広島・森下暢仁、NPB史上20人目の「3者連続3球三振」

広島カープの先発右腕、森下暢仁が、先日の同僚の左腕投手、森浦大輔に続き、「究極の奪三振記録」を達成した。

7月2日、マツダスタジアムでの広島カープ対阪神タイガース戦、広島先発の森下暢仁は0-0で迎えた5回表、7番・梅野隆太郎、8番・小幡竜平、9番・才木浩人から、三者連続、しかも3球三振を奪い、NPB史上20人目となる「1イニング3者連続3球三振」の「イマキュレート(欠点のない)イニング」を達成してみせた。



しかも、先発投手の達成は、2011年のブライアン・ウルフ(横浜ベイスターズ)以来、13年ぶり、9人目の快挙である。


先日、森下の同僚の中継ぎ左腕、森浦大輔も6月1日の対ソフトバンク戦で、NPB史上19人目となる「三者連続3球三振」を達成している。

https://note.com/mmiyauchi/n/n7652f0d3594d

NPBで同一シーズンで同一チームから2人の投手が達成するのは、2014年の中日ドラゴンズ(岩田慎二、武藤祐太)以来、2チーム目となった。

森下は対阪神戦では2022年4月9日に勝利したのを最後に目下、9戦連続で勝利がなく、6連敗中であったが、阪神先発、セ・リーグ最多の8勝を挙げている右腕、才木浩人と投手戦を演じた。

結局、両投手とも譲らず、才木は7回、113球を投げて被安打1、6奪三振、2四球で無失点、一方の森下も8回、125球を投げて被安打4、9奪三振、1四球で無失点と好投。その後、両チームのリリーフ陣もゼロに抑えて、9回を終えて0-0で延長に突入した。

だが、延長10回表に阪神が敵失もからめて3得点し、広島は万事休した。

森下は前回先発登板となった6月25日、マツダスタジアムでの対東京ヤクルトスワローズ戦で、自身プロ初となる「マダックス(100球未満の完封勝利)」を達成、打っても1試合3安打をマークして、1968年の稲尾和久(西鉄ライオンズ)以来、NPBの公式戦では56年ぶりとなる、「1試合100球未満完封勝利」と「猛打賞」を同時達成した。

森下は今季11試合すべての登板で先発し、6勝3敗だが、クオリティスタートは実に10試合を数え、うち7試合はハイクオリティスタート(7回以上・自責点2以下)、さらに5試合で7回以上を無失点に抑えるという抜群の安定感を誇っており、防御率1.41はセ・リーグ3位(7月2日時点)である。



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