非公式記録員 mmiyauchi

1970年代生まれ。プロ野球、MLBについて、観る側の視点で書きます。 MLB28球団…

非公式記録員 mmiyauchi

1970年代生まれ。プロ野球、MLBについて、観る側の視点で書きます。 MLB28球団のフランチャイズを巡礼。

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NPBで生涯「規定打席未達」でオールスターゲーム選出の野手たち

NPBが2024年7月23日・24日に開催する「マイナビオールスターゲーム2024」の出場選手がほぼ出揃った。 中でも注目は、パシフィック・リーグ外野手部門で監督推薦で選出された、千葉ロッテマリーンズの岡大海である。 岡大海は明治大学から2013年ドラフト会議で日本ハムから3位指名を受け入団し、千葉ロッテへの移籍を経て、今季でプロ11年目である。 プロ10年での成績は770試合に出場、打率.237、34本塁打、153打点、104盗塁であるが、プロ入り以来、規定打席到達が一

    • 広島・森下暢仁、NPB史上20人目の「3者連続3球三振」

      広島カープの先発右腕、森下暢仁が、先日の同僚の左腕投手、森浦大輔に続き、「究極の奪三振記録」を達成した。 7月2日、マツダスタジアムでの広島カープ対阪神タイガース戦、広島先発の森下暢仁は0-0で迎えた5回表、7番・梅野隆太郎、8番・小幡竜平、9番・才木浩人から、三者連続、しかも3球三振を奪い、NPB史上20人目となる「1イニング3者連続3球三振」の「イマキュレート(欠点のない)イニング」を達成してみせた。 しかも、先発投手の達成は、2011年のブライアン・ウルフ(横浜ベイ

      • ロッテ・岡大海、NPB新記録の「8試合連続二塁打」

        千葉ロッテマリーンズの外野手・岡大海が、プロ入り11年目にして自身初の「日本新記録」を手にした。 6月30日、ZOZOマリンスタジアムでの対オリックス・バファローズ戦、岡は「1番・センター」で先発出場し、ロッテが4-0の4点リードで迎えた7回1死一、三塁、第5打席目を迎えると、オリックス・才木海翔と対戦、初球のフォークを捉えると、ダメ押しとなるレフト線への2点タイムリー二塁打を放った。 https://www.youtube.com/watch?v=jWD1vh9-wjc

        • 広島・大瀬良大地、6月末時点で「防御率0点台」

          広島カープの右腕・大瀬良大地が、抜群の安定感ある投球を続けている。 大瀬良大地、35回1/3連続無失点継続中でチーム史上2位 6月29日、東京ドームでの対読売ジャイアンツ戦で、6回1/3を投げ、無失点に抑え、目下、チーム歴代2位となる35回1/3連続無失点を継続中である。 大瀬良大地は今季12試合に先発し、防御率0.80は両リーグトップ。 ・6回以上・3失点以下の登板・・・9試合(8試合連続を継続中) ・7回以上・2失点以下の登板・・・7試合(5試合連続を含む) 今季

        NPBで生涯「規定打席未達」でオールスターゲーム選出の野手たち

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        • NPB2024年シーズン
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          広島・大瀬良大地、35回1/3連続無失点

          広島カープの右腕・大瀬良大地が、登板中、敵チームのスコアボードに「ゼロ」を並べ続けている。 6月29日、東京ドームでの対読売ジャイアンツ戦に今季12試合目の先発登板した大瀬良は5月31日、みずほPayPayドームでの対ソフトバンクホークス戦の1回に1失点(自責点はゼロ)して以降、6月7日、マツダスタジアムでの対千葉ロッテマリーンズ戦でのノーヒットノーラン達成を挟み、29イニング連続で無失点を継続する中でのマウンドであった。 大瀬良は初回、巨人打線を三者凡退に抑え、30イニ

