#オールカテゴリ部門
[創作]才能のある子たちを戒める現代社会たちよ
「やっぱり、僕にはダメだったみたいです。僕は機能不全の出身だから、愛というものを知らない。愛というものを知らないで、みんなから愛される作品を作ろうだなんて、もとから叶わぬ夢だったのかもしれません。」
「いや、君はよくその機能不全でここまでやったよ。いいかい、愛がないということは、それだけ最も愛に近いということだ。愛が自分にはないと自覚することは、それが最も愛を持つ者の思考だ。君はできる。今は体調
[創作]生まれ直し、春
春の新芽が萌えている。
日の光を浴びて桜が咲いている。
脚を覆う雑草、半年ぶりのコンクリート。
長い長い冬だった。永い永い闇だった。
生まれ直しの春が来た。生きる喜び、春が来た。
白鳥は一つの矢印になって、飛行していく。
過去を生き抜いた春が来たのだ。
新しく町の中にできたカフェの看板が、反射している。
愉快な人々の往来に祝われて。
[創作]ゲラゲラ相対化
笑おう!ゲラゲラゲラゲラと!
若者ほど笑えないんだよ。若者ほど笑う時間が少ないんだ。
足りてないからだよ。
まあもっとも、年をとってさえ笑えない人も多いけどね。
ゲラゲラゲラゲラと、僕たちは笑っている。
これ、相対化!
私たちはゲラゲラゲラゲラと笑おう!
これが本気でやった人とやってない人の差よ!!
[創作]からっぽからっぽ
かっこいい人間は、からっぽからっぽ。
汚い人間は、魅力の宝箱。
かっこいい人間は、対して実力のない話を、同じく実力のない彼女へ話し、
あんまりにも女の子がリアクションをくれるもんだから、
自分はかっこいい、という一時的な気分に乗っかって、かっこつける。
女の子も本質を知らない。
だから大きなリアクション。
一方汚い人間は、「君の想いを聞かせてくれ。」
君は何をしたいのか、あるいは何
[創作]今回もいい失敗をしたね。
「ええ、でもそれは多いよ...。」
「いいっていいって、その借金と一年分の生活費と、あとカフェでも行ってくつろぎなよ。」
「それにしてもさ、1000万なんて、返せるかどうか分からないよ?」
「だからあげるって言ってるじゃん、返さなくていい。いや逆に返すな。それは昔私を助けてくれたことへのお礼だよ。」
「.............。ありがとう、恩に着る。」
「そうそう、それに別に、働かない
[創作]そんな暇はない
私に憧れてくれた人間には、どこが、どのように、どの程度で、憧れてくれているのかを聞く。
そして彼の悩みを聞く。
そしてその人の資質を見定め、彼の望ましい物語を援助する。
それは同化志向ではできない。
1人もこぼさない。
おい、喧嘩しかしたくないてめえが、俺の邪魔をしないでくれるか?
[創作]うつ病になれた
そなたは地獄を感得したことはあるか。
血みどろの憎しみと怨嗟を感じたことはあるか。
圧倒的な機能不全を頭に乗っけたことはあるか。
身が八つ裂きにされようとも、それをもう一度縫い合わせて、それをビリビリと破られる経験はあるか。
燃やせないゴミを燃やしたような日々を生きたことはあるか。
そなたたちは自分に苦悶をしたことがあるか。
小学生から変わらないような精神に醍醐味はあるか。
そなたた
[創作]世間に評価された無名
「幸運なことに世間からの評価を貰い、今では一つの仕事をさせてもらっている。
ずっと無名ではいたが、今では思春期の男女(とりわけ女の子が多い気がする)が私のことを認知してくれている。
こんな無名の私が人からの憧れとなろうとはね。
そしてそれによって一つの思春を、青春を私は送らせてもらっている。
認知され、人は私に憧れている。
だからこそ真剣にやらなければと思う。
だからこそ真摯に仕事に向
[創作]悪魔の恋愛 煩悩の喜び
そこまで悩む必要はない。
恋愛をしなくても、恋愛はできるのだからね。
人と人とが関われば、
そこに関係性が生まれる。
そこに関係性が生まれる以上、
青春は生まれる。
青春は生まれないよ、と言うのは、
それは君が天使であり、君が悪魔じゃないからだ。
君が悪魔じゃないから。
でも悪魔は高潔である。
悪魔は尊いものである。
悪魔は恋愛をせずに恋愛を楽しみ、
人との関係性の中に自己
[創作]自然はそのまま
自然はいいな。草木はいいな。
自然から感受するものは、なぜか過去の夢を想わせる。
たったそばにあったではないか、
生きる意味。
草木が強い風に揺れている。雑然とした動き。
と思ったら止まった。
静かに揺れている。
雲の彫刻が日の光を反射している。
風は吹いている。
自然がありふれている。
自然が、自然が!
人間の頭にしかない物量的な数値を、
なぜそこまで追う。
たった今ま