マタイの福音書3:13 ~ 17★2021/07/27掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】マタイの福音書3:13 ~ 17
13 さて、イエスは、ヨハネからバプテスマを受けるために、ガリラヤからヨルダンにお着きになり、ヨハネのところに来られた。
14 しかし、ヨハネはイエスにそうさせまいとして、言った。「私こそ、あなたからバプテスマを受けるはずですのに、あなたが、私のところにおいでになるのですか。」
15 ところが、イエスは答えて言われた。「今はそうさせてもらいたい。このようにして、すべての正しいことを実行するのは、わたしたちにふさわしいのです。」そこで、ヨハネは承知した。
16 こうして、イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、自分の上に来られるのをご覧になった。
17 また、天からこう告げる声が聞こえた。「これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。」
《参考》
バプテスマを受けるイエス
*バプテスマの理由
ヨハネは、イエスがバプテスマを受けることに戸惑い躊躇したが、イエスは、バプテスマを受けることを強く願われた。
バプテスマの本来の意味は「一体化」。
罪のないイエスが、なぜバプテスマを受けねばならなかったのか。
(1)全ての正しいことを実行するため。
ユダヤ的解釈では、「正しいこと」とはモーセの律法に適かなっているということである。イエスは、モーセの律法の要求を満たすために来られた。
(2)ヨハネのメッセージと一体化するため。
イエスは、ヨハネが語る神の国のメッセージに同意し、それが神からのものと認めた。
(3)イエスご自身が、メシアであることを公に示すため。
バプテスマを受けることにより、イエスの公生涯が始まった。
(4)罪人である私たちと一体となるため。
イエスは罪人の一人と同じように、バプテスマをお受けになった。
この真理は、2 コリント5:21 で解説されている。
「神は、罪を知らない方を、私たちの代わりに罪とされました。それは、私たちが、この方にあって、神の義となるためです。」(イザ53:12 参照)
*バプテスマの結果
イエスが水から上がると、イエスのメシア性を証明する出来事が起こった。
(1)天が開け、聖霊が鳩のようにその上に下った。
聖霊が鳩の姿を取ったのは、ユダヤ人たちがそれを聖霊と認識できるようにするため。聖霊を鳩と結びつける考え方の起源は、創世記1:2 にある。
創世記1:2 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
そこでは、母鳥が卵を抱くように、神の霊が地表を覆っている。後代のラビ文書では、その鳥は鳩であると解説されるようになった。
(2)「これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ」という父なる神の声が、天から聞こえてきた。
イエスの公生涯で、天からの声が3 度聞こえてくる。ユダヤ人たちはこの声を「バット・コル」と呼ぶ。
天地を創造された三位一体の神が、アダムの堕落によって破壊された天地を再創造するための最終段階の働きを開始され、私たちクリスチャンは、再創造の業に参加するように招かれている。
★真の信仰には、行動が伴う。生きがいのある人生とは、自分の生涯を神に捧げて歩む人生で、神が私たちを通して働いてくださる。
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