もっさん

1年ほど前にうつ病と診断され、今はのんびり療養しています。 主治医の先生に、「今は休む…

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1年ほど前にうつ病と診断され、今はのんびり療養しています。 主治医の先生に、「今は休むことが仕事。自分がやりたいことだけをやっていいんだよ」という言葉をいただき、創作活動を始めました。 不安もたくさんありますが、自分なりに生きていけたらなあと思っています。

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漫画【無職のもっさん#7】お菓子作りのすゝめ

あとがき【無職のもっさん#7】をご覧いただき、ありがとうございました。 お菓子作り……いいですよ……! 特に、私みたいな腸弱族(小麦粉・乳製品・冷たいものを食べるとすぐお腹を壊します……)にはおすすめです。 そしてなんといっても、手作りならではの満足感がすごい! 思いや時間を込めて作った分、とっても美味しく感じるんですよね。 オーブンの中で生地が膨らんでいく様子とか、その時に漂ってくる甘い香りとか、そういう過程も楽しみながら作っています。 よかったら、みなさんもやっ

    • 漫画【無職のもっさん#6】何がなんでも弟の粗を探し出したい姉

      あとがき【無職のもっさん#6】をご覧いただき、ありがとうございました。 もうね、完敗しましたね笑 今でこそおもしろおかしく漫画にできるのですが、私はきょうだいコンプレックスがひどい方でした。 学生の頃から、勉強も運動も弟の方が一枚上手だったんですよね。 どこかで「弟に比べたら私は失敗作なんだろうなあ」と思う気持ちがありました。 「なんで私は産まれてきたんだろう」とか「私は厄介者なのかなあ」と思い悩んだ時期もあります。 直接比較するようなことを言われたことはないので

      • 漫画【無職のもっさん#5】出費を見直したらコスパのいい女だった件

        あとがき【無職のもっさん#5】をご覧いただき、ありがとうございました。 私は無職になってから、貯金を切り崩しながら生活しています。 改めて固定費を見直してみると、結構かかっていてびっくりしました。 特に、社会保険料が痛いところ。今まで天引きだったのであんまり意識したことがなかったんですよね。 「それなら他の部分を節約しよう」と思った時、節約できるところが見当たらなかったんです。物欲が薄いせいか、あまりお金を使わないんですよね。 これを契機に手持ちのものを集めてみたら

        • 漫画【無職のもっさん#4】ガジュマルのカビにはご用心

          あとがき【無職のもっさん#4】をご覧いただき、ありがとうございました。 後に分かったことですが、アルコール濃度が高すぎると植物を傷つけてしまうらしいです。料理酒くらいが丁度いいとか。 ごめん……ガジュマル公とおとん…… ちなみにポトスはおかん、ボンセレンシスは弟のものです。 弟は他県で一人暮らしをしていて、年に2〜3回帰ってきます。 いつか登場する予定なので、お楽しみに……! 次の話⤵️

        漫画【無職のもっさん#7】お菓子作りのすゝめ

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        • 無職のもっさん
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          漫画【無職のもっさん#3】無心になれる瞬間

          あとがき【無職のもっさん#3】をご覧いただき、ありがとうございました。 みなさんは料理をするとき、何を考えていますか? 私は、できるだけ「今、目の前で起こっていること」だけに集中するようにしています。 例えば、 「私は今、玉ねぎの皮を剥いてる」 「私は今、玉ねぎを切っている」 「私は今、卵を焼いている」 という風に。 そうすると、漠然とした不安や悩みが軽くなるような気がするんですよね。 余計なことを考えなくて済むというか。 これは、世間一般的にいう「マインドフル

          漫画【無職のもっさん#3】無心になれる瞬間

          漫画【無職のもっさん#2】モーニングルーティンが凄まじいおかん

          あとがき【無職のもっさん#2】をご覧いただき、ありがとうございました。 おかん、すごくないですか?笑 本当にルーティーンが多くて、朝から晩まで動き回っています。 三日坊主の私とは大違いです笑 そんなおかんと一緒に生活する中で、自然と早寝早起きの習慣が身につきました。朝は6〜7時に起きて、夜は23時前には寝ています。 私は元々夜型人間だったので、「人はこんなにも変われるものなのか」と驚いています。 この生活をしていて気がついたことは、「朝の時間の充実=その日一日の充

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          漫画【無職のもっさん#1】プロローグ

          あとがき【無職のもっさん#1】をご覧いただき、ありがとうございました。 私は約一年前に無職になりました。 漫画中では『身体を壊して』と広義的な書き方をさせていただきましたが、具体的に言えば「うつ病」です。 私は医療従事者として、急性期の病院で働いていました。 次々に移り変わる患者さんの状況や、切迫した空気感についていけなかったんですよね。 「私には合わないかも」と思いながらも、自分の気持ちに蓋をして働き続けていました。 そんなある日、身体がいうことを聞かなくなったん

          漫画【無職のもっさん#1】プロローグ

          萩耿介『イモータル』読書感想

          父に借りて読んでみた作品。 物語というよりは、哲学書みたいな印象。 最初は読みづらかったのですが、何度か再読しているうちにストンと心に落ちるものがありました。 作品紹介 イントで消息を絶った見が残した「智慧の書」 不思議な力を放つその書に導かれ、降は自らもインドへと旅立った… ウパニシヤッドからショーぺンハウアー、そして現代へ。 ムガル帝国の皇子や革命期フランスの学者が時空を超えて結実させた哲学の神髄に迫る、壮大な物語。「不滅の書」を改題。 こんな人におすすめ

