出エジプト記24:1 〜 3★2022/06/23掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
出エジプト記24:1 〜 3
1 主は、モーセに仰せられた。「あなたとアロン、ナダブとアビフ、それにイスラエルの長老七十人は、【主】のところに上り、遠く離れて伏し拝め。
2 モーセひとり【主】のもとに近づけ。他の者は近づいてはならない。民もモーセといっしょに上ってはならない。」
3 そこでモーセは来て、【主】のことばと、定めをことごとく民に告げた。すると、民はみな声を一つにして答えて言った。「【主】の仰せられたことは、みな行います。」
《参考》
民の同意
*文脈の確認
(1)出エジプトを経験したイスラエルの民は、神の期待を背負い、神から責務が与えられた。
イスラエルの民は、「わたしの宝、祭司の王国、聖なる国民」(出19 章)
(2)使命を果たすためには、モーセの律法が必要。
基本条項(出20 章の十戒)と付加された諸条項(出21 〜 23 章)が啓示された。
それらの条項にイスラエルの民が同意すれば、彼らは神との契約関係に入ることになり、シナイ契約の締結する。
*山に上る指導者たち
山に上るのは、モーセ、アロンと息子のナダブとアビフ、イスラエルの長老70人。
【主】のもとに立ち仲介できるのは、モーセだけで、山の中腹に立つのは、アロン、ナダブ、アビフ、イスラエルの長老70人。山麓では、民が待機。
「モーセは来て、【主】のことばと、定めをことごとく民に告げた」
山に上る前に、民の意志を確認しておく必要がある。
「【主】のすべてのことば」は、20 章の内容。
「定めをことごとく民に告げた」は、21 〜 23 章の内容。
モーセは、これらの条項を説明するため、かなりの時間を費やしたはず。
「すると、民はみな声を一つにして答えて言った。『【主】の仰せられたことは、みな行います』」
イスラエルの民は、神と契約関係に入り、モーセの律法の下で生きることを誓ったが、民の理解は浅く、その言葉はとても軽かった。一番の問題は、民が神の聖さの基準を理解していないこと。
モーセの律法が要求する霊性の高さを理解していないので、イスラエルの民は、律法の文字面だけにこだわるようになった。後の時代に現れるパリサイ主義の芽は、この時点ですでに存在していたようだ。
メシアとして来られたイエスは、パリサイ的ユダヤ教の律法解釈を否定し、メシアによる律法の解釈を提供。それが有名な山上の垂訓。
イスラエルの民は、自分たちの弱さと限界を理解しないまま、契約の締結に進んだ。彼らの形式主義、律法主義となってしまった。
★神は、私たちの内面をご覧になる。
自分の内に真実な信仰と愛の実質が育っているか、吟味しよう。
「ですから、古いパン種を用いたり、悪意と邪悪のパン種を用いたりしないで、誠実と真実の種なしパンで祭りをしようではありませんか」(1コリ5:8 新改訳2017)
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