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夫の作る料理~感謝の記録6

いろいろとクセのある夫ですが、一番の得意分野である料理を通して、家族に対する想いを届けてくれていることに感謝するための記事です。続くかはわかりませんが、「夫よ、ありがとう」マガジンに記録していこうと思います。

「夫よ、ありがとう」マガジンは、普段、当たり前になってしまい、見えなくなってしまいがちな、夫が日々の生活の中でしてくれていることに対して、「ありがとう」の気持ちをnoteの記事として捧げることにより、心から信頼し、笑顔で支え合っていけるような、幸せなパートナーシップを目指して歩んでいけるよう、天に祈るシリーズです。
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今回で早くも6つめの記事で今更なのだが、ここでざっくりと夫の紹介をしておこうと思う。

夫はフランス生まれフランス育ち、共働きの両親のもとに育ち、小学生のころからなんとなく料理を始めた。高校生のころからパティシエになるという意志のもと、修行していたが、23歳の時に仕事の紹介がありアメリカ、NYへ。半年後、ラスベガスの新規カジノオープンの仕事に誘われて、ラスベガスへ移住。数年後に、留学生としてラスベガスに来ていた私と、共通の友人の紹介で出会い、結婚することになった。

美味しいもの好き、とにかく食に対する興味が彼のパッションである。デザート職人としてのキャリアを歩んできたが、現在はシェフコンサルタントとして輸入食材の販売促進を仕事にしている。

料理以外の楽しみは、ベースギター。最近週1でレッスンに通い始めた。それから、たまーにゴルフや魚釣り。運動は苦手。語学が得意で、フランス語、英語、スペイン語、少しイタリア語が話せる。

料理は得意だけど、片付けは苦手。家計のやりくりなど、事務的なことや数字に関することは一切やらない(ほうがいい)(笑)。方向音痴なので、旅行のときなどには頼りにならない。



4月中旬の土曜日
サーモンのグリル ジンジャーとレモン添え

たっぷりの青ネギとしょうがのすりおろし、レモンをのせて
パスタと一緒に

この日は夫の誕生日だった。数日前に、ついに気になっていたコストコの会員になったので、コストコで良さそうなお肉か魚があったら、それを誕生日のお祝いの夕食のメインにしよう、という話になった。本当は骨付きのラム肉なんかがお目当てだったのだが、ここ数年で価格が3倍くらいに上がっており断念・・・。サーモンは、普段スーパーでもちょこちょこ買っているから特別感はないのだけれど、大きな切り身がお手頃だったので、夫とこれにしよう決めた。

メインはサーモンにして、ずっと作っていなかったサンドライトマトとモッツァレラを使ったパスタを作ることにした。サーモンは、子供たちも好きなおろしジンジャーをたっぷりのせてグリルしようと思った。ただ、普段夫が適当に作ってくれて、私は作り方を知らない(汗)。だから、夕食の支度を始めたときに「いつもどうやって作ってる?」と指示を貰うつもりで聞いたのだが、夫が「僕がやろうか?」と明るい声で尋ねてくれた。

それで、つい甘えて夫の誕生日だというのに、お祝いの料理を本人に作らせてしまった(汗)。ちょっと反省。だって、いつも作ってくれるの美味しいからさ。みんなだって、いつもの美味しいのがいいよね・・・?

翌日の日曜日
ピーカンナッツとアプリコットのタルト


家族ぐるみで仲良くしてもらっている夫の友達が、日曜日のブランチに招待してくれた。夫は、誰かのお宅に招待されるときは必ずデザートを作る。パティシエなので、どこへ呼ばれても期待される運命。このお友達のお宅には何回も招待してもらっているけど、同じデザートを持って行ったことは一度もなく、毎回違うデザートと作っているのはすごい。

この日は、以前夫が適当に作ったケーキが、私がとても美味しかったと言ったのを覚えていて、それを再現してくれることに。仕事場でたまたまもらってきたピーカン(ナッツ)フラワーと、冷凍のアプリコットを使ったケーキだ。小麦粉不使用でバターも使っていないからヘルシーだと言っていた。
甘さ控えめで、アプリコットの酸味でさっぱりとした味。

火曜日の夕飯
ローストポーク、なすとポテトのグリル

色味があまりないけれど、我が家の夕飯の最低ルールは守っている。
それは、たんぱく質のメイン料理と何かしらの野菜、それから炭水化物がなんかあること(笑)。はっきりとこういうルールだよね?という会話をしたことは一度もないのだけど、いつのまにか暗黙の了解で、たんぱく質と野菜と炭水化物の3点を用意することが、なんとなく我が家の夕飯の基準となっている。

夫の料理を見ると、なにげにオーブン料理の頻度がとても高い。フランスの家庭料理はオーブン料理が多いのかな?異文化を持ち寄った我が家の食卓は、いろいろな料理が食べれるから、子供たちは恵まれてるな。

水曜日の夕飯
おなじみのハンバーガー


ドーン!

