見出し画像

【毎日を笑顔で迎えるおうち】「インクルーシブな地域の居場所」小金井地域の寄り合い所 また明日さんへ行ってきた②~インタビュー前編~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
前回、武蔵小金井にある「地域の寄り合い所 また明日」さんにいってきて、どんな場所だったのかを書きました。
今回はどんな想いやきっかけで居場所が出来たのか、どんな交流をしているのか、お話を聴いてきたのでぜひ見てください!
前回の記事はこちら:https://note.com/mocchi_0808/n/n8753a4fd954c

インクルーシブ:多様な人々がお互いを尊重し合い、共に支え合う社会

代表の森田さん

■代表森田さんインタビュー

寄り合い所を始めたきっかけ

森田さんの子ども時代、近所には色んな環境、色んな人がいて関わり合って生活していたのに、施設という場は専門性ゆえに分けてしまうこと、そのことに違和感を抱えていたことがきっかけとなっています。
同じ空間と時間を共有できるといいねと、ご夫婦でよく話していたといいます。

最初に立ち上げたのは、デイサービスとケアプランの相談所でした、その場所を子育て世代に開放していました。
すると、子育て世代から保育もお願いされ、デイホームと保育園、そして寄り合い所という今の形になりました。
色々な人が気軽に立ち寄れる、心がホッとする場があるといいなと思っていたことを実現されました。

森田さんが小児科で働いていた時のエピソード
小児科で仕事をしていたとき、長期入院の子を連れて特別養護老人ホームに遊びに行ったりしていた。
ダウン症の人懐っこい子を連れて行ったときに、寝たきりの方のベッドにもぐりこんでいた。その子を寝たきりの方が抱きしめていた姿を見てグッときた。
社会的入院をしていた子だったが、障害もっているからとか関係なく、ぎゅっと抱きしめていた。
本人たちはそういうことは関係ない。いつかはそういう場を作りたいと意識した出来事といいます。

雪の日に雪を持ち帰ってかき氷屋さんごっこ

プログラムはない~交流でうまれること~

プログラムがあるとイベントになってしまう。と森田さんはいいます。
過ごすというのは日常なので、天気が良かったらドライブにいく、梅が咲いているから見に行く、歌を歌いたいから歌う。それが日常の姿だとお話くださいました。
とはいえ、しかけることはあるそうで、「今日うぐいすないてたよ」という発言をきっかけにして、○○さんへ歌を促すことや、お散歩のきっかけをつくることもあります。

シニアの方が知っている歌を子どもが覚えて、子どもがその歌を自分の親に教えるようなこともあります。
会話をしてもお互いにわからないことが多いので、最初はとんちんかんな受け答えでも、そこから生み出されるものがあるといいます。

たしかに、見ているもの、感じるものがそれぞれ違うからこそ交流することで、生み出されることが多そうに感じました。
一方的に教える人、教えられる人ではなく、教えあっているのが素敵ですね!

若い職員の方や学生のアルバイトの方も迎え入れています。
小中高生は若い職員さんに遊んでもらいたがって慕ってます。
また小中高生は、小さな子ども達に慕ってもらえることで自己肯定感が高まります
様々な年齢の方と触れ合うことで、近い将来の自分像を思い描くきっかけにもなっています。

前に取材でシニアの方が、プログラムについて聞かれたが、子どもたちの世話をしているから、そんな暇ないと答えていたそうです。
このエピソードを聞いて、なるほど日常ってそういうことだなと感じました。

お隣の公園で

ルールは1つだけ

また明日の唯一の決まりごとは、街の人にも声をかけること
日頃から声を掛け合うことで、急に「今日ね・・・」という話になることもある。

行ってらっしゃいと送り出すこと、お帰りと迎えることはとても大事だといいます。
女性の社会進出などで、「行ってらっしゃいと」、「お帰りなさい」を言えなくてもどかしいこともあると思います。
でも声をかけることは近所の人でも出来ると改めて感じました。

昔は学校から帰ってくると自然と近所の人からの「お帰り」という声かけがあり、「ただいまー」とコミュニケーションを取っていたことを思い出しました!
少し照れくさい感じがありますが、早速実践してみようと思います。

近所の川で

ここで育ってつながって

小学校の時に、寄り合い所に遊びに来ていた子が、高校生になり、また明日でバイトをしています。
今、寄り合い所にきている小学生たちが、赤ちゃんの時に面倒見ていた子で、TV取材をその高校生に任せたことがあるそうです。

取材の時に、「一番嬉しかったことは?」と聞かれ、小学校のころ、寄り合い所へ最初に来た時に、「おかえり」と言ってもらったことがとても衝撃的で嬉しかった。と言っていたといいます。

みんなに大切にしてもらった記憶が今でもあって、取材の方に「今はどうですか?」と聞かれて、「今も大切にしてもらっている」と答えていたとのこと。
色んな方に大事にされた実感が今でもとてもあるようです。
大事にされた経験から、自分を大事にすることが出来ているのだなと感じました。
そのままの自分を受け入れてくれた居場所が居心地が良いのは当然ですね!

■最後に

最後までありがとうございました!
森田さんはとてもやさしい雰囲気の方で、たくさんのお話をしてくださいました。
ですが、やっぱり最初に法人を立ち上げた時のことなど、行動力がすごすぎて、保護者の方から、保育をやってほしいという声があがったことで、保育もはじめることが出来るパワーあふれる方でした。
「じゃぁ、やってみようかなという感じで始めたんです」
というような、大したことではない感じでおっしゃってましたが、やってほしいという声があっても、なかなか出来ることではないですよね。
行動力と雰囲気のギャップがとてもありました。

サイボウズでは「やりたいこと」「やるべきこと」「できること」の3つの円が交わるところがモチベーション高く、力を発揮できると考えています。
(モチベーション3点セットと呼ばれてます。)
お話を聞いていると、この交わるところにあるんですよね。
やりたいこと:同じ空間と時間を共有でき,心がホッとする場
やるべきこと:やってきたシニアの活動の他に、子どもの保育も望まれる
できること:法人の立ち上げ経験、デイサービスやケアプランの経験、
      小児科や特別養護老人ホームでの就労経験、福祉の知識、
      抜群の行動力
どうでしょう?まさに「やりたいこと」「やるべきこと」「できること」を活かしてませんか?

さて、次回はたくさん質問をしてきたので、その様子をお伝えします!

この記事が参加している募集

最近の学び

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?