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Mocaの読書感想★

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Mocaが読んだ小説文庫についての読書感想を紹介するマガジンです。 読んだ本もしくは面白かった本の記事を挙げていきます。 宜しくお願いします。
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2021年11月の記事一覧

『魔王』(伊坂幸太郎)読書感想

タイトル:『魔王』

著者:伊坂幸太郎

出版社:講談社文庫

★感想てっきり、シューベルトの『魔王』をテーマにした作品かと思っていた。もちろんその要素は出てくるが...。
社会的や政治的の要素を踏まえたテーマであり、その超能力によって、人の心を操り、社会や自分の人生を変えていくというテーマである。
いかにも、ファッシズムという社会はまるでジョージ・オーエルの『一九八四年』を感じさせるような社会だ

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読書するには

読書するには

読書っていうのは、なにかの情報を得るために読むための本である。
自分の知的好奇心といった好奇心で、読みたい本を探し選んで、読書をする。
本は内容によるけれども、自分が興味を持ったジャンル(分野)で、どの著者が好みなのか、本屋や図書館でどの本を置かれているのかを調べて、自分に合った本を探すことが必要である。

読書は多く読めればいいものじゃない読書っていうのは、多く読めればいいものじゃない。
例えば

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『死の舞踏〜恐怖についての10章〜』(スティーブン・キング)読書感想

『死の舞踏〜恐怖についての10章〜』(スティーブン・キング)読書感想

タイトル:『死の舞踏』

著者:スティーブン・キング

訳者:安野玲

出版社:ちくま文庫

★感想スティーブンキングにとってのホラー作品の自伝エッセイ。
参考書かと思うほど、付録に参考文献・引用した作品がある。ほとんどは作品内の台詞は引用している。
スティーブン・キングにとっては、ホラー映画を観ていたり、ホラーに関する小説を読んで、参考しているなぁと実感した。
だから、あれだけのモダンホラー作家

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手塚治虫『火の鳥望郷編』読書感想

★感想『火の鳥』の6巻目。
時系列によれば、「復活編」と「未来編」以前のストーリーである。
ある意味、泣ける話だと思った。
これはもう、今の地球、これからの地球にあってはならないという話である。
テーマとしては、人類の文明によって、原罪を生み出すことによって、文明は崩壊するというテーマである。
今回は地球から別惑星に移住したロミとジョージは惑星内でどのように生活するかの話である。
勿論、ムーピーが

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