牛ひき肉がハンバーガー用に成形してあるのを買っておくだけで、
焼いてパンにはさむと完成なので、忙しい日には大助かり。結構な頻度で夕飯に登場する。娘は肉とレタス、チーズ入り。息子は肉とピクルスのみ。私と夫はチーズ、マッシュルーム入り。それぞれ好みでケチャップ、マスタード、マヨネーズをつけて食べる。付け合わせがなにもないけど、これだけでお腹いっぱいになってしまう。


翌週木曜の夕飯
トマトソースのパスタと骨付きチキンのグリル


トマトソースのシンプルなパスタだけれど、ニンニクのほのかな香りが食欲をそそる。娘は粉チーズたっぷりが大好き。トマトソースのパスタは息子も大好物。私と子供たちはご飯の後にデザートを食べるのが習慣なのだが、息子はデザートにトマトソースのパスタを食べると言う(笑)。それ、ただのおかわりだね。


金曜日の夕飯

金曜日のお楽しみ


金曜日はパパが生地からつくるピザ。金曜日はみんな一週間お疲れ様!のご褒美でピザデーとなっている。パパが忙しくて作れないときは、その日のみんなの意見を聞いて、ピザだったり、タコスや、サンドイッチ、ファーストフードなど好きなものをテイクアウトして食べる習慣になっている。今日は久しぶりにパパが作ったピザ。この日の生地は、フォカッチャのような、ふわっとしたパンのようなピザになった。トッピングは子供たちのリクエストでだいたいチーズのみ、モッツァレラととろけるピザチーズを混ぜるときもある。


土曜日の朝食
クイニーアマン

夫が、仕事で週明けにクイニーアマンという焼き菓子のデモンストレーションをすることになっていて、金曜日の夜に練習がてら焼いたといって、置いておいてくれた。バターと砂糖を練りこんだデニッシュのような感じ。「思った通りに仕上がった?」と聞いたら「重たくなりすぎて失敗した」と言っていた。たしかに、生地がずっしりした感はあるが、味はふつうに美味しい。


この記事を書き始めたきっかけは、夫がよく家で料理をしてくれることに慣れてしまい、感謝の気持ちを忘れていたこと。それから、そのほかにしてくれていることにも気が付かないで生活してきたことを反省したからだ。してくれていることに気が付かないまま、不平不満ばかりでいつも頭がいっぱいになっていたけど、この記事を書き始めて、夫がしてくれていることに目が向くようになった。そして、感謝の気持ちを持てるようになった。

夫婦関係を良好にする秘訣は、相手に関心を持ち続けることなのではないかと思う。でも結婚して、生活をともにして、子育てと仕事に追われながらバタバタと毎日を送っていく中で、自分の配偶者に関心を持ち続けるのはかなり難しい。実際、私もいつの間にか、相手のすべてを分かりきったかのような錯覚を覚え、夫に無関心になっていた。会話がほぼなかったのも、そんな無関心の結果だと思う。

この記事を書くようなってから、夫が作ってくれた料理を写真に収めるようになり、夫という人間と改めて向き合う、そんなきっかけになってくれた気がする。私が写真に撮って、記事に書くので、料理に何が入っている?とか、味付けは何でしたの?などと夫に聞くようになった。そうしているうちに、夫にも変化が表れ始めた。関心を向けるということは、人間関係において、とても大きな役割を果たすのだな、と思った。純粋な関心を示すということは、愛情表現のひとつなのかもしれない。

純粋な関心を示す=愛情表現
この学びは、私にとってとても大きなものだ。子供たちにも、純粋な関心を向けることで、私が彼らを想っていることを日々伝えることができたら、それが彼らの心の栄養になってくれるに違いない。

夫婦関係は、私の人生において、なかなか思い通りにいかず、一番の修行だと思っているのだが、自分の学びを生かしながら、良好なパートナーシップを築いていけるよう、毎日を大切に過ごしていきたい。

夫よ、ありがとう。

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