創世記32:26~32★2021/04/27掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】創世記32:26~32
26 するとその人は言った。「わたしを去らせよ。夜が明けるから。」しかし、ヤコブは答えた。「私はあなたを去らせません。私を祝福してくださらなければ。」
27 その人は言った。「あなたの名は何というのか。」彼は答えた。「ヤコブです。」
28 その人は言った。「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ。」
29 ヤコブが、「どうかあなたの名を教えてください」と尋たずねると、その人は、「いったい、なぜ、あなたはわたしの名を尋ねるのか」と言って、その場で彼を祝福した。
30 そこでヤコブは、その所の名をペヌエルと呼んだ。「私は顔と顔とを合わせて神を見たのに、私のいのちは救われた」という意味である。
31 彼がペヌエルを通り過ぎたころ、太陽は彼の上に上ったが、彼はそのもものために足を引きずっていた。
32 それゆえ、イスラエル人は、今日まで、もものつがいの上の腰の筋肉を食べない。あの人がヤコブのもものつがい、腰の筋肉を打ったからである。
《参考》
新しい名
*イスラエルという名
(1)その人(神)は、「わたしを去らせよ。夜が明けるから」と言った。人間は、神の顔を見てしまうと生き続けることができない。
(2)ヤコブは「私はあなたを去らせません。私を祝福してくださらなければ」と食い下がった。ヤコブは、格闘している相手が神だと認識していた。ヤコブは、兄エサウより恐るべき方と格闘していた。
(3)その人が「あなたの名は何というのか」と聞いた。
「ヤコブです」と答えた。ヤコブは、兄のかかと(アケブ)をつかんで生まれてきたので「ヤコブ」と命名された。(創25:26)
創世記25:26 その後に弟が出た。その手はエサウのかかとをつかんでいた。それで名をヤコブと名づけた。リベカが彼らを産んだ時、イサクは六十歳であった。
(4)「ヤコブです」と答えた瞬間にヤコブは、自分の人生は人と戦ってきた人生だと認識した。
(5)その人は「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ」と宣言。
(6)ヤコブには、ヤコブという名以外にイスラエルという名前が与えられた。その名は「サラ」(戦う、支配する)と「エル」(神)の合成語で「神と戦った人・神は戦われる」などの意味を持つ。
ヤコブは、神と戦い、人と戦い、勝った。(ホセ12:3、4 参照)
ホセア書12:3-4 3.ヤコブは胎にいたとき、その兄弟のかかとを捕え、
成人したとき神と争った。 4.彼は天の使と争って勝ち、泣いてこれにあわれみを求めた。彼はベテルで神に出会い、その所で神は彼と語られた。
イスラエルという名前の第一義的な意味は「ヤコブのために戦って来られた神は、これからはイスラエルのために戦われる」ということ。
これは、兄エサウに直面しようとしているヤコブに慰めとなった。
*祝福を受けるヤコブ
(1)ヤコブがその人の名を尋ねると「いったい、なぜ、あなたはわたしの名を尋ねるのか」という答えた。すでに分かっているはず、という意味。
その人は、神としてヤコブを祝福した。ヤコブは祝福を得るために格闘し、祝福を得ることができた。
(2)ヤコブは、その場所をペヌエル(神の顔)という名を付けた。
「私は顔と顔とを合わせて神を見たのに、私のいのちは救われた」という意味。
(3)「彼がペヌエルを通り過ぎたころ、太陽は彼の上に上ったが、彼はそのもものために足を引きずっていた。」これは、敗北と祝福が同時に表現されている。
★イスラエルという名前の意味について黙想しよう。
神はイスラエルのために戦われ、私たちのためにも戦ってくださる。神の計画に抵抗せず、喜んで従おう。
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