          広島・大瀬良大地、35回1/3連続無失点

          ロッテ・益田直也、球団新記録の通算228セーブ

          千葉ロッテマリーンズのリリーバー、益田直也がまた一つ勲章を手にした。 6月26日、ZOZOマリンスタジアムでの対東北楽天イーグルス戦、3点リードの9回表にマウンドに上がり、わずか9球で三者凡退に抑え、今季通算10セーブ目を挙げた。 同時に、これが自身通算228セーブ目となり、千葉ロッテでは小林雅英が在籍時に記録した通算227セーブを抜き、球団最多記録を更新した。 (小林雅英はNPBで通算228セーブを挙げたが、うち1セーブは巨人に在籍時のもの) 益田直也は2021年9月8

          ロッテ・益田直也、球団新記録の通算228セーブ

          広島・森下暢仁、「マダックス&猛打賞」は「鉄腕」稲尾和久以来の快挙

          広島東洋カープの森下暢仁が「投打二刀流」の才能をいかんなく発揮している。 森下暢仁、自身初の「マダックス」達成は「猛打賞」のおまけつき 6月25日、マツダスタジアムでの対東京ヤクルトスワローズ戦で、今季10試合目の先発登板した森下は9回を投げ切り、被安打2、4奪三振、無四球、無失点に抑え、広島が3-0で勝利し、今季6勝目(3敗)を挙げた。 91球での完封勝利のため、自身初の「マダックス」達成となった。 森下は打つほうでも、3回、1死走者なしで、ライト前ヒット、5回裏も1

          広島・森下暢仁、「マダックス&猛打賞」は「鉄腕」稲尾和久以来の快挙

          オリックス・古田島成龍、デビューから22試合連続無失点

          オリックス・バファローズの2023年ドラフト6位指名の新人投手、古田島成龍が、デビューから22試合連続無失点のNPB新人タイ記録をマークした。 古田島成龍は、6月23日、京セラドーム大阪で行われた対埼玉西武ライオンズ戦、3点リードで迎えた8回表、2死走者なしから3番手としてマウンドに上がり、西武の代打・山野辺翔をピッチャーゴロに打ち取り、0点に抑えた。 古田島はそのまま、次の回はマウンドに上がらず、デビューから22試合連続無失点となり、2021年の栗林良吏(広島)、2022

          オリックス・古田島成龍、デビューから22試合連続無失点

          西武・高橋光成、「開幕から8連敗」の原因は

          埼玉西武ライオンズの高橋光成が藻掻き苦しんでいる。 6月23日、京セラドーム大阪での対オリックス・バファローズ戦に今季10度目の先発登板をしたが、3回、64球を投げて被安打1、四死球5、2失点という内容でマウンドを降りた。 試合は1-4で西武が敗れ、高橋光成は今季、勝ち星なしの8敗となった。 高橋光成の今季10試合登板中の援護点は9点、7試合で援護点ゼロ 高橋光成は今季、10試合に登板、すべて先発で、クオリティスタート(6回以上、自責点3以下)は3回。 特に、4月12日の

          西武・高橋光成、「開幕から8連敗」の原因は

          埼玉西武ライオンズ、32イニング連続無得点

          埼玉西武ライオンズが泥沼に嵌っている。 6月15日、6月16日の対横浜DeNAベイスターズ戦で2試合連続完封負けを食らったが、交流戦が明けて、リーグ戦が再開した6月21日、京セラドーム大阪での対オリックス・バファローズ戦で、0-2で敗れ、3試合連続完封負けとなった。 ライオンズの3試合連続完封負けは、チーム史上4度目。 ①1964年の西鉄ライオンズ(中西太監督) ②1970年の西鉄ライオンズ(稲尾和久監督) ③2009年の埼玉西武ライオンズ(渡辺久信監督)

          埼玉西武ライオンズ、32イニング連続無得点

          2024年セ・パ交流戦を振り返る<セ・リーグ編>

          NPBの2024年シーズンの「日本生命セ・パ交流戦」18試合が終了した。 歴史的な「投高打低」傾向で迎えた今季の交流戦であったが、交流戦でもその傾向は変わらなかったといえよう。 結果は、パシフィック・リーグの53勝、セントラル・リーグの52勝、3引分け。 優勝は、東北楽天ゴールデンイーグルスで、球団創設20年目にして初の交流戦優勝となった。 交流戦は、レギュラーシーズン公式戦143試合のうち、たった18試合であるが、軽視することもできない。 この間に、リーグ内の順位やゲー

