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【毎日を笑顔で迎えるおうち】「インクルーシブな地域の居場所」小金井地域の寄り合い所 また明日さんへ行ってきた③~インタビュー後編~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
前回、インクルーシブな居場所である、武蔵小金井にある「地域の寄り合い所 また明日」さんにいってきて、居場所を作ったきっかけなどのインタビューの様子をまとめました。

今回は私が聞きたかったことを色々と聞いてみたので、インタビュー後編としてお届けします。
居場所紹介編はこちら
前回の記事はこちら
インクルーシブ:多様な人々がお互いを尊重し合い、共に支え合う社会

代表の森田さん

■代表森田さんインタビュー~質問編~

【寄り合い所を知るきっかけ】

寄り合い所に来る人が最初に知ったきっかけは?
また明日では、さまざまな地域の活動をしています。

道草市というものもやっていて、小金井市内で商売やっている人、観光協会、地域包括支援や福祉施設、農家の人などなど、色んな人と一緒に市場をたてているそうです。そのようなつながりから知ることもあるそうです。

また、隣の公園で遊んでいる子が来たり、公園で遊んでいる時に雨が降った時など、森田さんが「休んでいきなよ」声をかけるといいます。
道で大変そうな人に出会ったときも、また明日で休憩したら?とすすめることもあるそうです。

また、動物が好きな人が、ワンちゃんを見に来るだけ、なでるだけでもという形で来る人もいるといいます。

道草市


【みんな私の大事な子】

交じり合うことが嫌、○○が嫌みたいな人もいるがあまり来ない?と質問しました。

人間なのでそれはある、と森田さん。
怒ったりケンカしたり、それがあるのが当然で、それがあるのがの人間

特性がある人や、学校でいろいろとあった子たちが同じ時にくるなど、関わり方やコミュニケーションが苦手だったりということもある。
作業を一緒にやりたくないとかいうこともある。

ただ、そういったときに伝えるのは、
「ここに来る子は私にとってみんな大事な子だよ」ということと言います。
何があっても自分を大事に思ってくれる人がいることが、安心感につながると感じたお話でした。


【なにが出来る?小さな一歩】

インクルーシブを、多様な人々がお互いを尊重し合い、共に支え合う社会とした時に、当たり前に多様な人と接することや、
多様な人がどこにでもいる社会になるために、個人として小さなことでも出来ることはどんなことがありますか?という質問をしました。

本当に小さいことで良い。その人やことがらに興味を持つことから始まる。自分以外の誰かに興味を持つ。知ることが第一歩で、そこからきちんと理解をすること。
とお答えいただきました。

あとは、自分のために、相手のために、「自分が苦手なことをちゃんという」ことも大事だという。
公言していると助けてくれる人が現れる

出来ないことは出来ないっていう方が、その部分を手伝ってくれる人が声を上げてくれる。
自分が苦手な部分を得意な人が活かしたいと思っている人も多い

また明日では、職員じゃないからやらない、出来ないではなくて、自分が出来ることを自主的にやってもらうといいます。
デイホームに来る人も自分でエプロンを選んで持ってきているんだとか。

いもほり

【もったいないこと】

施設など専門的な領域だと、もったいないことがたくさんあると言います。

デイサービスや施設にいるシニアの方は色々な経験をしている人ばかり、その経験を活かしたい人も多いのに、活かせない状況はとても、「もったいない」ですよね。

認知症と一言で言っても症状の出方も違う、認知症ではないシニアの方もいる中で、何かを相談したり、経験を話してもらうだけでも発見することがあるのかなと感じました。

森田さんがこんなエピソードもお話してくれました。
ご自身が認知症の症状がでていて、日中過ごせるように寄り合い所に来る人もいた。
その人はデイサービスに通わずに、また明日で多くの子どもたちを見てくれていたので、卒園の時に、多くの園児の親御さんから感謝のお手紙をたくさんもらっていたそうです。

また、シニアの方は、最初にコンタクトをとった子のことはよく覚えているといいます。最初に来た時に、あなたが手をつなごうって言ってくれたのよ。などエピソードをお話することもあるそうです。

いくつになっても、最初の最初は緊張しますよね。そんな時に子どもから嬉しい声かけをされたことを、鮮明に覚えているのだなと感じました。

わんちゃんたち

【おまけ:森田さんの人柄】

森田さんは本当に自然体で、まさに多様な人々を尊重し、受容している人でした。
大変そうに見える人に「大変だね。ちょっと休んでいったら。」という声かけを自然としている方です。

私は複業で相談員(カウンセラー)をしているのですが、そこの同僚に「世の中みんな母的な存在を求めてますよね。少し話すだけでもほっとできるような・・」と言われ、
「そうですね。イメージの中の母親というか、自分をありのまま受け入れてくれる人を求めてしまいますよね。安心できる存在って本当に大事ですよね」と会話していたのですが、

森田さんとお話をしていて、ありのままを受け入れてくれる、そばにいるとほっとする存在だなーと感じ、森田さんとの会話中になんども「みんなの母的存在ですね」というワードを使っていました。

いつも自然体だから、「まきさん(森田さん)は仕事しないの?いつもここにいるけど」と子どもたちに言われることもあるそうで、仕事として接しているのではなく、森田さんが人としてみなさんと生活していることが目に浮かびました。

■最後に

最後までありがとうございました!

思わず子どもたちと一緒にお昼寝したくなるような、とっても居心地が良い居場所でした。

本当に心のなかの実家といいますかいつも人が集まっている、近所の家のような空間でした。
アパートの5部屋をぶち抜いているので、広い空間ではあるものの、元々居住するために作られたところを利用しているのが、またよいのかもしれません。余談ですが…いろいろと取材もされているようで、空き家の活用としての取材もあるそうです。

本にもなっています
新しい時代の共生のカタチー地域の寄り合い所 また明日
このnoteを書いたことで、ご縁があり、著書の方とつながることが出来そうなので、また「おまけ編」もお伝えしたいなと考えてます。

また明日さんのようなインクルーシブな居場所をこれからも紹介出来たらと思ってます!
またよろしくお願いいたします。


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