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人見知りの大半は自意識過剰が原因?

性格というものは、一度形成されてしまうと中々変わることはない。人見知りもその一つだ。人見知りのほとんどは、過去にトラウマがあったり、失敗した経験がある人がほとんどだろう。

人間の思考や感情は、過去の記憶や経験から成り立っている。例えば、過去に積極的に人に話しかけた結果、仲間はずれにされた経験がある人は、次に人に話しかけようとした時、その時の感情が無意識に呼び起こされて、話しかけるのを躊躇してしまう。

人間の性格は、過去の記憶や経験から形成されたマインドセット(思考パターン)の要素が大きい。親から褒められた経験が多い人は、過去にたくさん褒められたことで、「自分はできる人間なんだ」と無意識的に、自己を肯定する思考パターンが身につく。その結果、その人の自己肯定感は上がる。

脳は学習能力があるので、過去に失敗した出来事から、次に同じ失敗をしないよう、同じような行動をする時にリミッターがかかることがある。これは脳の性質上、仕方のないことだし、自然なことだ。

だが、いつまでも過去の失敗や出来事に囚われていては、なかなか新しい考え方を身につけることはできないだろう。過去の出来事によって形成された思考パターンは、いずれ性格となっていく。

人見知りの人は、過去にたくさんのトラウマや失敗を経験しているからこそ、そのことから脳が学習し、「これをしたら笑われるだろう」「この人は自分のことを嫌っているのかな」などと、他人の感情に敏感になってしまうものだ。これはまさに、意識が自分の内側に向いている状態で、他人には向いていない。

日頃から自分の言動を観察し、それを分析して、他人がその言動についてどう思っているのかを勝手に「憶測」する。まだやってもいないことを、過去に同じことをして失敗したからと、「こうなるだろう」と勝手に「不安」になる。そして、挑戦することをやめてしまう。

これらは全てその人の妄想であり、自意識過剰に過ぎない。他人の心なんて読めるものではないし、他人にどう思われているかは分からない。それら全て「自分の勝手な憶測」というわけだ。

自分の言動を日々観察し、そこから他人がどう思っているのか勝手に妄想し、自意識過剰になってしまうのは、人見知りの典型的な思考パターンだろう。

これを治すには、自分を観察する癖をやめ、「他人に意識を向けてみる」ことを意識するといいだろう。他人の服装、会話、言動を観察し、自分ではなく外の世界に意識を向けてみることで、自然な自分になることができる。

人は、意識している時に自然体になることは難しい。「どう歩けばいいだろう」「どうやって呼吸をすればいいのだろう」と、自分の行動を観察し、それについて考えて意識している人は、歩くのが下手だし、呼吸をするのも下手だろう。

ぜひ、外界に意識を向けて、自分ではなく他人に興味を持ってみよう。意外と他人を観察していると、他人は自分のことを見ていないことに気づく。

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