出エジプト記4：1 ～ 9★2022/02/07掲載分
デボーションガイド＊ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記4：1 ～ 9
1 モーセは答えて申し上げた。「ですが、彼らは私を信ぜず、また私の声に耳を傾けないでしょう。『【主】はあなたに現れなかった』と言うでしょうから。」
2 【 主】は彼に仰せられた。「あなたの手にあるそれは何か。」彼は答えた。「杖です。」
3 すると仰せられた。「それを地に投げよ。」彼がそれを地に投げると、杖は蛇になった。モーセはそれから身を引いた。
4 【 主】はまた、モーセに仰せられた。「手を伸ばして、その尾をつかめ。」彼が手を伸ばしてそれを握ったとき、それは手の中で杖になった。
5 「 これは、彼らの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、【主】があなたに現れたことを、彼らが信じるためである。」
6 【 主】はなおまた、彼に仰せられた。「手をふところに入れよ。」彼は手をふところに入れた。そして、出した。なんと、彼の手はツァラアトに冒され、雪のようになっていた。
7 また、主は仰せられた。「あなたの手をもう一度ふところに入れよ。」そこで彼はもう一度手をふところに入れた。そして、ふところから出した。なんと、それは再び彼の肉のようになっていた。
8 「 たとい彼らがあなたを信ぜず、また初めのしるしの声に聞き従わなくても、後のしるしの声は信じるであろう。
9 もしも彼らがこの二つのしるしをも信ぜず、あなたの声にも聞き従わないなら、ナイルから水を汲んで、それをかわいた土に注がなければならない。あなたがナイルから汲んだその水は、かわいた土の上で血となる。」
《参考》
モーセの言い訳（その3）－文化的しるし－
＊蛇のしるし
神はモーセに３つの文化的しるしを与えた。（民がモーセを信じるため）
最初は、蛇のしるし。
（1）神は「あなたの手にあるそれは何か」と言われた。
モーセは「（羊飼いの）杖です」と答えた。
（2）神が「それを地に投げよ」と命じ、モーセが従うと、杖は蛇(コブラ）になった。
（3）「モーセは飛びのいた」（新共同訳）
蛇は、幻や見せかけではなく、本物のコブラ。神は、本物を作り出すことの出来るお方。（イエスは、水を本物のぶどう酒に変えた）
（4）神が「手を伸ばして、その尾をつかめ」と命じ、モーセが従うと、蛇はモーセの手の中で杖に戻った。
コブラは、パロの権威と神性を象徴するもの。（王冠に刻まれている）
しるしは、モーセの神がパロよりも偉大であることを示している。
＊皮膚病のしるし
（1）神は「手をふところに入れよ」と言われ、手をふところに入れ、出すと、皮膚病に冒され雪のようになった。
この皮膚病は、ハンセン氏病とは違う。
「彼の手はツァラアトに冒され、雪のようになっていた」（新改訳）
「手は重い皮膚病にかかり、雪のように白くなっていた」（新共同訳）
（2）神が「あなたの手をもう一度ふところに入れよ」と命じ、モーセが従うと、彼の手は元に戻った。
（3）古代世界では、多くの人たちが皮膚病で苦しんだ。
皮膚病は、神しか癒やせなかった。
＊ナイルの水のしるし
イスラエルの民が２つのしるしを信じない時には、第３のしるしがある。
（1）ナイル川から水を汲み、それを乾いた土に注ぐと、水は血になる。
（2）エジプト人たちにとって、ナイルは命の守り神。
ナイルの水を血に変えることが出来るから、ナイル川よりもイスラエルの神（奴隷の神）の方が偉大だということになる。イスラエルの神は、豊穣なエジプトの地を不毛の地（死の地）に変えることが出来る。
（3）このしるしは、ナイル川にヘブル人の赤子を投げ捨てたエジプトへの報復。
神はモーセの疑問（言い訳）に対し丁寧にお答えになった。
★神は、私たちの疑問にも、必ず答えてくださる偉大なお方。
自らの不安や疑問を神に祈り、御声に耳を傾けよう。
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