          萩耿介『イモータル』読書感想

          カミュ『異邦人』読書感想

          初めてのカミュ。 親戚から貸してもらったのをきっかけに読んでみました。 序盤は読みにくかったのですが、中盤〜終盤は引き込まれるものがありましたね。 多くの人に愛読されているのも納得です。 今回は、そんな『異邦人』の感想を書いてみようと思います 作品紹介私ははじめて、世界の優しい無関心に、心をひらいた。 太陽の眩しさを理由にアラビア人を殺し、死刑判決を受けたのちも幸福であると確信する主人公ムルソー。不条理をテーマにした、著者の代表作。 母の死の翌日海水浴に行き、女と関

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          星新一『殉教』読書感想

          『ようこそ地球さん』に収録されている短編。 まず思ったのは「殉教」ってなんだろう?でした。 あまり聞き馴染みのない言葉ですよね。 調べてみると、「自分の信ずる宗教のために命を捨てること」だそうです。 ちょっと不気味ですよね。 尻込みしながらも読了したので、感想を書いてみようと思います。 作品紹介文明の亀裂をこじあけて宇宙時代をのぞいてみたら、人工冬眠の流行で地上は静まりかえり、自殺は信仰にまで昇華し、宇宙植民地では大暴動が惹起している。 人類の未来に待ちぶせる悲喜劇

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          藤原伊織『ダックスフントのワープ』読書感想

          『テロリストのパラソル』に続き、2作目の藤原伊織さん。 なんだか不思議な題名ですよね。昔、祖母の家でダックスフントを飼っていたこともあって、ずっと気になっていました。 今回オーディオブルで聴読したので、感想を書いてみようと思います。 作品紹介大学の心理学科に通う「僕」は、ひょんなことから自閉的な少女・下路マリの家庭教師を引き受けることになる。 「僕」は彼女の心の病を治すため、異空間にワープしたダックスフントの物語を話し始める。 彼女は徐々にそのストーリーに興味を持ち

          藤原伊織『ダックスフントのワープ』読書感想

          今村夏子『こちらあみ子』読書感想

          大好きな今村夏子さんのデビュー作です。 でも、あんまり読み返したことはないんですよね。読んでいるとつらくなるというか……それだけ訴えかける力が強い作品です。 今回はそんな『こちらあみ子』の感想を書いてみようと思います。 作品紹介あみ子は、少し風変わりな女の子。 優しい父、一緒に登下校をしてくれる兄、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母、憧れの同級生のり君。 純粋なあみ子の行動が、周囲の人々を否応なしに変えていく過程を少女の無垢な視線で鮮やかに描き、独自の世界を示

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          富安陽子『かくれ山の冒険』読書感想

          小2の頃に読んで、衝撃を受けた作品。 この作品に出会ってから、読書にはまったと言っても過言ではありません。 小学校時代は、富安陽子さんの本ばかり読み漁っていましたね。児童文学作家さんなのですが、大人になった今でもたまに読み返しています。 今回は、そんな『かくれ山の冒険』の感想を書いてみようと思います。 作品紹介いまどき「神かくしにあった」などという人は、まずいないでしょうが、迷子になったり、急にお母さんの姿を見失ったとき、心細さも手伝って、見なれた風景が、まるで見知ら

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          町田そのこ『溺れるスイミー』読書感想

          『52時ベルツのクジラたち』『宙ごはん』に続き、3作目の町田そのこさん。 町田そのこさんは、ほっこりと心が温まる作品が多いですよね。 今回は『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』に収録されていた『溺れるスイミー』の感想を書いてみたいと思います。 作品紹介思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋。そしてともには生きられなかったあの人のこと。 大胆な仕掛けを選考委員の三浦しをん氏辻村深月氏両名に絶賛されたR-18文学賞大賞受 賞のデビュー作「カメルーンの青い魚」 す

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          星新一『ボウシ』読書感想

          ショーショート作家として有名な星新一さん。 短いながら、色々と考えさせられる作品が多いですよね。 今回は、『きまぐれロボット』に収録されていた『ボウシ』の感想を書いてみようと思います。 作品紹介お金持ちのエヌ氏は、博士が最も優秀と自慢するロボットを買入れた。オールマイティのロボットだが、時々あばれたり逃げたりする。ひどいロボットを買わされたと怒ったエヌ氏は博士に文句を言ったが……。 ショート・ショートでは第一級の作者が綴る、大人と子供のための童話。表題作他35編を収録

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          三島由紀夫『金閣寺』読書感想

          言わずと知れた名作。 何度か読み返したのですが、正直未だによく分かっていません。 みなさん言われていますが、難解ですよね。私は三島自体が初めてだったこともあり、何度も挫折しそうになりました。 それでも自分なりに色々考えながら読んだので、感想を書いてみようと思います。 作品紹介「美は……美的なものはもう僕にとっては怨敵なんだ」 吃音と醜い外貌に悩む学僧・溝口にとって、金閣は世界を超脱した美そのものだった。ならばなぜ、彼は憧れを焼いたのか? 現実の金閣放火事件に材を取り

          三島由紀夫『金閣寺』読書感想