出エジプト記11：1 〜 3★2022/03/16掲載分
デボーションガイド＊ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記11：1 〜 3
1 【主】はモーセに仰せられた。「わたしはパロとエジプトの上になお一つのわざわいを下す。そのあとで彼は、あなたがたをここから行かせる。彼があなたがたを行かせるときは、ほんとうにひとり残らずあなたがたをここから追い出してしまおう。
2 さあ、民に語って聞かせよ。男は隣の男から、女は隣の女から銀の飾りや金の飾りを求めるように。」
3 【主】はエジプトが民に好意を持つようにされた。モーセその人も、エジプトの国でパロの家臣と民とに非常に尊敬されていた。
《参考》
第十の災いの予告（1）
＊【主】からモーセに
第十の災いが下る前の挿入句。モーセはまだパロの前にいる。
出エジプト11：1 〜3 は、すでに【主】がモーセに語られたことの再確認。
出エジプト記11：1-3 1.主はモーセに言われた、「わたしは、なお一つの災を、パロとエジプトの上にくだし、その後、彼はあなたがたをここから去らせるであろう。彼が去らせるとき、彼はあなたがたを、ことごとくここから追い出すであろう。 2.あなたは民の耳に語って、男は隣の男から、女は隣の女から、それぞれ銀の飾り、金の飾りを請い求めさせなさい」。 3.主は民にエジプトびとの好意を得させられた。またモーセその人は、エジプトの国で、パロの家来たちの目と民の目とに、はなはだ大いなるものと見えた。
（1）【主】は、さらにもう１つの災いをエジプトに下される。
（2）その後、パロはイスラエルの民を追い出す。
（3）その時には、大人から子ども・男女・家畜と、全てのものがエジプトを去る。
＊エジプトから財産を求める
【主】は、イスラエルの民がエジプト人から、銀や金の飾りやを求めるようにと言われた。中には、貴金属の飾り以外のものもあったようだ。
（1）これは、長年にわたり労働したイスラエルの民の賃金に相当する。
（2）【主】は、労働者に正当な賃金が支払われることを願われるお方。
・「パロの娘は彼女に言った。『この子を連れて行き、私に代わって乳を飲ませてください。私があなたの賃金を払いましょう』。それで、その女はその子を引き取って、乳を飲ませた」（出2：9）
・「あなたの隣人をしいたげてはならない。かすめてはならない。日雇い人の賃金を朝まで、あなたのもとにとどめていてはならない」（レビ19：13）
・彼に自由を与えて去らせる時には、快く去らせなければならない。彼が六年間、賃銀を取る雇人の二倍あなたに仕えて働いたからである。あなたがそうするならば、あなたの神、主はあなたが行うすべての事にあなたを祝福されるであろう。（申15：18）
・賃銀はその日のうちに払い、それを日の入るまで延ばしてはならない。彼は貧しい者で、その心をこれにかけているからである。そうしなければ彼はあなたを主に訴えて、あなたは罪を得るであろう。（申24：15）
・「見なさい。あなたがたの畑の刈り入れをした労働者への未払い賃金が、叫び声をあげています。･･･万軍の主の耳に届いています」（ヤコ5：4）
（3）賃金の受け取りが可能になった理由は、エジプト人の心理が変化したから。
「主は民にエジプトびとの好意を得させられた。またモーセその人は、エジプトの国で、パロの家来たちの目と民の目とに、はなはだ大いなるものと見えた」（3 節）
イスラエルの民は、エジプト人から無理やり財産を奪うのではない。
９つの災いの結果、エジプト人たちはイスラエル人に好意を持つようになり、さらに上に第十の災いが下るので、イスラエルの民に対する畏怖の念は増した。
（4）モーセに逆らうと、大変なことになるという認識が広がり、モーセは、パロの家臣たちや民からは、偉人と見なされた。
★私たちが不当に扱われても、私たちの【主】は、必ず何らかの形で人生の清算をしてくださる。
忍耐して【主】の時を待てば、必ず祝福への道が開かれる。
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