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虐待によるココロの傷

アダルトチルドレンのカウンセリングを行なっていると当たり前ながらその幼少時の環境についてお話を聴くこととなります。

その環境は多かれ少なかれそこに「虐待」といえる状況が存在します。

これまでにもお伝えしている通り、虐待にはいくつか種類があります。

主にニュースとなるのは身体的な暴力ですが、それだけではなく心理的暴力やネグレクト(放置)、性的暴力があります。

私がカウンセリングを行なっている上での印象としては、もちろんどの虐待もそのお話を伺っているのですが、身体的暴力より心理的虐待を受けて来ている方が最も多く、次いでネグレクト、性的虐待となっていると感じています。

そのどれもが親兄弟からその虐待行為を受けている点は一致していますし、それが元となって自己否定感を強く持つようになり、やがて自責を感じるようになり、人間関係について問題を抱えてもそれらは「自分が悪いから」と考えてしまうようになってしまう。

それが大人になっても続いてしまっている方がアダルトチルドレンというわけですが、同時にそのストレスによる負荷からココロの病、うつ病や適応障害、不安障害だったり統合失調症やパーソナリティ障害といった精神疾患を発症したり、あるいは大人の発達障害といわれるような後天的な問題による発達障害に悩んでしまったり、愛着障害や恋愛依存などの共依存に陥ってしまう方も多くいます。

こういった過去の虐待により負ってしまったココロの傷(トラウマ)からの回復に向けてカウンセリングをしているわけですが、これがなかなか難しくて。

それまでずっと「自分が悪かったからこうなってしまった(こうなっている)」と思い込んで来てしまってるため、まずその思い違いを正していく必要があるのですが、どうしてもそこに拘ってしまうため最初の時点で躓いてしまう方もいます。

虐待を受けて来ている方は、その方自身は特に何も悪いことをしてきているわけでもなく、そう思ってしまうよう仕向けられており、それらが親兄弟によって行われているため家族を責めることに罪悪感を感じてしまう。

それが結果的に「自分が悪い」とすることで自分を納得させてしまうような思考が潜在意識に刷り込まれてしまい、このような思考がその後の人間関係においても続いてしまうことで、その関係性そのものが継続出来なくなってしまう、という悪循環になってしまっているわけです。

アダルトチルドレンの生き方を表す言葉として「不幸な自分でいることが安全であり安心出来る生き方」であるという、非常におかしな日本語になってしまっているのは、この悪循環の中にいるからということになります。

このココロ(潜在意識)に無理やり刷り込まれた生き方からの脱却のためにも、アダルトチルドレンにおけるカウンセリングの初期では、この間違った思い込みの問題点を客観的に知ってもらい、自分は悪くなかったという点をしっかりと理解してもらう作業をするのですが、これは過去の出来事と向き合うためつらさや苦しさも伴ってしまうことから挫折してしまう方もいるわけです。

ですがそこであきらめず、しっかり自分を向き合われる方は一定期間のカウンセリングを経てその苦しさなどが緩和されるのも現実としてあります。

この点でカウンセリングは強制ではなく、その方の自主性に依存してしまうところが歯がゆくもあるのですが、過去の虐待による苦しみを大人になっても抱えられている方が一人でも減ってもらえるよう、このような形で情報を発信していかなければ、と考えています。

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須藤 勝則

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