創世記27:1 ~ 4★2021/03/24掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】創世記27:1 ~ 4
1 イサクは年をとり、視力が衰えてよく見えなくなったとき、長男のエサウを呼び寄せて彼に「息子よ」と言った。すると彼は、「はい。ここにいます」と答えた。
2 イサクは言った。「見なさい。私は年老いて、いつ死ぬかわからない。
3 だから今、おまえの道具の矢筒と弓を取って、野に出て行き、私のために獲物をしとめて来てくれないか。
4 そして私の好きなおいしい料理を作り、ここに持って来て私に食べさせておくれ。私が死ぬ前に、私自身が、おまえを祝福できるために。」
《参考》
イサクの罪
*イサクの願い
創世記27 章では、イサク、リベカ、ヤコブ、エサウの4 人がそれぞれ罪を犯す。最初は、イサクの罪。
「イサクは年をとり、視力が衰えてよく見えなくなったとき。」
イサクは、自分の寿命が終わりかけている自覚を持った。盲目になり弱気になっていたのであろう。そこでイサクは、エサウに願う。
「だから今、おまえの道具の矢筒と弓を取って、野に出て行き、私のために獲物をしとめて来てくれないか。そして私の好きなおいしい料理を作り、ここに持って来て私に食べさせておくれ。私が死ぬ前に、私自身が、おまえを祝福できるために。」
イサクは、息子エサウが持ち帰る獲物の肉が大好物だった。
*何が問題か
イサクの願いには、いくつかの問題点があった。
(1)イサクはエサウを祝福しようとしたが、リベカに与えられた神の啓示に反する行為でだった。(25:23 参照)
神は、双子の兄弟が誕生する前から、弟のヤコブを選んでいた。
創世記25:23 主は彼女に言われた、「二つの国民があなたの胎内にあり、二つの民があなたの腹から別れて出る。一つの民は他の民よりも強く、兄は弟に仕えるであろう」。
(2)イサクの行為は、長子の権利がすでにエサウからヤコブに売り渡されたという事実を無視するもので、法律に反する行為。
(3)さらにエサウが、ヘテ人の娘たちと結婚したことを考慮しない行為。この結婚により、エサウは、アブラハム契約とそれがもたらす霊的祝福を軽蔑した。
(4)イサクは、この行為によって何を得ようとしたのか。イサクは、鹿肉の料理を食べたかったので、エサウに長子の祝福を与えようとした。
イサクの愚かさは、レンズ豆の煮物と引き換かえに長子の権利を弟に売り渡したエサウの愚かさとよく似ている。
イサクの罪とは、神の計画に反して行動。一般的には、ヤコブがエサウから長子の権利を奪ったと考えられているが、そうではない。長子の権利は、生まれる前からヤコブのものと神が選んでいた。
その権利を、イサクとエサウが奪おうとした。人間がいかに策略を巡らしても、神の計画は必ず成就する。神の計画に反することを行う者には、神からの裁きが下る。証拠に、イサクはヤコブによって欺かれる。
★神の計画に敵対して生きる人は愚かである。私たちも、自分が置かれている状況と戦うのではなく、その中で神の御心を行うことを学ぼう。
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