          2024年セ・パ交流戦を振り返る<セ・リーグ編>

          DeNA・度会隆輝、球団新人記録の6試合連続打点

          横浜DeNAベイスターズの新人・度会隆輝が、再び勢いを取り戻している。 度会は6月11日、ZOZOマリンスタジアムでの対千葉ロッテマリーンズ戦で1か月ぶりに一軍の公式戦に出場、「9番・右翼」で先発出場。 第1打席でいきなりセンター越えの2点タイムリー三塁打を放ち、復帰をアピールすると、翌日6月12日にも同じロッテ戦で「8番・右翼」で先発出場し、4打数2安打、1打点を挙げた。 6月13日の試合は「2番・右翼」で出場すると、4打数3安打、1打点でプロ入り5度目となる猛打賞を記

          DeNA・度会隆輝、球団新人記録の6試合連続打点

          DeNA・石田裕太郎、新人で「マダックス」達成

          横浜DeNAベイスターズのドラフト5位ルーキー、石田裕太郎(中央大学)が、プロ入り2試合目の登板で、プロ初完封勝利、しかも「マダックス」で達成した。 6月16日、ベルーナドームで行われた対埼玉西武ライオンズ戦に先発した石田は、9回を投げ、95球、被安打4、6奪三振、無四球、無失点に抑え、プロ初完投・初完封勝利を挙げた。 石田は6月9日、本拠地・横浜スタジアムでの対福岡ソフトバンクホークス戦でプロ初登板・初先発を果たし、5回を投げて1失点、プロ初勝利を挙げたばかり。 NP

          DeNA・石田裕太郎、新人で「マダックス」達成

          阪神投手初、甲子園でのノーヒットノーラン達成、真田重蔵・重男

          阪神タイガースの右腕、才木浩人が快挙を逃した。 6月9日、阪神甲子園球場での対埼玉西武ライオンズ戦に先発した才木浩人は3回1死から、西武8番の滝澤夏央に四球、5回、先頭の5番・佐藤龍世に四球を与えたが、7回まで打者23人、ヒットを1本も許さない投球を見せた。 すると、0-0で迎えた7回裏、阪神打線がそれまで好投を続けてきた西武先発の渡邊勇太朗から、1番・中野拓夢がセンターオーバーのタイムリー三塁打を放って2点を先制した。さらに、2番・前川右京のライトへのタイムリーで3点目

          阪神投手初、甲子園でのノーヒットノーラン達成、真田重蔵・重男

          広島カープ、謎の「ノーヒットノーラン男」・藤本和宏

          広島カープの大瀬良大地が、NPB史上102度目、90人目のノーヒットノーランを達成した。 6月7日、本拠地・マツダスタジアムでの対千葉ロッテマリーンズ戦、先発した大瀬良大地は9回を投げ切り、129球、2奪三振、5四球ながら、無安打・無失点に抑えた。 9回表は、2死から2番・角中勝也、3番・髙部瑛斗の二人を続けて四球で出し、2死一、二塁のピンチとなったが、最後の打者となった4番のグレゴリー・ポランコをライトフライに打ち取り、快挙にたどり着いた。 カープの投手のノーヒットノ

          広島カープ、謎の「ノーヒットノーラン男」・藤本和宏

          NPB投手の1イニング最多失点:内藤幸三

          6月4日、東京ドームで行われた読売ジャイアンツ対千葉ロッテマリーンズ戦は意外な展開となった。 セ・リーグ首位の巨人と、先日、11連勝を成し遂げたばかりのロッテとの対決であったが、ロッテの先発・左腕の小島和哉は3回、巨人打線に9者連続で安打を浴び、ノックアウトを食らうと、2番手の二保旭が小島の残した走者を還したたため、小島は1イニング11失点という不名誉な記録をつくってしまった。 試合は18-3で巨人が大勝した。 NPBの公式戦で、一人の投手が1イニングで10失点以上を記録

          NPB投手の1イニング最多失点:内藤幸三