ。
まあもっとも、年をとってさえ笑えない人も多いけどね。
ゲラゲラゲラゲラと、僕たちは笑っている。
これ、相対化!
私たちはゲラゲラゲラゲラと笑おう!
これが本気でやった人とやってない人の差よ!!
[創作]からっぽからっぽ
かっこいい人間は、からっぽからっぽ。
汚い人間は、魅力の宝箱。
かっこいい人間は、対して実力のない話を、同じく実力のない彼女へ話し、
あんまりにも女の子がリアクションをくれるもんだから、
自分はかっこいい、という一時的な気分に乗っかって、かっこつける。
女の子も本質を知らない。
だから大きなリアクション。
一方汚い人間は、「君の想いを聞かせてくれ。」
君は何をしたいのか、あるいは何
[創作]あなたに罪はなかったのよ
あなたは社会のひずみに巻き込まれ、心に傷を負った。
生まれた時はまんまる、だった。
でも大人たちがそれを歪めた。
ただそれだけのことよ。
この20年の地獄は、
あなたのまんまる、を、あの卑しいしかく、が、取り囲もうとしたからだよ。
あなたを枠で囲おうと、圧力をかけたからだよ。
そのひずみで、あなたはおかしくなった。
ずっとずっと20年、
あなたには何の罪もなかったのよ。
何の罪
[創作]今回もいい失敗をしたね。
「ええ、でもそれは多いよ...。」
「いいっていいって、その借金と一年分の生活費と、あとカフェでも行ってくつろぎなよ。」
「それにしてもさ、1000万なんて、返せるかどうか分からないよ?」
「だからあげるって言ってるじゃん、返さなくていい。いや逆に返すな。それは昔私を助けてくれたことへのお礼だよ。」
「.............。ありがとう、恩に着る。」
「そうそう、それに別に、働かない