出エジプト記14:1 〜 4★2022/04/03掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記14:1 〜 4
1 【主】はモーセに告げて仰せられた。
2 「イスラエル人に、引き返すように言え。そしてミグドルと海の間にあるピ・ハヒロテに面したバアル・ツェフォンの手前で宿営せよ。あなたがたは、それに向かって海辺に宿営しなければならない。
3 パロはイスラエル人について、『彼らはあの地で迷っている。荒野は彼らを閉じ込めてしまった』と言うであろう。
4 わたしはパロの心をかたくなにし、彼が彼らのあとを追えば、パロとその全軍勢を通してわたしは栄光を現し、エジプトはわたしが【主】であることを知るようになる。」そこでイスラエル人はそのとおりにした。
《参考》
旅程
*試される信仰
この個所には、いくつかの地名が出て来るが、地形そのものが変化しているので、正確な位置は今では分からない。(モーセは、それらの地について確実な知識を持っていた)
考えられる旅程。
(1)イスラエルの民は、スコテから3 日の旅を終えてエタムに宿営した(13:20)
エタムは荒野の端にあり、その先はシナイ半島(荒野)になる。そこは「シュルの荒野」と呼ばれ、「エタムの荒野」は、その一部。
(2)エタムに着いた民には、2つの選択肢があった。
①【主】にいけにえを捧げ、そのままエジプトに帰る。(この選択肢はあり得ない。)
②エタムからそのまま東に進み、シナイ半島を通過してカナンの地に向かう。荒野に入れば、エジプトの戦車が追いかけて来る可能性はなくなる。
(3)主は、第3の選択肢を示された。
「イスラエル人に、引き返すように言え。そしてミグドルと海の間にあるピ・ハヒロテに面したバアル・ツェフォンの手前で宿営せよ。あなたがたは、それに向かって海辺に宿営しなければならない」
「引き返すように言え」(turn back)は、「道をそれるように言え」(turn away)と訳すべき。東(荒野の方向)に向かうのではなく、南に向かうということ。この命令に従えば、カナンの地からは遠ざかる。
ここでは、イスラエルの民の信仰が試され、まだ神の計画は見えない。
民が目指す地バアル・ツェフォンは、海と山に挟まれた地。イスラエルの民は【主】を信じて南に向かうように命じられた。
*主の計画
【主】が民に南下するように命じたのは、パロをおびき出すため。パロは、イスラエル人が道に迷ったと思い、後を追って来る。結果、神の民イスラエルを苦しめたエジプトに神の最終的な裁きが下る。
エジプト軍の裁きこそ、出エジプトの出来事のクライマックス。
この出来事を通し、神はご自身の性質と力を啓示され、神が歴史に介入される。(新約聖書では、神の子の受肉が、歴史的神の介入になる)
結果、エジプトは、【主】こそ神であることを知る。イスラエルの民は、【主】がイスラエルのために戦われることを知る。
★民は、【主】のことばに従い、その通りにした。
【主】のことばに信頼を置く人は幸いです。
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