出エジプト記17：9★2022/04/28掲載分
デボーションガイド＊ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記17：9
9 モーセはヨシュアに言った。「私たちのために幾人かを選び、出て行ってアマレクと戦いなさい。あす私は神の杖を手に持って、丘の頂に立ちます。」
《参考》
イスラエルの反撃
＊イスラエルの最初の戦い
アマレクとの戦いは、イスラエルにとって最初の戦い。イスラエルは、出エジプトによって誕生したばかりの国で（土地を所有していない）戦争経験がない。
【主】によって造られた国だが、民の間では、国としての自意識が乏しく、この戦いは、新しい国の存立にかかわる重大事件だった。
イスラエルの民が身に着けていた武具と武器は、葦の海で溺死したエジプト人兵士たちから回収したようだ。この時のイスラエル軍は、軍隊の体裁を取っていても、実践経験がない。モーセはヨシュアに命じて、戦闘態勢を整えさせた。
＊罪と裁きのパターン
▼罪と裁きの関係について
出エジプト記17 章と民数記20 章には、似たようなパターンが見られる。
（1）出エジプト記17 章では、イスラエルの民がモーセと争った。
内容は、水に関する争い。その時、モーセが杖で岩を打ち、水が与えられたが、民の不従順に対し、「アマレクの攻撃」という神の裁きが下った。
この裁きは、民を訓練するためのもの。
（2）民数記20 章では、イスラエルの民がモーセとアロンに反抗。
ここでも水に関する争い。この時は、モーセが杖で岩を２度打ち、水が与えられた。民の不従順に対し、「エドムがイスラエルの民の通過を許さない」という裁きが下った。この時もエサウの子孫が、裁きの器として用いられている。
民への怒りが抑えきれなかったモーセは「岩に命じよ」という【主】の命令に背いたので、モーセも「カナンの地に入れない」という裁きを受けた。
（3）学ぶべき霊的教訓。
①イスラエルの民に与えられた神の約束は、必ず成就する。
②イスラエルの民が罪を犯した時、裁きが下る。
③神は、敵を裁きの器として用いる。
④しかし、イスラエルの民を攻撃した国は、必ず裁かれる。
▼神は、私たちクリスチャンも同じように訓練される。
一度キリストを信じたら、救いが取り去られることはないが、私たちが罪を犯したり、不従順になると、神は矯正のため訓練をされる。
この訓練は、私たちを愛するがゆえの矯正。
「すべての懲らしめは、そのときは喜ばしいものではなく、かえって悲しく思われるものですが、後になると、これによって訓練された人々に平安な義の実を結ばせます」（ヘブ12：11）
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